コードギアス 反逆のルルーシュ 第22話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[コードギアス 反逆のルルーシュ]
コードギアス 反逆のルルーシュ 第22話「血染めのユフィ」
<あらすじ>
ユーフェミアによって行政特区ニッポンの設立が宣言されてしまったルルーシュ。街中はもちろんキョウトや黒の騎士団内部でも、行政特区賛成派と反対派で別れ始める。
そして式典当日。
ユーフェミアの隣に1つだけ空いた席。そこはゼロが、ルルーシュが座るはずだった席。ゼロが現れなかったことに落胆の色を示すユフィだったが、その時上空から現れたのは強奪されたガウェインとその頭頂部に姿を現したゼロだった。
自分の想いに賛同してくれたと喜ぶユフィ。対照的にゼロは渋い声色で、ユフィと2人きりで話がしたいと言い出す。行政特区に組み込まれれば存在意義を失い武力解除され、反対すれば自由と平等の敵となってしまう黒の騎士団を生かすべく、ゼロの考え出した策とは......。
感想はOPENからどうぞ。
<感想>
ユフィの虐殺(((( ;゚Д゚))))ガクガクブルブル
と言いつつ、実は私の中では想定内の出来事でした。あの場面でユフィの信用を失墜させて、且つ黒の騎士団の必要性をアピールするためにはユフィにギアスをかけて日本人に対して武力行使を行うことこそがベストの策。私も、ルルーシュがユフィと2人きりで話したいと言うことになって、てっきりギアスを使うものだと考えていましたけど、考えてみれば身内にギアスを使うことを極力ためらうルルーシュがそう易々とギアスを使うわけがなかった( ̄∇ ̄;) 自らの生死をかけての、救世主(メシア)誕生のシナリオはさすがですね。
ルルーシュの頭の中では、
ユフィに撃たれ重傷→何とか脱出→ユフィがゼロを打ったことで、民衆からの信用が(おそらく)落ちる→そんな中でゼロが復活→民衆はユフィではなくゼロにつく
とまぁ、こういうシナリオだったんだと思います。ギアスのかけ方次第では、本当に命取りになる選択ですが( ̄∇ ̄;)
今回は割と考察すべき部分が多いので、感想はこれくらいにしたいと思います。
<MVC>
ルルーシュ
「(絶対に、絶対にユフィを)……見つけ出して、殺せ」
自らの不用意な発言に端を発する一連の事件。無論それは、客観的に見ればルルーシュの言葉を冗談として受け止められなかったユフィに非があるように見えるのだけど、ルルーシュだけは自分の言葉が逆らえない絶対遵守の力であることを知っているがために……って感じですね。
最後に涙が零れる演出が、憂鬱だけどそれ以上に切なく感じさせてくれる演出でした・゚・(ノд`)・゚・
桐原
「オマエの正体はワシが墓の下まで持っていくつもりだったものを」
売国奴と言われる桐原ですが、(私益が絡んでいるとはいえ)ルルーシュに対して擁護的な一面が見れたことが意外でしたね。墓の下まで持っていく~と言うセリフから察すると、桐原は桐原で何か日本人をユフィではなく黒の騎士団に向かせる秘策を(おそらく命がけの)持っていたと思われますが......。
<考察>
1.ルルーシュのギアス
数度に渡る、左目の激痛の末に常時発動となってしまったと思われるルルーシュのギアス。まずは、常時発動だったマオのケースとルルーシュのケースを照らし合わせて、ここに至る経緯を2つ考えてみます。
1)ギアスが使用頻度によって副作用が働いた結果であるケース
ルルーシュ、マオ共に当初はオンオフが出来た。しかし、使用頻度が増すことによって何らかの作用でオンオフ機能が働かなくなる。作用としては、ギアス使用による副作用として、ギアスが視神経を利用した能力であるから、使用者の視神経が一定のダメージを負ったことで、オンオフを切り替える機能を失ったと考えるのが妥当。ルルーシュも左目に激痛を負っていたし、ルルーシュと精神感応でもしているのかC.C.もまた左目の痛みに襲われていたことを考えると、結構考えられる部分ではないかと。C.C.は左目の痛みに対して、「まさか、もう」と言っている。その続きは、この場合「もうオンオフ機能がマヒするほど酷使していたのか」とかそんな感じになるかと。
2)ギアスが使用頻度によってパワーアップした結果であるケース
マオは当初からオンオフ出来たか出来なかったかは、別としてルルーシュよりも持続性・使用回数などで強力なギアスだった。それがもし、マオが常時発動になるほどギアスと言う能力を使い、鍛え上げた結果だとしたら、ルルーシュも度重なるギアスの使用で持っていた絶対遵守の力がパワーアップした可能性が考えられる。常時発動は、それを示すマークであり、そして副作用。強くなる引き換えに、調整機能を失う、と。C.C.の言葉は実はここでも使えるもので、「まさか、もう」の続きには「もう、パワーアップ(オンオフ機能の停止する第二段階へのレベルアップ)するというのか」って具合ですかね。おそらく、マオよりも期間が短かったんだと思います。
仮にパワーアップした結果であるなら、常時発動の代償となるだけの力を得ている可能性が高い。具体的には、一度使用した者への再使用が可能になる、あるいはそのさらに上を行って使用の有無に関わらず使用回数制限の解除など。そうなると、「どうしてユフィに二度目のギアスは通用しなかったのか」と言う疑問がありますが、あの時は一度目のギアスの効力がまだ完遂されていなかったこと(完遂されない=絶対遵守であるギアスの力が実行されないことになるので、能力的に命令が実行されないことはあり得ない)、ユフィとしっかり目を合わせられなかったことが二度目のギアスをかけられなかった理由だと考えられます。
1)2)ともにあり得る話ではないか、と考えています。前者は「痛み」と言う観点から、後者はどちらかと言うと物語的な観点からの推理ですがね。後者の場合、回を重ねるごとに技術が上がりパワーアップしていくスザク(ランスロット)に対抗し得る、ルルーシュ側のパワーアップ要素として描きやすい。
加えてルルーシュの力の場合、常時発動になると自動ですべての心の声を拾い上げるマオのギアスと違い、仮に常時発動でも相手に命令しなかったり、相手の目を直接見なければ効力を発揮しないため、マオに比べればまだ汎用性が高い(それでも、左目の光および紋章の隠ぺいの必要性があるので、サングラスの着用、あるいは使い捨てのカラーコンタクトの利用の必要性があるが)。
C.C.の言った「この力(ギアス)は所有者を孤独にする」と言う発言は、もしかしたらここから来ているのかもしれません。ルルーシュを以てして「ヤバイ力」と言う力ですから、それが常時発動となればマオと同じように人の多い場所に出ていくことは困難になる。結果、人里離れた、人のいない場所でしか過ごすことが出来なくなりますから。
追記:常時発動は、単なると言うと語弊がありそうですが、暴走の可能性も考えられました。つまり制御不能。まぁ、オンオフが出来ない意味では常時発動=暴走ともとれるのですが。
2.スザクとC.C.
スザクは、どうやら間接接触と神根島の一件、そしてルルーシュによってギアスをかけられたことで何らかの資質が目覚めたかあるいは過去の経験により、ギアスに対する感応能力ないしC.C.を感知する力を得てしまったようです。力を得たと言うより、研ぎ澄まされた直感と言うべきですかね。
スザクはC.C.との再度の間接接触(直接触れてるから、直接接触になるのだろうか? ただC.C.の言う直接接触はルルーシュにギアスを与えた時のように精神世界に入ることを指している気もする)によって、観た映像。基本的に同じですが、ゲンブに代わりに出てきたのはマリアンヌ。
ここで推論。なぜ、マリアンヌの姿が出てきたのか?
1)スザクがマリアンヌ暗殺に関わっていたから
2)ルルーシュのギアスによって思考が変えられた時、ルルーシュに内在するデータの一部がコピーされていたから
3)ギアスにマリアンヌも関わっていたから
1)は……どうでしょうかね。ルルーシュとスザクが出逢ったのは、もちろんルルーシュが人身御供として日本に送られてからですから、当然マリアンヌは死亡しています。それ以前となると、かなり幼い年齢でマリアンヌ暗殺に関わることになるので、可能性は低いですね。
2)は結構考えられるのではないかと思います。ギアスがルルーシュの意思によって発動されるわけですから、力を行使した際に少なからずルルーシュのデータが残留思念のような形で残ってしまう可能性も十分考えられる(継続性の高い命令はもしかしたら残された残留思念によって発動し続けるのかもしれませんし)。マリアンヌの映像を見ても、スザクはそれがすぐさまルルーシュの母親だと気付かないでしょうけど、将来的にゼロの正体に気づく伏線になるのかも。
3)は新たな展開。マリアンヌ暗殺に関してはこれまでアシュフォード家のナイトメアフレーム開発における発言権の低下を狙ったものと思ってきましたが、仮にマリアンヌがギアス保有者で、皇帝もギアス保有者だった場合、皇帝がマリアンヌのギアスを危険視して暗殺命令を出したとも考えられます。ただ、そうなってくると最初の間接接触でマリアンヌの姿が出てこないのはおかしいことになってしまうのですが。
この推理は基本的に2)で推したいと思います。1)と3)はちょっと現実味から遠いと言うか、可能性が低い。
C.C.もスザクに対して間接接触以外の要素を感じとったようです。そして気になるのは、C.C.が「あいつが……」と言ったこと。ここでの「あいつ」の意味が重要。「あいつ」が特定の存在を指して言っているのか、あるいはスザクの存在に対して「あいつ」と言っているのか……私は後者ではないかと考えています。
C.C.の反応からしてスザクがもしC.C.の予想通りの何かを持つ者ならば、C.C.の野望達成に必要不可欠な人間なのかもしれません。
そうなった場合、C.C.がルルーシュを裏切る可能性も......。現に、常時発動になったマオとは別れているわけで(もちろんマオと別れた理由はそれだけではないだろうが)、ルルーシュから離反する可能性も考えられる。そうなるとゼロの正体が……、となって物語も面白くなっていくかもしれない( ̄∇ ̄;)
3.中華連邦、EU
彼らは何かしらのデータを手に入れている模様。考えられるのは、
1)ゼロの正体に関するデータ
2)黒の騎士団の設立目的に関するデータ
の2つ。
話の流れとしては1)の可能性も考えられるが、もしそうだとすれば中華連邦やEUが手に入れる情報をブリタニアが手に入れられないとは考えにくい。もしかしたら、すでに皇帝やあるいはシュナイゼルは手に入れているのかもしれないが、だとすれば特にシュナイゼルがエリア11を平定するためにその情報を利用しないのはおかしい(今回桐原がゼロの正体に関する危険性を危惧したように、最後の切り札として考えている可能性もあるけれど)。
そうなると、私はむしろ単純に中華連邦やEUが入手しているのは2)のデータではないかと思う。
彼らのセリフから、その手に入れたデータから考えればゼロが行政特区設立記念式典に姿を現す可能性の低さを示唆したわけだ。つまり、データ→出てこない、と導き出せる内容のデータとなる。
仮に1)でゼロ=ルルーシュと判るデータの場合、彼が式典に姿を現さないと断言するに十分なものだろうか。ゼロの正体が明かされることは、ゼロにとっていつ何時でも危険しているもので、それは式典に限ったことではない。
ならば、データからゼロが参加しないことを導き出すためには、ゼロの参加によってゼロのこれまでの功績が無に帰すデータでないといけない。となると、純粋に黒の騎士団が何のために戦っているのかを示した、ただそれだけのデータである可能性の方が高いと考えられる。
4.ブリタニア皇帝
「あいつ、やりおったわ!」
とは高笑いとともに皇帝の叫んだ言葉。もちろんここでも重要なのは「あいつ」とは誰なのか、と言うこと。
1)ユフィ
2)ルルーシュ
1)は平和主義的で争いを好まない彼女が、力によってすべてを支配しようとする実力主義に転じたことから「あいつ」とユフィを指していた可能性。ただし、これはユフィが皇位継承権を返上しているため、捉え方が難しい。
となると、やはり2)の可能性が高いだろう。この場合、「やりおった」の「やる」とは、日本人虐殺とも考えられるが、私はむしろギアスの常時発動にパワーアップしたことを言っているのではないかと思う。皇帝が何らかの形でギアスを知り、もしくは保有しているのであればその力が王の力であり、皇帝となる者に相応しいと考えていてもおかしくはない。その場合、自らの座を争う者にギアスの能力を持っていて欲しいと考えるのは、ある意味当然。※この推理は、1でギアスの常時発動がパワーアップの結果説の上に成り立ちます。
仮に後者だった場合、「ルルーシュの存在と、ルルーシュのギアスの常時発動を知りえるのか?」と言う問いには、皇帝は思考エレベーターとすでに接続出来ている可能性が高く、その場合C.C.同様に世界と接続し世界中の物事を知れる可能性があると答えられます。
個人的には2)を希望したいですね。そろそろ皇帝にも出てきて欲しい。
5.シャーリー
再びルルーシュがイレブンを助ける場面を偶然目撃してしまったシャーリー(確か、前にルルーシュに好意をもったのもイレブンを助けているシーンを目撃したからだったと記憶してる)。過去のシャーリーと同じような目撃をした際に、感じることが最終的に「深く入り込むと、危ないかも」ですから、以前のシャーリーと対照的に描いたように思える。
けれど、裏を返せば同じ展開を同じ人物が同じように目撃しているのだから、再度シャーリーがルルーシュに対して何かしらの好意を抱くきっかけでもある。問題は今度のシャーリーには事前にゼロ=ルルーシュの情報があること、そしてシャーリーがブリタニア人であること。もし、シャーリーが日本人だったら、カレンみたいな感じになるんだと思いますが……。
仮に1-2)で推理したように、ルルーシュのギアスが使用済み者に対して再使用可能になると、この辺りでヴィレッタを含めまた駆け引きになると思う。
6.次回は?
黒の騎士団およびコーネリアと親衛隊によるユフィ討伐戦になると思います。そして、それを食い止め、誰よりも先にユフィを探し出し確保しようとするスザクとランスロットの戦いになるでしょう。
最終的にはサブタイの「せめて哀しみとともに」と言うようにユフィを討ち取り、ルルーシュの内面部分でのみその意思を継ぐ形でルルーシュが以前言っていた独立国家の設立になると思います(神楽耶始め桐原などキョウト重鎮がゼロの裏で立っているのはそういう意味だと思う)。
次回は、「せめて哀しみとともに」。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-635.html
・http://ameblo.jp/rayran/entry-10028650721.html
・http://angelnotes.blog46.fc2.com/blog-entry-864.html
・http://blogs.yahoo.co.jp/nanajigo/46217684.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/6493a0d885887aabd7546d02467309cd
・http://blog.livedoor.jp/calypso_telltale/archives/50933263.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50748436.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50497688.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/50884297.html
・http://blog.livedoor.jp/x2oa1/archives/51098248.html
・http://codegeass.blog76.fc2.com/blog-entry-28.html
・http://firelife.blog55.fc2.com/blog-entry-519.html
・http://futarinoneko.blog61.fc2.com/blog-entry-583.html
・http://hakuroupunk.blog56.fc2.com/blog-entry-581.html
・http://hiroy.blog49.fc2.com/blog-entry-322.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-112.html
・http://maruton.blog55.fc2.com/blog-entry-1072.html
・http://mekatama.blog21.fc2.com/blog-entry-693.html
・http://nekonii.blog3.fc2.com/blog-entry-877.html
・http://nohohonhobby.blog39.fc2.com/blog-entry-330.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-580.html
・http://raitoningu.at.webry.info/200703/article_17.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-1259.html
・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-597.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/03/post_9d37.html
・http://tamayuru.blog21.fc2.com/blog-entry-580.html
・http://twodimension.blog59.fc2.com/blog-entry-385.html
・http://www.mypress.jp/v2_writers/kasumidoki/story/?story_id=1585373
・http://www.todasoft.net/blog/archives/2007/03/_22_3.html
- at 15:39
- [特集:コードギアス 反逆のルルーシュ]
- TB(28) |
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いつもトラックバックありがとうございます!
>1.ルルーシュのギアス
やはり自分としては2)のパワーアップ説に一票といったところですかね!特に使用回数が増えたら現時点では迂闊に人と話なんか出来ませんよね。
残酷な話ですが、ナナリーの眼が見えないことが運命的に感じられます。
>結果、人里離れた、人のいない場所でしか過ごすことが出来なくなりますから。
大丈夫です!左目だけとっちゃえばいいんですから(笑)
>2.スザクとC.C.
実は以前から自分は1)の関わり説を提唱していたのですが、今考えればこの考えは若干あさはかでした。
ちなみに自分の考えでは、首相がマリアンヌ殺害の実行犯で、それを知ったスザクが日本の戦争のこともあり父である首相を暗殺したのだと思っていたのですが・・・。
しかしこれだけ考察要素があるにもかかわらず、25話までにすべてが明かされるのはありえませんよね!