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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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劇場版 シティハンター<新宿プライベート・アイズ>

劇場版 シティハンター<新宿プライベート・アイズ>
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観てきました、シティハンター。久しぶりのアニメ化が劇場版というのも、なんというか世相なのかもしれませんね。実は同じ劇場で『コードギアス 復活のルルーシュ』もやっていて、どちらを観ようか、あるいは両方観ようかとも悩んだのですが、シティハンター一本で観てきました。まぁ、ギアスは劇場三部作観てないってのもあるんで(笑


というわけで詳細は追記から。

◆ 考 察 ◆
「変わらないこと」

本作のテーマはこの部分なんだろうな、というのが観ていて分かった。もちろん、そこには変わらないからこそ良かったこともあれば変わらないからダメなこともある。けれど、それらを丸々ひっくるめて「変わらないこと」を描いているのが本作だ。

冴羽リョウ(獠=ケモノヘンに尞。環境依存文字なので、以後はリョウで統一)は相変わらずの赤シャツに薄水色のジャケットだし、牧村香はハンマーを振り回し、野上冴子は警視庁で辣腕を振るいつつリョウを利用し、海坊主は美樹と共に喫茶店を営んでいる。そしてリョウと香はシティハンターとして活動を続けてもいる。

ストーリーもいつも通りだし、描写でもそうだ。劇中はもちろんOP・EDですらリョウの代名詞(?)である「モッコリ」を連発。相変わらずの飲み屋街をふらつくリョウだが、そこには今の社会では希薄になった人付き合いというものが今もある。リョウが襲ってきた敵を返り討ちにして暴れても文句ひとつ言わず応援していたりする。

ただし時代は変わっていく。もちろん、そこに生きる私たちはその時代に合わせて変化していかないといけない部分もある。リョウたちだって変わる。彼らだってスマホを使うし、新宿駅に「掲示板」はなくなってARのような存在になってしまった。リョウが覗きのためにドローンを使えば、海坊主の喫茶店にはペッパー君っぽいロボットがいるし、当然敵だって武装化させたドローンを大量投入している。

けれど変わっていく部分とは裏腹に、本質として変わらない部分が確かにある。リョウは新宿の夜景を見下ろしながら、薄汚れたこの新宿も悪くないと思っている。それは原作の時から確か変わらなかった、彼の想いだったはず。同時にウェディングドレスを着た香を見てもリョウは「いつもと変わらない」と口にする。それは彼にとって香と言う存在は着飾ろうがどうだろうが「変わらない」ということに他ならない。

故にゲストヒロイン・亜衣もそのように描かれている。子供の頃、大好きだった父親。父親が目指して出来なかった医師の道を選びたいと口にした亜衣。しかし父親が家に寄りつかなくなり、離婚して家を出て行った。その恨みから医大に進みながらも大学に通っていない亜衣だったが、彼女の根っこの部分・本質の部分には幼少期の思い出と彼女が生来持ったやさしさがあった。だから、無謀な行動もしてしまうし、最後には再び医大に通うことを決めている。

最後のシーン、リョウたちの世界の新宿駅には「掲示板」が復活した。変わらないこと。それを最後まで示したいからこそのシーンだったのだと思う。


◆ レ ビ ュ ー ◆
前述のようにストーリーに関しては良くも悪くも「いつも通り」。なので「最新版のリョウたちの活躍が観たい」という考えだと少し肩すかしかも。単純に現代作画などでアップデートされたシティハンターを観に行く、くらいの気持ちでちょうど良い。

実際、このストーリーを劇場版としてやる必要があったかといえばおそらくNOだろう。この作品を劇場版アニメとしたのはおそらく単なる収益・コスト・話題性の問題でしかない気がする。これを日テレが地上波でやるのはちょっと勇気要る決断(モッコリとか言ってるし)ではあるが、金曜ロードショー枠で放映出来ないこともない感じ。ストーリーはかつてのTVSPを彷彿とさせているし…。

とはいえ、シティハンターはシティハンター。コミカルな部分を描きつつも、しっかりリョウのカッコいい活躍も多数描いている。銃をむやみやたらにぶっ放すことは少ないが、その分だけリョウの徒手空拳の強さが際立つ作品と言っても良い。銃で装備した傭兵による特殊部隊を素手でなぎ倒していく姿はカッコいいし爽快感すらある。もちろん銃を使ってもカッコいい。終盤では原作ファンへのファンサービス的にロングコートを着用し、ソードオフショットガンを使用。その後、跳弾を利用した射撃など相変わらずの神業っぷり。

海坊主も相変わらずバズーカ役というかパワー役に徹している。美樹も本格参戦しているせいか、やや活躍という部分では薄れている感じもあるし、ちょっと敵を前にしている割にはコミカル過ぎたかなとも思うが…。

そういう意味では、キャラ面で美樹以外の女性陣は活躍の場が乏しい。香はシリアスシーンに限定すればOPのチェイスシーンくらいが活躍の場。勇ましく敵本拠地に乗り込んで幼馴染を説得しようとするが、何も出来ずあっさり返り討ちだし(乗り込むならもうちょい頑張れw)。
冴子も出番らしい出番はない。もう少し投げナイフの活躍やセクシーシーンは登場する以上、往年のファンとしては楽しみたかったところ。ゲストキャラの亜衣も、そういう意味では活躍せずに足を引っ張るだけ……まぁシティハンターのゲストヒロインってそんなものか。


キャスティングだが、私は亜衣役の飯豊まりえさんは周囲の辛辣な評判ほど演技としては悪いとは思わなかった。もちろん、ずば抜けて良いというわけでもないが、最低限のところは維持出来たかな、と。不安要素は、冴子役の一龍斎春水さん(……誰やねんというか、麻上洋子さん講談師になられて今の芸名がこの名前)がちょっとやはり年齢を感じさせてしまうかなぁ、というところ。美樹役の小山さんもそうだけど。 そういう意味では主演のお二人が歳月を感じさせない演技をするってのは凄いところ。

ただそれ以上にキャスティングで敵役がまた山寺宏一さんっていうのがね……。もちろん演技力は申し分ない。だけど、なんとなくこの手の役って山寺さんのイメージが強すぎちゃって(実際、シティハンターでもTVSPか何かで一度敵役はやっているし、その前のTVシリーズでも何度も登場。加えて、銭形を継ぐ前には散々敵役で出てきた印象もあって…あくまで印象だが)、ちょっと勿体なかったかなぁ、と。ゲストキャラなんだし、若手や中堅辺りを器用しても良かったんじゃなかろうか。

楽曲面ではファンサービス的にとにかくTVシリーズの名曲たちを挿入歌としてバンバン入れてくる。まぁ、タイミング的にも「このオリジナルキャストでもう一度新作を」というのはたぶんだいぶ厳しいだろうから、そういう意味では本当にオリジナルキャストでのアニメというのはこれが最期のシティハンターになってしまうのかもしれない。ファンサービスと言う部分ではキャッツアイの来生三姉妹がゲスト出演しており(泪役の藤田さんは昨年末に亡くなっており、収録も参加出来ず戸田さんが代役をされたそうだが)、そういった部分も「締めくくり」を意識していたのかも。


評価は、★★★☆(3.5点 / 5点)。変わらないリョウや香たちを見ることが出来た。往年のファンとしてはそれで十分だったな、と思えた。

Comment

コードギアスは 

シャーリーが死んでなくて、ルルーシュの遺体がオレンジとシャーリーによってどこかに運び込まれたということを知っていれば十分かな。コードギアスシリーズにおけるルルーシュの物語がこれで終わりました。
  • posted by piadai 
  • URL 
  • 2019.02/17 16:06分 
  • [Edit]
  • [Res]

NoTitle 

確かに良くも悪くも「いつものシティハンター」である意味で安心して観れる内容でしたね
キャッツアイのゲスト出演もコナンvsルパンのTVSPを彷彿させますし

今はルパンも鬼太郎のねこ娘もスマホを使ってる時代ですからね(鬼太郎自身は興味なさそうで妖怪ポストも健在ですが)
そういう時代に合わせた変化は必要でしょうね
その一方で芯の部分は不変というのは重要ですね 

映画の敵キャラってベテラン声優が起用されるケースが多い気がします
この間のリリカルなのはの映画のラスボスも山寺宏一さんでしたし、ジャンプ原作アニメの敵キャラやコナンの映画の犯人役も大抵がベテランですし
味方側のゲストキャラには若手や中堅が起用されてるケースも結構あるんですけどね
山寺宏一さんはドランゴンボールの映画でビルスという敵キャラやってましたが、そのキャラはTVアニメの方で味方寄りのキャラになったので、そっちの方の印象も強いと思います

コードギアスの映画三部作のTV版との大きい変更点は、ロロがシャーリーを殺してない、c,c,がシャーリーと接触してる、扇がゼロを切り捨てる際に罪悪感らしきモノを見せてる、という感じです
他にも新規のシーンや逆にカットされたシーンもありますが、大きいは上記の三つです

シャーリーが生存した事から三部作と復活のルルーシュはTV版とは完全にパラレルな世界線であるという見方が強いです
  • posted by 通りすがりの幻想殺し 
  • URL 
  • 2019.02/19 18:24分 
  • [Edit]
  • [Res]

>piadaiさん 

こんばんは。

いろいろ書いて下さりありがとうございました。ルルーシュの物語が終わったのですか。まぁ、普通にTV版でも十分な気もしましたが……ただ、ここまで教えていただいた以上、わざわざ観に行く必要はないですね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2019.02/19 22:52分 
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  • [Res]

>通りすがりの幻想殺しさん 

こんばんは。

>確かに良くも悪くも「いつものシティハンター」である意味で安心して観れる内容でしたね
いつも通りというところをどう評価するべきか、というのは悩むところではありますね。TVシリーズとかだと「最終回付近だけいきなりシリアスになる」とかあってさすがにそれはどうかと思ってしまうところですが、劇場版でもストーリー上は変わらないのですからね(笑 まぁ、考察でも書いたように変わらないことの大切さを説いたような作品だったような気もしますが。

>そういう時代に合わせた変化は必要でしょうね
ニュースでやっていたのですが、ご指摘通り時代に合わせた変化が、一つ功を奏したみたいですよ。特に原作にあった掲示板がアプリに変わっている辺りとか。

そういったこともあってなのか私は地方の人間なのですっかりガラガラでしたが、都内(特に舞台となった新宿)の劇場はまだ満員の回もあるようで、割と興行収入も良いみたいですね。

>映画の敵キャラってベテラン声優が起用されるケースが多い気がします
おっしゃるとおりです。

もちろんベテランの方が演技力がしっかりしている傾向が強いでしょう。そこは否定するつもりはないんですけどね。でも、他のいろいろな作品も相まって「また山寺さんかぁ」みたいな感覚がどこかにあるんですよね。山寺さんが悪いわけじゃないんですけど、これも売れっ子・引っ張りだこな人気者のサガってやつなんでしょうか。

>シャーリーが生存した事から三部作と復活のルルーシュはTV版とは完全にパラレルな世界線であるという見方が強いです
死んでいたはずの人間が生きてるわけですから、パラレルワールドではあるでしょうね。これでシャーリーが死んでしまったTVシリーズの世界のルルーシュが、劇場版の世界に転生したとかならいろいろ面白そうですが、たぶんそうではないのでしょうし(当たり前)。

わざわざ再編した際にシャーリーを生かした意味みたいなものが劇場版に出ているなら良いですが…どうなんですかね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2019.02/19 23:02分 
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