ロード・エルメロイⅡ世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note- 第7話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
『魔眼蒐集列車1/6 旅立ちの汽笛と第一の殺人』
≪あらすじ≫
ロード・エルメロイⅡ世のもとから盗まれた征服王イスカンダルの聖遺物。
そこには代わりに、魔眼を商うといわれる列車――魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)からの招待状が残されていた。
ロード・エルメロイⅡ世とグレイはカウレスを伴い、魔眼蒐集列車へと向かう。そこには法政科の化野菱理、エルメロイ教室のイヴェット、天体科の君主(ロード)の娘オルガマリー・アースミレイト・アニムスフィア、さらには聖堂教会のカラボー・フランプトンといった錚々たる顔ぶれが揃っていた。様々な思惑とともに列車は発車する…。
(公式HP STORY 7話より抜粋)
≪感想≫
◆ 違和感は埋めて行くもの ◆
別にスタッフはそんなことを考えて作ってなどいないだろうとは思うが、率直に観た感想はそれだった。いろんなコメントをここまで頂いていて、それによってバイアスがかかっていたことも否めないけれど、それでも魔眼蒐集列車篇1話目は違和感の塊だったのだ。
原作を一言一句丸暗記しているわけではないし、感覚として割とオリジナルのカット割りやキャラなんかも入れてそうな感じもあるので原作との対比があまり意味がない(原作付きの作品のはずだけど)かもしれない。
だけれ、現状は「違和感」なのだ。
例えば、
・魔眼蒐集列車を待つ駅も原作読むとすでに放棄された駅らしいし、そもそも魔眼蒐集列車自体があんな近代的なデザインではなくもっと古い機関車だった(文庫版の挿絵の限りでは)。
・魔術は隠匿するものだという認識のある魔術師たちの集まりのはずが、物語の都合上べらべらと魔術や魔眼、魔眼蒐集列車について解説してくれて、イヴェットに関しては教室所属で内弟子とはいえグレイに魔眼すら披露してくれたり、魔眼蒐集列車内でもめ事を起こす気がないとはいえ、聖堂教会の人間が魔眼で得た情報を喋ったりする親切っぷり。
・事件の外ではライネスが獅子劫を雇い、さらにそのパートナーとしてルヴィアを紹介するのだから笑えばいいのか、呆れればいいのかすら分からない。ライネスは「身内が一番怪しい」と口にしたのにね。メタな見方をすればルヴィアを出しておきたい、そこに作中内での合理的解説をつけるなら「エルメロイ教室に出入りはするけれど鉱石科であって現代魔術科ではないから身内じゃない」という認識にはなるのだろう。
・極めて個人的感覚だが、6話終えるまでさして違和感なかったはずなのに7話目で急に覚えるグレイの声の違和感。
とまぁ、大雑把にあげるならこんな感じか(最後は本当にどうでもいいくらい個人的だが)。
ただ、ストーリーにおいてはこの違和感は序盤として正しい選択肢ではある。なぜならこの作品は広義において「ミステリ」に分類されるから。多くの謎が作中において「違和感」として浮かび上がることは、ミステリとしてこの上なく正しいのだ。
故に、ここからのストーリーに求められるのは違和感を埋めて行くことなのだと前向きに捉えている。先上げた、私の中でのTYPE-MOONの魔術師・魔術世界観みたいなものとのズレ・違和感みたいなものも含めて、ストーリー上に浮かんだ謎ともども少しずつ着実に埋まっていけばいいなと思うし、そうやって埋めていって最後に謎を解き明かすのがミステリとしてのあるべき姿だ。
まぁ、本作は異色なので推理は最後の一歩手前で終わってしまって、最後はたぶん戦闘して終わってそうだけど。
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