ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 総評
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
「Fate/Zero」において、征服王イスカンダルとともに第四次聖杯戦争を駆け抜けた少年ウェイバー・ベルベット。
時を経て少年はロード・エルメロイの名を受け継ぎ、「ロード・エルメロイⅡ世」として、魔術師たちの総本山・時計塔で魔術と神秘に満ちた様々な事件に立ち向かう―――。
原作・三田誠によって描かれる正統かつ至高の魔術ミステリーが待望のアニメ化。人気エピソード「魔眼蒐集列車
レール・ツェッペリン」と、そこへ至るアニメオリジナルエピソードで構成される。
アニメーション制作は「アルドノア・ゼロ」「Re:CREATORS」などを手がけ、緻密なフィルムと色彩の美しさに定評のあるTROYCAが担当。監督は「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」で監督デビューし、同じく監督作の「やがて君になる」でも美しい画面づくりで海外からも高い評価を得ている若手演出家・加藤誠が手がける。さらに「Fate/Zero」の監督を務めたあおきえいがスーパーバイザーとして作品世界の構築に加わり、音楽は「Fate/Zero」「魔法少女まどか☆マギカ」などを手がける梶浦由記が担当、イギリス・ロンドンを中心に描かれる本作の世界を彩る。
これまで謎に包まれていたTYPE-MOON世界の根幹『魔術世界』を舞台に繰り広げられる、神秘と幻想、魔術と謎の交錯する物語、開演。
(公式ホームページより抜粋)
そんな『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』の私の評価ですが...
B-
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 総評
放映日:2019年07月~2019年09月(全13話 ※0話含まず)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:C
原作を全て読んでいるわけではないので、魔眼蒐集列車篇に関しては判断し切れない部分が大きいが、少なくともアニメオリジナル展開は評価出来たものではない。
まぁ賛否いろいろ意見はあるのだろうけれど、魔眼蒐集列車篇に固執したしわ寄せかなと私は思っている。
演出 評価:A
メインはロード・エルメロイII世、グレイの心の機微というものになるのか。ロード・エルメロイII世に関してはZeroを知っていれば分かることではあるが、グレイに関してはこの時点では詳細が明らかにされていないのでやや厳しかったかなと思いながらも、現時点での彼女の想いというのはきちんと表現出来ていたと思う。
作画 評価:A
ややキャラデザが面長かなと思うシーンもあるが、全体的には安定して高クオリティ。
CAST 評価:C
メインキャストであるグレイに違和感を覚え続けたのは多分私だけなんだろうなぁ……。「どこが?」と言われると困ってしまう部分だが、やはりちょっと声質が高すぎた、という印象かな。グレイがセイバー顔なので、どうしても脳裏のどこかで川澄綾子さんの印象があって、さらにセイバー顔のキャラはこれまでもモーさん(沢城みゆきさん)とかジャンヌ(坂本真綾さん)とかいて、そういったキャラも比較的低音がしっかりしている印象だけど、グレイの場合は常時声が高い印象でその辺りで齟齬があったのかなぁ、と自己分析してみたり。
OP/ED/BGM 評価:C
OPは良い選択をしたなと思うが、逆に言うとOPの持つ重厚さに本編の方が付いてこれなかった印象。
総合 評価:B-
内訳:A評価(4点)×2+C評価(2点)×3=B-(2.8点)
魔眼蒐集列車篇という触れ込みで、それに合わせてのアニメオリジナル展開となった本作。結局は、そこがプラスになったか、マイナスになったかというところの「原作付きアニメ」というものの難しさを痛感した作品となった気がする。
まぁ、ファンの目線というのは厳しいよね。原作をただそのままアニメにすれば「工夫がない」という輩もいるだろうし、一方でアニメオリジナルに走り過ぎれば「原作の方が良かった」という輩もいる。そしてそれは人気作であればあるほどそうなってしまう可能性が高い。製作サイドに同情してみれば不憫だと思うし、理不尽だとも思う。
ただ、それが同時に観た人の率直な感想であり、原作を持つ作品をアニメ化するリスクであると認識しないといけないはずだ。結局、「原作」という固定ファンがいる作品に頼ってアニメを作っている以上、そういった辛い評価を受けるリスクはアニメオリジナル作品よりも高いことを、アニメを作っている人(まぁ作っているというか企画している人というべきだが)にももう少し認識を持って欲しいところ。まぁ、企画側からすれば原作を使うメリットももちろんあるのだから、そこは清濁併せ呑まないといけないのは当然か。
そして、私は途中まで原作を読んでいる人間として辛い評価をし続けた。素直に良い作品だと思えなかったのだから、そこに忖度してもお世辞を言っても仕方ない。
TYPE-MOONとしては間髪入れずにFGO七章のアニメ化をスタートさせたわけだが、果たして……
- at 19:31
- [アニメ(放送中):ロード・エルメロイII世の事件簿]
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