レジまでの推理 本屋さんの名探偵

作:似鳥 鶏 発行元(出版):光文社
≪あらすじ≫
書店員は超多忙。品出しや客注をこなし、レジ対応の合間に万引き犯を捕まえ、閉店後には新作を読んでPOP書きやイベントの準備。でも、本と本屋が好きだから、今日も笑顔でお店に出るのだ。でも時には、お客様から謎すぎる悩みが寄せられて…。ここは町の本屋さん。名物店長と個性的なバイトの面々が、本にまつわる事件を鮮やかに解決します。本屋さんよ、永遠に。
(裏表紙より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
書店員を題材にした日常系ミステリの短編集。書店というのも、本という媒体だからか割と目にするテーマだが、本作は深く掘り下げている感じが強いかな。
ミステリとしては、書店・本を題材にしてよく考えられていると思う。しかもネタを、本ミステリ、梱包ミステリ、サイン会ミステリ、そして書店の実情ミステリと区分けして短編を描いているので、ネタ被りという感じが少ない。
最終章は上手く引っ掛けというか、どんでん返しだなと思う。さすがに、過去話とはなかなか思わないだろうしね。加えて、万引き被害の大きさなど書店の現実をしっかりと描いている。
全体的に上手く纏まっているはずなんだけど、どうにも個人的にはインパクトが弱いというか、印象に残らなかった作品な印象。なんでだろ? キャラのインパクトも弱いわけじゃないんだけど……うーん、こればっかりは感覚的なものなので論理的に理由を書けと言われてもちょっと難しいんだけど。思いついたら加筆します(笑
評価は、★★(2点 / 5点)。良くも悪くも書店の日常。そのため、ちょっと起伏に欠いている感も否めない。
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