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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

映画『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』

ドラゴンクエストユア・ストーリー


パパスとマーサの子として産まれた主人公・リュカ。しかし、幼くしてマーサは姿を消し、パパスと共に旅を続けたリュカだったが、父の死と魔物たちの奴隷となったことでその生活も終わりを告げる。

10年後。

リュカは、共に奴隷となってしまった王子・ヘンリーと共に奴隷としての生活を強いられていた神殿の脱出に成功。リュカは、亡き父の最期の言葉を頼りに、冒険へと旅立つ――


そんな『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』。

注意事項
以下、追記以降は感想を記すため

決定的なネタバレが多数あります。

閲覧は自己責任でお願いします。

当Blogおよび管理人は一切の責を終えませんのであしからず



注意事項に同意された方のみ、追記から感想をどうぞ。


さて、ここから先は注意事項を了承した方のみが閲覧していると判断させていただき、感想を書いていきたいと思う。

とりあえず、ネタバレを引っ張るつもりはないのでさっさとネタバレ要素から書いてしまおう。

この作品、昨今のアニメ業界の時流に乗ったのか否かは分からないが、要するに『ゲーム世界転送系』ストーリーである。まぁ、転送と言うが実際には『SAO』のように超高度な技術発展によってゲーム世界(アーケード機器)に自らの意思で入り込む(ダイブする)タイプのストーリーで、主人公リュカは現実世界の主人公が操っているゲームキャラクターなわけだ。

ただ、自分がゲーム世界にだいぶしているという認識はない。故に、ラストになっていきなりゲームの中にウィルスプログラムの擬人化されたキャラが登場してからのどんでん返しということになる。そこでのゲームへの愛というか熱意みたいなものをリュカが叫んだ時に、アンチウィルスプログラムが起動してリュカはドラクエお馴染の勇者の剣でウィルスプログラムを撃退し、ゲームは元通りになってエンディングと言う流れに収束していく。

ここが作品としての醍醐味というか山場であり、そして同時に作品の賛否を大きく二分するところだろう。

作品としてはここに物語が収束するよう出来ている。このどんでん返しを知るまでは、「『ドラクエ5』の概要をなぞっただけの雑なストーリーだな」と思っていたが、これがゲームの世界であるならば当然、『ドラクエ5』を1から10までプレイさせるわけにはいかないので、当然そこはダイジェスト的なストーリーになるはずであり、だからこそのストーリーだ。

演出もそれを後押ししている。リュカが主人公としてはイマイチ優柔不断でパッとしないのも、彼がそもそもこういう「おとぎ話の世界の人間」ではなく「現実世界のサラリーマン」なのだから当然だ。冒頭の初期の『ドラクエ5』を彷彿とさせる――というかたぶんそのまんまな映像も、この体験型ゲームの始まりなのだとするならば至極真っ当なのだ。

ただそれを踏まえた上での賛否はやっぱりある。

私はどちらかといえば「否」の側の感想を抱いた人間と言える。


§


フルCGを使ってまで観たかったのはこういうストーリーじゃなかったんだよな、と感情的なことでしかないが、つまりはそういうことなのだ。確かにこのどんでん返しには驚いたし、良いポイントを突いてきたなとも思う。
でも、映画館でお金払ってみた『ドラゴンクエスト』の映画がゲーム世界オチというのは、なかなかに理解も納得もし切れるものではない。

もう少し論理的に否定をするならば、どんでん返しをして観る人の世界を変えてからエンディングまでが弱い。結局、ラストはリュカとビアンカと息子とで帰ってきた街並みを見下ろすシーンで終わる。つまり、「この世界はゲームの世界である」と観覧者が知らされたあとにも関わらず「ゲーム世界の中で終わる」のである。
ゲームの世界の物語なら、ゲームが終わって「あぁ、楽しかった! やっぱりゲームって最高だ」という台詞と余韻を残すとか、アトラクションキャストの人が「ウィルスプログラムとの戦いは燃えたでしょ?」「ああいう隠しがあるとは思わなかったよ」という会話を入れていっそあのウィルスプログラムとの戦いすらもアトラクションにしてしまうとか、現実世界への引き戻しが欲しかった。

だって、それがないならこの作品を「実はゲーム世界オチでした」とする意味が薄いと思うのだ。現実世界に戻って来ること(別にSAOのようなデスゲームではなくて、普通にクリアしてゲームが終わって現実に戻って来るということ)、そこで現実世界の良さとゲームの世界の良さを両方認められるからこそ、この系統の作品には意味が生まれてくるのだと思うのだけれど、この作品はそこを放棄している。

放棄しているなら、別に「ゲーム世界オチ」じゃなくてシンプルに「『ドラゴンクエスト』をフルCGで映画化しました。『ハリーポッター』や『ロードオブザリング』のような世界観を楽しんでください」で良かった。

まぁ、元よりこの展開には否定的なので私としてはシンプルに『ドラゴンクエスト』を映画にして欲しかったかな、と思う。だって結局、ウィルスプログラムは何がしたかったんだろうね、と(苦笑 ただの嫌がらせかぁ……。その辺りのバックグラウンドも当然ないから結局、「展開」としては凄いんだけど「中身」がなかったんだよね。


評価は、★☆(1.5点 / 5点)。 いっそ『ドラクエ5』じゃなく他のナンバリングを普通に映画化した方が良かったんじゃ?


§


余談1
フローラの活躍少なすぎorz 私はフローラ派だったし、とはいえ基本的にメディア展開されれば当然ビアンカルートになるんだろうなと思っていたが、それでも公式HPを観るとフローラも前面にいるからもっと活躍するか、あるいはいっそダブルヒロインくらいに(まぁ子供を授からないといけないのでゲスイ主人公になるが)してくれるかとも思ったんだけどね。
それ以上にフローラの扱い、ゾンザイすぎる。まぁ、あの世界ゲームの世界なら致し方ないが…。


余談2
魔法が軽い。この演出が、実はこの作品でストーリー以外にもおいて最も納得してないというかマイナスなところかも。何せメラゾーマとか予備動作無し、呪文無しで連発するのだ(笑 それならもう別に剣とか槍とかいらなくね? という感じが強い。当然のようにMP切れなんて演出もない。魔法が強いのは誰でも解かる。でも万能過ぎるとその重みみたいなものもなくなってしまう。この辺りの挙動の軽さは良くも悪くも最近の映画らしくなってしまったな、といったところ。

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