レ・ミゼラブル

お正月に歌舞伎を観に行って、「じゃあ次はミュージカルかな」と漠然に思ったところで、「どうせ見るなら有名どころがいいな」と思っての『レ・ミゼラブル』。運よくチケットが取れました。取れなかったら別のミュージカルを選んだんでしょうけど。
場所は帝国劇場。想えば帝国劇場も行ったことがなかったので、これもまた一つ良い機会と経験になりました。想像よりも帝国劇場のロビーはちょっと狭め。終演後のロビーの人の溢れかえりったらありゃしない。
さて、本題。劇は事前にあらすじを頭の中に入れていたので、ストーリー展開そのものは難なく観劇。歌舞伎を観ていたのでその最大の違いとして、「声楽」があるなというのを感じた。歌舞伎ではあまり舞台上のみんなで唄うということはなく、台詞メイン。あるいは独特の踊り。そうした中で、舞台上のみんなで「唄う」というミュージカルのスタイルがやはり驚きだし、その音圧に迫力を覚えた。今回、ミュージカルを観劇して最大の驚きはここかも。
もちろん個々の俳優さんの声量も凄かった。私が観た回では主役は佐藤隆紀さんが演じられていたけど、凄いのひと言。もちろん、これだけ有名な作品の主演を張るわけだから、実力申し分ないのだろうけど、やはりいざ生で見るとそれに圧倒される。
あとは現代ならではの演出も良かった。第二部での、地下水路(トンネル)をマリウスを背負って逃げるジャン・バルジャンの姿は、スクリーンに映像を投影しつつ、客席から視えない位置でマリウスを抱える位置や抱え方を変えることで時間の経過を表現。スモークや光の演出も相まって、歌舞伎との違い、現代性みたいなものを感じることが出来た。
今まで全く観て来なかったけど、ミュージカルも面白いなと思えた。そう思えただけでも儲けもの。
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