Fate/stay night[Realta Nua] #09
Fate/stay night[Realta Nua]の総評です。ゲームの総評やるのは、かなり久々だ( ̄∇ ̄;)
とにかくボリュームがあった本編、おまけと侮れないトラぶる花札道中記とやり応えは十分でした。
では、続きはOPENからどうぞ。
総括
※採点は、D~A、Sの5段階で、「パッケージ・解説書・特典」「グラフィック・登場キャラ全般」「CAST」「OP/ED/BGM」「シナリオ・やり込み度」の5項目+総括について行います。評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
パッケージ・解説書・特典 評価:S
基本的に良かった。まぁ、でも今のクオリティだと「これくらいは出来て普通」だと評価する方もいらっしゃるかとは思いますが。
グラフィック・登場キャラ・CAST 評価:S
この項目に関しては申し分ないでしょう。グラフィックに関しては、前々から定評はあったと思いますし、登場キャラに関しても申し分ない。まぁ、個人的に賛同出来ないとか納得出来ないとかそう言うのを別にすれば、ですが。
CASTも適材適所と言った感じでしょうかね。アニメ版と同じと言うこともあって、アニメを見ていた側からすると違和感はないですし(アニメを観ていて当初あった違和感は消えたと表現するべきだが)。でもまぁ、セリフの長さの都合か製作費の都合か、モードレット(桑島法子)、マーリン(小林勝也)、ベティヴィエール(能登麻美子)のキャストだけが総変更になったことは個人的に残念(PS2版だと、モードレットはセリフ無し(原作でも?)、マーリンはアーチャー役の諏訪部順一、ベティヴィエールは佐々木小次郎役の三木眞一郎が担当。わざわざ別の人を雇わなかったところを見ると、製作費の都合なのだろうか?)。まぁ、あくまで個人的に、ですが。
シナリオ 評価:S
シナリオは長い。とにかく長い。全体的な時間が長いと言うのもあるでしょうが、それ以上に他作品だとルートがたくさんあるので1ルート辺りの時間が短いケースが多いですが、本作においては真逆で3ルート(+オリジナルエピソード、タイガー道場)があるだけですから、1つのルートにかけている時間の長さは、普通のAVGモノに比べれば極めて異質。まぁ、そこがこの作品の良いところでもありますが。
バッドエンドないしデットエンドの数が多く、また1つ1つのバッド・デッドエンドにタイガー登場と言うミニシナリオがつくと言うきめ細やかなシナリオには非情に高い好感を持ちます。そのためコンプリート性もあり、全て集めるとおまけも見られるわけですから、この辺りシナリオで文句を言う人はあまりいないでしょう。
ただ、原作製作時にはもっとたくさんルートがあった(イリヤやキャスタールートがあったという噂は良く聞きますが)らしいので、もしそれらが全て再現されていたらどうなっていたか、と言う興味は少しありますが。
OP/ED/BGM 評価:S
OP・EDの曲は書き下ろしってことで良いのかな? OPは映像に関してはルートごとに3つに小さな変化があるのが特徴ですかね。いや、曲自体は一緒ですが。
しかし、Fateの素晴らしいのは何と言ってもBGMでしょう。各BGM、特にメインとも言うべき戦闘シーンを彩るBGMの質の高さは圧巻。本当に良い曲ばかりですよ、BGMは。
システム・やり込み度 評価:S
おそらく原作通りなのでしょうが、システム面としては多彩。もともと、サーヴァントの能力や武器と言った把握し辛い部分を、数値化しているステータス画面や武器紹介画面なんかは、RPG系を好む人には嬉しい部分。武器に関しては、Fateの世界観独自の解釈も加えられている(?)っぽくて、それらしいものになってますし、世界観と決して差が生じないように設定されているのも良いところ。
プロローグだけをやれるモードがあったり(こちらは凛視点なので、確かにこれはこれで貴重)、お決まりのギャラリーやBGM鑑賞のモードがあったりするので、その辺は上記のものも踏まえると満足出来る。
もし、欲を言うのであればシナリオチャートも欲しかったかも。攻略に使うんじゃなくて、一日一日に設定されているサブタイトルがまたTYPE-MOONの作品は良いので、そう言うのも観たかったかな、と。さすがに、回想モードが欲しいとは思いません。個人個人で、どこから回想したいのか特に差が出るゲームだと思いますし、何よりあれだけのセーブ数があればお気に入りをブックマーク感覚でセーブしていけば、回想には困らないし(ちなみに私は全セーブ数埋まってる)。
システム面でも、クイックセーブ・ロード、オート読みなどAVGをやる上でほしい機能が揃っていた。
やり込み度は、シナリオのところでも書いたようにバッドエンドやデッドエンドにも個別のタイガー道場があるし、それらをコンプリートするとおまけもあるので、こちらも文句はないだろう。また、直接バッドエンドやデッドエンドに結び付かない選択肢でも、面白いやり取りが観れる選択肢があったり、細かなところにも気配りが届いている。
総合 評価:SS
とにかく面白いと言える1本。フルボイスを聴きながらやるのに時間はかかるし、最期のHFルートはなかなかにヘヴィな内容ではあるけれど、それでも面白いことに変わりはない。
個人的にはFateとUBWルートは特に面白かったと言う印象が強い。王道のFateルート、主人公と彼に関係の強い1サーヴァントの良さを最大限に引き出したUBWルートの良さは、やったことのある人になら説く必要がないだろうと思うくらいの出来。
余談だが、月姫もPS2で出ないかな、と思うけど、たぶん出ないね(w ちなみにPSPで「フェイト / たいがーコロシアム」がカプコンから発売予定です。まぁ、フェイト版連ザⅡみたいな感じです、システムだけみればね。でも、はたしてPSPの処理速度でそれが可能なのかどうか疑問ではあるのですが…。まぁ、一応楽しみにしたいと思います。
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