執事 西園寺の名推理2 第3話
3話はフィギュアスケーターを巻き込んだ殺人未遂事件。「タレントだろうがアスリートだろうが裏で何やっているか分かったもんじゃない」と豪語する週刊誌記者の言葉に思わず失笑が漏れた。それはそっくりそのまま「週刊誌の記者だって裏で何やっているか分かったもんじゃない」ということであり、実際に今回の事件の結末はまさにそこに直結したのだから余計にそう感じる。
事実、年々マスコミや週刊誌などの記者の世間的、ネット界隈での好感度は右肩下がりだ。かつてはその正義感やジャーナリズムから政治家の不正や著名人の悪事を暴くことも多々あったのだろうし世間の認識も相応のものがあったのだろうが(そうでなければいかにそれらを記事にしようと信用する人はいないだろう)、今ではこのありさまだ。実名を挙げるのも申し訳ないが『文春』『フライデー』辺りは一般人から見てもそれはもはや「人」ではなくハイエナにしか見えない。いや真実・真相を暴くためのハイエナならまだましか。劇中のようにねつ造までされてはたまったものじゃない。
じゃあそういった仕事がなくなって良いのかと言えばそうでもなく、そしてそういった人たちが劇中で言っていたように「売れてなければ食べていけない」というのも事実だが。
そういった中では金曜八時という時間帯に相応しい展開と終わり方をさせたのだな、と思う。一番怪しい人が実は怪しくない(善人だった)、なんてのはミステリではド定番だが、そこをうっかりしていたのでちょっとこの展開には良い意味で「やられた」と思ってしまった。まぁ、相変わらず後日談が語られない作品だなぁ、とも思うがw
あとこれは余談だが、正直今回のゲスト俳優さんはキャスティングミスな気がする。失声症になるほど不調とはいえ日本トップレベルのフィギュアスケーターの体型にしてはちょっとふくよかすぎるかなぁ……、まあ俳優さんの中で「跳べる」人を選んで実際跳んではいるのかもしれないけれど。
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