2夜連続スペシャルドラマ『名探偵・明智小五郎』
二日連続二時間ドラマとして放映されたテレビ朝日系列の本作。「明智小五郎」を名探偵に据えたリメイクないしカスタム物というのはさして珍しいものではなく、本作もまた現代風にアレンジし、さらに明智小五郎が類い稀な知識と推理力を持つだけでなく、優秀なプログラミング技術を有するという点が面白い。
第一夜「SHADOW」、第二夜「VAMPIRE」ともにネットや電子技術をベースに展開。全体的にかなりコミカルなテイストに仕上げており、そのクオリティも高いので案外あっさりと見ることが出来たのが驚きだった。どうしてもミステリとなると、重い話が大半を占め(だいたいが殺人事件とか凶悪犯罪者が相手だから仕方ないが)、そこにコミカルさを盛り込もうとしてもなかなか融合しないものだが、本作はきっちりと融合していた印象。
もちろん、明智小五郎は普段は天真爛漫な感じもするし、むしろアクションメインな形ではあるが、犯罪者を前にした時にはその名に違わぬ正義感を披露。
小林少年もとい小林捜査官、明智の妻、さらに明智の部下の少年探偵団(仮名)、刑事部長やそのとり巻きといった面々の個性も強くキャラクターが濃ゆくて面白い。
一時間の週一連ドラだとちょっとくどくなりそうだし前述のようにキャラが濃すぎる気もするが、半年や年に一回くらいならちょうど良い感じか。
好評になって続編が作られたらまた観てみたい。
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