2019年10月期ドラマ感想2話目(シャーロック、新米姉妹、時効警察、ジコチョー)
・シャーロック アントールド・ストーリーズ 2話
ちょっとキャラクター・演出とストーリーがチグハグかな、と思った。
例えば獅子雄。人の本能を愛すかのような発言、傍若無人、破天荒っぽさを示すが、最初に青木の事務所を訪ねた時にはちゃんと話が終わるのを待っていたり、その青木も殺人は突発的であんな風な本能を最後に出すような内容ではなくてストーリーとキャラクターが矛盾とまではいわないけど、ちょっとチグハグな感じ。若宮も、元精神科医だけど今のところその必要性は皆無。無職でバイクに乗れれば問題ないキャラっていうのはちょっとこの辺もストーリーで設定を活かせていない感じ。
・新米姉妹のふたりごはん 2話
1話でだいぶ距離が縮まったかと思いきや、二歩進んで三歩戻ったかのようなスタート(笑 まぁ、人間あっさりと進んで、進んだまま突っ走ることなんて出来ないってことか。そう簡単に一気に仲良くなれるケースはまれだよね、と。
今回はサチ(姉)が誕生日だったけど言い出せず…というストーリーで、料理はローストビーフ。ネタとしては確かに序盤の、正直そこまでまだ仲良くない段階でないと出来ないネタかな、と思う(中盤以降、ある程度仲良くなってしまうと「言い出せなくて~」というのは違和感になる)。ローストビーフを湯煎で仕上げる方法は、他作品やテレビでも見たことがあるけれどやっぱりお手軽なんだろうね。でも、そもそもあの塊の肉を買える機会が一般人にはほとんどないわけで。
違和感で言えば、帰宅したサチが「(あやりが)帰ってきている」と気付くシーン。そりゃあ家の鍵が開いていれば帰ってきてるだろ、と(爆 あのシーンは「靴を見て帰宅に気付く」より「鍵を開けようとして、もう開いていることに気付く」方が自然な演出になった気がした。まぁ、細かいところだけど。
あと、ちょっと百合要素入ってる? あやりはサチとストローによる間接キスを気にしていたようにも見えたけど……あやりが潔癖症っていうわけでもなさそうだし。
まぁあれこれ書いたけど、30分ということもあってサクサクって観れるのがやっぱり良い。前半15分はお話、後半15分は料理という感じのパート分けも分かりやすく、ストーリーも観ていてほんわかして後味が良い。
・時効警察はじめました 2話
ゲストが向井理ってスゲェな(笑 金曜の深夜ドラマ枠だぜ、この作品w
さて、ミステリとしてはなかなか皮肉が効いたトリックと展開。推理小説にあるトリックを組み合わせて完全犯罪を実行して見せた、現超人気ミステリ作家にして、親もまたミステリ作家と言うサラブレッドの犯行。
しかし、その実態はあまりに穴だらけで現実性に欠いた失敗だらけのトリック。じゃあ、それがどうして実現されて現実となり、憎んだ父親を殺すところに至れたのか?
父親が最期に選んだ行動に対してもう少し裏付けなり、分かりやすさなりが欲しいところだけど、でも皮肉めいたトリックの真相というのは面白かった。
・ ミス・ジコチョー 天才・天ノ教授の調査ファイル 1話
一見、原作がありそうだけど実はオリジナル作品というNHKらしい(?)作品。
そういったオリジナル作品なのだけれど、中身は『天久鷹央』『ガリレオ』などある種の天才系(だけど多かれ少なかれコミュニケーション能力に問題あり)の探偵役によるミステリ。ミステリといっても刑事事件系でも日常系でもなく、何らかの「失敗」によって起きた事故。その事故調査委員会に名を連ねるのが、主人公で探偵役の天ノ教授というわけだ。決まり文句は「私、失敗しちゃった」。その台詞通り、一度は調査や推理を失敗してしまうと言うところだと思うが、まぁこの手のミスリードに一度は探偵役が引っかかってしまうのは、ミステリではある種のお約束だからね。
1話は掴みとしてはまずまずかな。天ノの傍若無人っぷりが引っかかる人はひっかるかな、というくらい。あとはタイムマシンを開発したいらしい天ノ。変えたい過去は、おそらく「スリーマイル島原子力発電所事故」「チェルノブイリ原子力発電所事故」、そして3.11による「福島第一原子力発電所事故」。原発事故を天ノが過去に戻ってまで変えたいと願う理由は何なのか(まあ、事故なんだからない方が良いけれど)。その辺りも今後の注目か。
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