[新]グランベルム 第1話
『世界で唯一の魔術師』
≪あらすじ≫
真っ赤な満月の夜。ごく普通の高校生活を送っていた小日向満月は、忘れ物を取りに戻った学校で世界で唯一の魔術師になるために行われる戦い“グランベルム”に巻き込まれてしまう。そこで出会った少女・新月からこの世界がかつて魔法で溢れていたことを説明され、戸惑い逃げる満月だが…⁉
(公式HP あらすじ 1話より抜粋)
≪感想≫
面白い……かどうかはまだまだこれからの展開次第ではあるが、1話のスタートダッシュとしては王道テンプレ内容ながら、それを感じさせないくらいのワクワク感を与えてくれた。それはやはり私が90年代のロボットアニメで育ったからなのだろうか。
かつての『リューナイト』などを彷彿とさせるSDロボット+魔法の組み合わせ。現代に則してロボットデザインにより「個性」を強める感じもあるのかなと思ったが、案外振り返ってみると昔も昔でメリハリあるデザインだった(笑
ただこの二十数年で蓄積したものがアニメ業界にはある。バトルシーンのスピード感、バリエーション、魅せ方。それらによってブラッシュアップされたSDロボット同士のバトルをどう表現するのが適切なのかと言えば、やっぱり「ワクワク感」なんだと思う。
不安要素があるとすればストーリーか。
テンプレでスタートした作品。しかし、ラストや「世界でただ一人の魔術師になれる幻想世界での戦い」と言う設定には不吉さもある。『まどマギ』や『結城友奈は勇者である』のようなダークな要素や展開に行ってしまう可能性を感じてしまう。そしてやっぱり私は受け付けないところが多分にある。それが「味」になって良くなる作品も多々あるのだけれど、こと「魔法(少女)」、さらに本作では「SDロボット」も加わって私の先入観・イメージというものがそれらとズレてしまって、そこに気持ち悪さや嫌悪感を覚えてしまいそう。
◆ 白と黒 満月と新月 ◆
満月と新月エルネスタ。二人の存在は対照的に描かれている。
魔術なんてものは知らず普通の生活をし、人から頼られることが大好きでお弁当を作るものの特別な才能なんてものはなく、呼び出したアルマノクスは純白の正統派ヒーローのようなスタイルのホワイトリリーに乗る満月。
対して魔術に精通し、どうやらチームを組んで戦うことが多いらしい中でたった一人で戦いながら他を圧倒するだけの才能があり、操るアルマノクスは漆黒でネコ科の動物を思わせコウモリのような羽をマントとして羽織っているヴィオラカッツエに乗る新月エルネスタ。
色、才能、そして名前。
全てにおいて対極に位置付けられた二人。本来ならばライバル関係として物語がスタートして然るべきキャラクター配置だが、満月は助けてくれた新月を信頼し、新月は――まぁ分からないけれど、次回予告の予想を加味すれば決して悪いイメージを満月に抱いてはいないだろう。
白と黒の融合。それはどことなく太極図を思わせる。白色は陽の気を示し、黒色は陰の気を示し――というのはまぁwikiの受け売りで私も詳しくはなのだけれど、この「陰」と「陽」といった概念も対極に配置されたこの二人を暗示しているのだろうか。
まぁ、それは考えすぎかもしれないけれど、満月とエルネスタが対極に置かれるべきキャラクターのはずが常に傍にいるような関係性に発展しそうなスタートを切ったことは事実だ。
これが何を意味していくのか、というのも楽しみなところである。
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NoTitle
冒頭10分程を先行公開していたようで、そのあたりもあってかアクション押しの30分でしたね。
このサイズのロボットがグリグリと動くのはなんだか新鮮なくらいです。
どちらかと言うと愛嬌を抱かせるのに向いた頭身ですけど、おっしゃるストーリーの方向性のようだとそれをストレートに使うわけでもなさそうで。
乗る人間の分身だったり、あるいは人間では表せないものを「ロボット」は表現してくれますけども、本作はそれをどう見せてくれるのか期待しています。
注目されているように、満月と新月の関係は本作の鍵になってくるでしょうね。一緒に楽しめれば幸いです。