ひぐらしのなく頃に解 第8話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ひぐらしのなく頃に解]
ひぐらしのなく頃に解
第8話「皆殺し編 其の参『揺らぎ』」
<あらすじ>
※あらすじ・考察は「月の静寂、星の歌」様の記事を活用させていただいております。
夜、興宮のアパートに男たちが押し入る。部屋にいたのは一人の女性。手に持つボストンバックには札束が入っている。金を持ち出したことがバレてしまった女性・間宮リナは恐怖に支配されるしかなかった…。
同じ頃、梨花もまた恐怖していた。
―――沙都子が帰ってこない。
最悪の予感を梨花は感じていた。全てが梨花の味方になったかのような世界。その世界で、唯一現れてなかった不安要素にして、その要素が現れた世界では惨劇が回避不能だと確信している最悪の要素。
羽入がいない中、梨花は北条家に走る。そして、そこにいたのは沙都子だった。虚ろな瞳と覇気のない表情と言葉。それが全てを物語っていた。
―――北条鉄平が雛見沢に帰ってきてしまったのだ、と。
それでも諦めきれない梨花は助けを求める。しかし、赤坂は温泉に行ってしまっていて雛見沢はおろか興宮にさえいない。
自分たちを稀少な研究素材だと思っている入江や鷹野のところに駆け込む。山狗を動かす―――それが北条鉄平の殺害を意味するとしても、それを望む梨花。沙都子が一年前と同じ最悪の状態に症状が悪化するおそれもあり、首を縦に振る入江。しかし、鉄平はすでに警察にマークされており、警察のマークが外れない限り山狗は動かせないことが分かった。
研究にあれだけ協力し、山狗と言う強力な組織を持ちながら、それでも沙都子を救えないと言う二人に梨花は―――
「お前は、山奥で焼かれて死ね! お前は睡眠薬で自殺しろ! 死ね! 死ね! みんな死ね! うわああああぁぁぁぁッッ!!」
裏切られた期待に絶叫していた…。
続きは、OPENからどうぞ。
※管理人は、原作未プレイ・PS2未プレイ・第一期閲覧済みの状態で本記事(主に考察)を書いています。
<あらすじ(続き)>
帰宅した梨花は沙都子のいない部屋で一人飲んでいた。隣では慰めようとしている羽入。我慢強く待てばきっとまた幸運に恵まれた世界に出逢えると言う羽入だったが、梨花は自分の精神はそれを待てるだけ保たないと吐き出す。
全てがどうでも良くなった梨花。再び彼女は絶望にその身を委ねることとなってしまった。
翌日。
やはり梨花の隣に沙都子はいなかった。心配してくる部活メンバーやクラスメイトたち。帰ろうとする梨花を知恵先生が呼び止め、事情を問われる。
ありのままの実態を話した梨花。とりあえず知恵先生が北条家を訪ねるが、あっさりと追い返されてしまう。そんなやり方では手緩いと、詩音は鉄平を殺してでも沙都子を連れ戻すと言い出す。
しかし、それを止めたのは圭一だった。殺人を犯せば、全てが台なしになると諭す圭一に、詩音はイスを手に持つ。本気だと言う詩音に、魅音もそれを感じ取るが、魅音はレナに止められていた。
夢で、狂気の自分を止めてくれたのが圭一だったように、きっと現実でも狂気の者―――自分ではなく詩音だが―――を止めてくれるのは、圭一だと信じて疑っていなかったレナ。
イスを振り下ろす詩音。圭一は避けない。皮膚が裂けたのだろう、圭一の右前頭部からは血が流れるが、圭一の表情は崩れない。ただ、圭一の「少しは落ち着いたか?」と言う問いに、詩音は怯み、イスに腰を下ろす。
その時、入ってきた校長先生。児童相談所にしかるべき対応を取ってもらい、自分も知恵先生も全力を尽くすことを約束してくれた。
それでも梨花に希望は宿らない。なぜなら、それは鉄平を殺してでも沙都子を救おうとするのが圭一ではなく詩音だったと言う違いがあるだけで、それ以外は梨花が何度も経験した世界と何ら違いはなかったから―――。
梨花の知識と経験通り、児童相談所は沙都子の虐待なんて受けていないと言う言葉を真に受けている。そのことをたまたま父親に相談した圭一は、父親から「ルールに則って戦わなければ、周囲の支持は得られない」とアドバイスを得る。
そのアドバイスを元に、圭一は自分たちで児童相談所に訴えをすることを提案する。「梨花ちゃんも行くだろ」と言う圭一の問いに梨花は頷く。それは希望ではなく、全てが終わるまでの暇つぶしとして―――。
児童相談所は圭一たちの話を真に受けていない。魅音は園崎家の名前を出せば対応も違ってくると思うが、肝心の園崎家はダム戦争を境にダム推進派だった北条家と対立しているため園崎家の名前は使えないと言う。
運命は自分の手で変えられると大口を叩いておきながら、結局変えられなかったことを梨花に謝る圭一。しかし、梨花はその謝罪を受け入れない。否、受け入れたくはなかった。
運命を変えられると教えてくれたのは圭一。運命を打ち破れると教えてくれたのは圭一。そして、絶望に包まれていた梨花に再び運命と立ち向かう勇気を与えてくれたのも―――圭一。
だからこそ、その圭一から諦めの言葉を聞くことだけは梨花は受け入れたくなかった。それは同時に、絶望に包まれ諦めることを選びながらも、やはり心のどこかで諦めたくないと望む梨花の胸にかすかに残る希望の光。
「私、やっぱり諦めたくない……!沙都子を救いたい……、圭一、助けて! この運命から沙都子を助けて! お願い!」
そう叫ぶ梨花に、圭一は「ここが踏ん張りどきだな」とほほを叩いて、自らに喝を入れる。
しかし、どうすればいいのか判らないのではないのか。そんな皆の視線に圭一は微笑みとウィンクで返した。
「もちろんさ! しかもそいつは、どうやら最も俺が得意とする戦術になりそうだぜ!」
圭一の胸の中には、沙都子を救う新たな道が描かれていた…。
<感想>
正にサブタイの通りな内容。揺らぎ。絶望と希望の中を揺らぎ続ける梨花の心情を描いた一話だったと思います。
鉄平の帰還。
確かに、祟殺し編を思い返せばそれがいかに最悪だったかは容易に想像が付きます。しかも、他の編(鬼隠し・綿流し(目明し)・罪滅し)に比べて、それが発生する要素が「北条鉄平の帰還」と言う梨花ではどうしようもない要素なだけ、梨花にとってはタチが悪いのでしょう(他の編が起きてしまった要素は、今回偶発的にとは言え、容易に回避出来たわけだし)。
そして沙都子も、再び虚ろ状態にorz 本当に第一期の中で特に祟殺し編は精神的にキツかったのを今でも覚えてるくらいなので、こう言った状態の沙都子を観るだけでも辛い・゚・(ノд`)・゚・
ただ、圭一たちはそれに立ち向かっていくようですし、もしかしたら皆殺し編では「北条鉄平の帰還=祟殺し編」に対する解答…ではないですが、解決法のようなものを提示してくれるのでしょうか? と言うかそうであって欲しい…。
赤坂
どうでも良いけど、赤坂ってあれだけの登場だったんですかね? 彼にも活躍する出番があると信じたいが…。
羽入
前回、希望に満ちあふれる梨花の希望を否定するような言動を繰り返した羽入。今回は結局そうなったわけですが、羽入はその次で梨花に「我慢強く待てば~」と言っている。まぁ、ハッキリ言えば矛盾ですよね。仮に梨花が我慢強く待ったって、今回のような可能性のある世界に来た瞬間、「どうせ今回も~」と言いだすのです(たぶん)。羽入はどうしたいんでしょう?
<MVC>
前原圭一
梨花に鼓舞されたからとはいえ、部活メンバーの中で絶対にあきらめない精神とどうやら部活メンバーの中でもこう言った事態には強いらしい策略を持つ辺りが、やはり主人公なのだと思いました(まぁ、主人公は解になってから梨花に移ったように見えなくもないが)。
圭一が得意とする戦術で、どうこの事態を乗り越えていくのか、見ものです。
<私的推理>
正直、今回は推理するの部分がほとんどありません(いや、あるのかもしれないけれど、私には解らなかった)
1.圭一の次の手は何か?
推理する部分が少ないので、次回を推理(ぇ
今回の終わり方で、どうやら次の手があるらしい圭一。しかもそれは、圭一の得意とする戦術が有効のようだ。
圭一が得意とするもの…おそらく話術。権力とリーダー性なら魅音、実行力なら詩音。加えてどちらも組織力を持つから、この類いじゃない。トラップや戦略と言う面ではおそらく沙都子の方が上だから圭一が得意とするとは思えない。そうなると、あと圭一で秀でている部分と言うと、亀田君を虜にした話術くらいかと(爆
あとは、今回の両親の一言はやはり伏線ですかね。「暴力はダメ」と言う母親と「ルールに則って戦わないと、周囲に同意は得られない」と言う父親。父親の方は逆に言えば「周囲の同意を得られる戦い方なら、それはルールに則った戦い方になる(かもしれない)」。あくまで、可能性ですが、同意を得る数が多ければ多いほどそこに「ルールに則っている」と言う必要性が出るかとは思いますが。
つまり、現在沙都子救出に動いているのは部活メンバー(圭一・レナ・魅音・詩音・梨花)の五人+校長先生+知恵先生。もしかしたら入江も入るかもしれませんが、とりあえずこの七人。
七人で訴えても、児童相談所の対応は変わらないでしょうね。五人で変わらないし。でも、それが数十人規模から百人規模にまで膨れ上がれば話は変わるかもしれない。
雛見沢にはもっとたくさんの人がいるわけでその人たちの賛同を得て取り込んで巨大な組織化を図っていけば、それだけ児童相談所に圧力となる(鉄平は唯我独尊的な部分があるのであまり圧力に屈しそうにもないが)。
圭一が母親のアドバイスをもとに行動するのなら、暴力的な行動ではないはず。それらを加味すると、今のところこんなのが考えられるかな、と。
追記:
と言うか、次回予告を見たら推理も何も無かったです(汗 次回予告のばかやろーorz 一生懸命考察したってのに、予告でほとんどネタバレじゃん(ノ-_-)ノ ~┻━┻ ☆`
次回は皆殺し編 其の参『揺らぎ』。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
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ある意味、月詠さんの推理が見事に当たった!という事でいいんじゃないでしょうか~(笑
その事実がわかるのがちょーっと早かったというだけでw