地獄少女 二籠 総評
2006年10月期から2クールにかけて放映された、自他共に認めるであろう憂鬱アニメの最高峰( ̄∇ ̄;) その名に恥じない憂鬱な展開を(ほぼ)毎回やってくれました。
まぁ、この手のアニメは評価が二分されがちですが、比較的私は好きですね。理由を聞かれると困るのですが、そうですね……何となく、現代社会の考えさせられる部分が見えるような気がするので。
では、続きをどうぞ。
地獄少女 二籠
放映日:2006年10月~2007年03月(全26話) 私が視聴した放映局:東京MXテレビ
○総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
最後の最後で若干躓いた感じは否めませんが、それまでに至るシナリオはとても良かったと思います。社会的な問題と絡ませることで、観ている側としても身近なネタが数多くあって、比較的感情移入し易い作りになっていたと思います。
残念なのは、地獄流しの際のお仕置きシーンが激減したので「いっぺん、死んでみる?」と言うあいの決め台詞を聴く回数があまりなかったことですかね。
演出 評価:S
キャラクターの心理描写としては、本当に良く出来ていたと思います。何せ、地獄通信にアクセスするためにはかなりの怨みが必要なわけですから、そう言った意味でゲストキャラの心理的な動きだったり、そう言う部分の描写は必要不可欠ですから。
また、あいや三藁に関する描写も終盤に行くにつれて多くなっていったので、メインキャラの過去や想いを知ることが出来たこともとても良かった部分だと思います。
作画 評価:S
「コードギアス」と共に比較的安定した作画が多かった前期の中でも特に高水準で安定していた作品。2クールをフルに26話使って、これで総集編を1話も入れてないんだから凄いスタッフさんたちです。
CAST 評価:S
レギュラー陣に関しては2期目と言うこともあって、とてもキャラクターのことを理解して演じられていたと思うので、とても良かったと思います。そこまでレギュラーで登場するキャラクターが少ないですが、その分個々の声優さんの技量がいかんなく発揮されたと思います。
ゲストキャラに関しても豪華にいろいろな方が出演されているのも特徴。有名どころの声優さんがごろごろ出て来るので演技力も申し分ありませんし。
OP/ED/BGM 評価:S
第1期から視聴していた方からすると、当初はだいぶ抵抗があったようですが(特にED)、私は第2期から観ているのでそうでもないですね。どちらもとても良いOPとEDだと思いました。
総合 評価:S
とても良いアニメでした。単純に面白いだけでなく、いろいろと考えさせられたアニメだったと思います。感覚として、「閻魔あい」が消滅したのでシリーズ3期目はちょっと考えられないのが、ファンとしては残念な限りです。
三藁の過去も巧く描かれていたので、個人的には満足でした。
ただ、かなり憂鬱なアニメなのでなかなか他人には薦められませんが( ̄∇ ̄;)
○おまけ
ベストキャラTOP3
1位 輪入道
渋い! なんかとてつもなく三藁の中で良い味出していたと思います。あいや仲間を思いやる姿、言動の渋さがとても良いです。
2位 閻魔あい
ラストを含めて最後まで彼女であり続けたんじゃないかなぁ、と思います。彼女の見えにくい優しさだったり、気遣いと言う部分は三藁に対してちょくちょく見られてましたし、それが最後には拓真とそして自分自身に向けられた、と言う感じでしょうか。
3位 一目連
きくりとだいぶ悩みましたが、何となく一目連。最終話まで踏まえてもう一度見返すと、すべてのきくりの行動にきっとあいへの想いの詰まった行動だったと思えるかと思いますが、時折見せる一目連の感情的な部分がそれを上回った( ̄∇ ̄;)
ベストエピソード
8話「偽地獄通信」
都市伝説である地獄通信を逆に利用するようなヤツもそのうち出て来るんじゃないだろうか、と思っていたら案の定出てきました、って感じです。そして、それが過去に地獄通信を利用しようとした人っていうのもまた何とも言えない感じです。
10話「曽根アンナの休日」
番外編としてはこれを上げないわけにはいかないでしょう。何せ、あいがダジャレを言って照れている話ですから(マテ まぁ、それを抜きにしても地獄少女では珍しくコメディ調で描かれていたような感じなので、楽に観れる感じです。
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