ロード・エルメロイII世の事件簿 4 「case.魔眼蒐集列車(上)」
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]

著:三田 誠 原案・原著:TYPE-MOON 発行元(出版): KADOKAWA
≪あらすじ≫
魔眼蒐集列車。それは、欧州の森を今なお走り続ける伝説。盗まれた聖遺物を取り戻すため、列車に乗り込んだエルメロイ2世は、天体科のオルガマリーたちとともに、列車で開催される魔眼オークションに参加することになった。魔術師たちが牽制し合う中、ひとつの悲鳴が響きわたり、殺人事件の発生を告げる。魔眼を欲する者と、魔眼を疎む者。秘中の秘たる『虹』の位階の魔眼。幾多の瞳の見つめる中、第三の事件の幕が開く。
(裏表紙より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
現在、アニメ版が放映中の同作においてその表題となっているのが、この魔眼蒐集列車(レール・ツェッペリン)篇である。ちなみにこの感想、コメント欄が賑わっているというか荒れているというか珍しくコメントが増えたアニメ版5話前に書いたものなのであしからず。
さて時系列としては第五次聖杯戦争の前というのは変わらない。読者的な感覚だと一巻からここまで一年くらい経過していてもおかしくない感じだが、まだ数か月。そうした中での魔眼蒐集列車という、『月姫』『空の境界』では主人公が保有し、『まほよ』『Fate』でも主要人物が有していた「魔眼」を題材に扱う辺りは、型月らしいと言えるネタの選択と言えるだろう。
新キャラとして、アポクリファでは黒のバーサーカーのマスターとして登場したカウレスが登場。基本的設定は同一ながら、こちらはパラレルワールドであったアポクリファと違い、stay nightへ直結する正史であるが故の変更点もあるが、まぁほぼ同じと言えるか。姉・フィオレが出奔しているらしく、その辺りの当主の座に収まることになりそうな点も同じ。
彼がロード・エルメロイII世によって見い出された才覚の一つが電気系魔術であると言うのは、アポクリファでの黒のバーサーカーを意識してのことなのかな?
もう一人の新キャラはオルガマリー。FGOで登場したキャラだがこちらはあまり詳しくない。確か冒頭で早々に殺されたんだっけか。まぁ、今はスマホを手にしているしいずれプレイするかもしれないからその時分かればいいんだけど。
当然、こちらもカウレス同様に正史に則した形で再構成されたオルガマリーということになっている。FGOよりは明らかに幼少期ではあり、魔術師としての至らなさというか未熟さと君主(ロード)の家系の娘であるというプライドのアンバランスさがなんとなく彼女らしい。成長し切っていない――経験値の足りなりライネスみたいな感じ。
ストーリーとしてはいつも通りの殺人事件だが、そこにロード・エルメロイII世の有するイスカンダルに直結するはずの聖遺物によって召喚されたらしい、イスカンダルの腹心・ヘファイスティオンを名乗るサーヴァント。聖杯戦争以外でサーヴァントがいるということ事態が作中で明言されているように異端ではあるが、そこにどういった「落としどころ」を見つけるのか、ロード・エルメロイII世やグレイはどう対処するのかは見物というところか。
サーヴァントを登場させたことで、個人的には「風呂敷を広げ過ぎ」な印象もあるが果たしてそこからどう詰め寄れるかが勝負か。
評価は、★★★★(4点 / 5点)。
- at 10:00
- [アニメ(放送中):ロード・エルメロイII世の事件簿]
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