グランベルム 第12話
『マギアコナトス』
≪あらすじ≫
満月の想いを胸に最後の戦いに臨む新月。
魔術師に足る者などいないと証明するために戦う水晶と、この世から魔術を無くすために戦う新月と満月。
激しさを増す戦闘の中で新月は、水晶に捕まってしまう。
満月が必死に助けようとするも、新月は水晶の放ったビームに飲み込まれてしまうのだった…。
(公式HP STORY 12話より抜粋)
≪感想≫
今回は厳しいことを書かせていただきたいと思う。加えて作品の中身についてのことではないので、『グランベルム』の感想というよりはちょっと脱線している部分が強いので、そういうのを容認できない方は素直に回れ右をしていただけるとありがたい。
§
今回観ていて思ったことは、想像以上にウザイな、ということだった。
水晶を斃したと思ったら「なーんてね」が延々と続く構成。率直に、エフェクトなどド派手な戦闘シーンではあったけれど、そこに緊迫感や緊張感といったものは微塵もなかった――最終決戦なのに、である。そこに戦略や作戦があった上でなら解かるけど、そうじゃないから余計に「いつまで経っても終わらねぇなぁ」と思ってしまう。
エフェクトの派手さに頼っているだけで、戦闘シーンとしての密度は薄い。
それを助長しているのが、いわゆる「ファンネル」とされるオールレンジ攻撃だろう。
この作品に限らず、ロボット作品ではたびたび見かける設定や武装で、特にガンダム系の作品では良く見かけることが多い。多いということは、裏を返せばそれだけこの武装が強力だということだ。本体よりも圧倒的に小型の端末が周囲を囲い、そこに対してビームを撃ってくるというのは、まぁ素人が考えても強力無比な武装であることに疑いはなく、だからこそ同時にラスボスなど強力な敵に採用されることが多い。
一方で、その強力さに甘んじてあぐらをかいてしまっている部分はないか。
周囲を囲んだり、その数を活かしたりの一斉砲撃。それは強力であることは構わないというか強力であることに違いはない。けれど、水晶単体でも高い火力があってしまうのでその辺りがブレブレな気がする。ファンネル系の武装を採用するなら、本体含めて一発一発の火力は決して高くない分だけオールレンジが可能とかそういったメリット・デメリットが欲しいところだが、そこも見受けられない。それが悪いかどうか、というのは個々人の考え方にもよるのだろう。
ただ、それにしても少なくとも今回の水晶の戦い方は、盛り上がりに欠いた部分は否めない。それは「なーんてね」に代表される緊迫感のなさと、オールレンジ攻撃に頼ってしまった部分にあるような気がする。
そしてこれは、この作品だけではなく他の多くのロボット作品にも見られることだ。
確かに派手ではある。見栄えもするだろう。けれど、そこに中身の伴わないバトルだと私にはそういった派手さが一層虚栄に映ってしまった…。
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