THE BANK ROBBERY!(ザ・バンクロバリー!) - ダイヤモンド強奪大作戦 -
(公式ホームページ)


ちょっと急だったのと、『志村魂』と時期がダブっていたのですが、チケットが回ってきたので観てきました。
志村魂でもだいぶ笑わせてもらったけれど、この舞台も笑わせてもらいました。原作はロンドンで人気を博し続けているコメディ舞台。ミュージカル要素もあるものの、唄う機会は少なく、どちらかと言うとシンプルに喜劇という印象。
物語は、
刑務所を脱獄したミッチ(演:元木聖也)。その狙いは、個人の零細銀行に管理されることとなった時価五十万ドル相当とされる幻のダイヤモンドだ。
一方その頃、同じ街でスリを働いていたサム(原嘉孝 / 宇宙six・ジャニーズJr.)は、偶然にも男たちを手玉に取る結婚詐欺師にして、幻のダイヤモンドを補完する零細の個人銀行オーナー・フリーボーイズ(大堀こういち)の娘・カプリス(桜井玲香 / 乃木坂46)の財布をスッったことから恋に落ち、二人は互いの正体を知らぬまま仲良くなっていく。
しかし、カプリスはミッチの元カノだった。脱獄したミッチはカプリスに近づきダイヤモンド強奪大作戦に参加するよう強要し、その場に居合わせたサムも仕方なく巻き込まれることになって――
という感じ。
喜劇であり、コント的要素が強くて、海外原作の作品だけれどそこには『ドリフ』『大爆笑』などを彷彿とさせるコント的ネタも多くて、それが原作通りなのか日本輸入時のアレンジなのかは分からないが、どちらにせよ声を上げて笑えて楽しめるものだった。
ただストーリーとしては喜劇として大風呂敷を広げながら、終盤ではややシリアス気味になる側面が強くなると言うマイナス面も。喜劇として貫くところが欲しかったかもしれない。
そうした中でも秀逸なのは、第二幕にある45度傾斜の舞台でのコント的やり取り。演じられているのは主演の方ではないが、大堀こういちさん・市川しんぺーさん二人のアドリブらしき部分を含めたやり取りは、この日一番の爆笑を誘っていたと思う。
驚いたのは、ヒロインを演じた乃木坂46の桜井玲香さん。素人目ならぬ素人耳でも歌が上手いと思えたし、コミカルな演技はもちろん、声質も可愛い声と野太い声を使い分けていて、舞台演劇女優一本でやられている方に詳しくないけれどそこまで大きく遜色ないんじゃないかと思えた。ちょっと調べたら、今秋には乃木坂を卒業されるようだし、正直TVでの露出を感じないので今後は舞台メインなのかなと想うし、それならもうちょっと他の作品も観てみたいかも、と感じた。
逆に残念というか、勿体ないなと思ったのは田中要次さん。こういっちゃ悪いが、見た目的にも実力的にももっとコミカルに盛り上げられる方だと思うが、演じている役の都合から出番が割とピンポイント(まぁ、それでも最後に美味しいところをもっていくのだが)だったのが勿体ないかな、と。
あと単純に始めて新国立劇場行きました。



いろいろ展示してありました。


舞台開演前には出演されるラブレターズお二人による前座も(前座は写真撮影OK)。写真にスタンプを押して顔を消しているのは見知らぬ方であるということです。多くの方が後ろを振り返っていたのは、どうやら主演の原さんと仲の良いジャニーズの方が観覧に来ていて、ファンの方がそれに気付いたからのようでした。それに気付いて私も振り返ってお顔を拝見。名前は分かりませんがTVで観たことがある方が真裏の席にいらっしゃったので、舞台の芸能人の方よりもこっちが気になったり(笑
あと、お二人がMCを務めての10分程度の短編アフタートークショーもたまたまやられていて楽しく裏話を聴けました。
評価は、★★★★☆(4.5点 / 5点)。声を出して笑える喜劇。欲を言えば終わり方も喜劇に特化していて欲しかったことか。
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