闇芝居(第七期) 第10話
『漫画喫茶』
≪あらすじ≫
ある漫画喫茶で働き始めた松寺。
そんな彼の元に、1人の客が「落とし物はなかったか」と尋ねてくる。
それが恐怖の始まりだった…。
(公式HP あらすじ 10話より抜粋)
≪感想≫
漫画喫茶でのホラー。
これも冷静に考えると、現代らしい都市伝説でありホラーと言えると思う。漫画喫茶のいわゆる「個室」っていうのは、言ってしまえば世界から隔絶された空間だ。周囲から仕切られ、店員でも中でなにが行われているかは防犯カメラでもない限りは分からない(そしてプライバシーの観点から、個室を映すカメラがあるというケースの方が少ないだろう)。
だからこそ、そこには都市伝説が生まれる余地がある。「中で何が起きているか分からない」から、そこには妄想や空想の余地があるということ。
これは別に珍しい話でもない。例えば、有名な「トイレの花子さん」など一般的な学校の怪談の多くは、隔絶された空間内でのみ起きるものが多々ある(トイレの花子さん、音楽室の肖像画、理科室の人体模型など)。あるいは、七期でも一回取り上げられたことがある公衆電話(電話ボックス)なんかも、その一つと言えるだろう。
空間や場所が怪異や都市伝説を生む、という形で言えば現代らしい形なのかもしれない。
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