Pumpkin Scissors 総評
原作からアニメ化されたPumpkin Scissors。原作を中心に話を進めながら、中盤以降にアニメオリジナルの展開を数話交えましたが、それでも原作をベースにして展開されました。
高い水準の作品ながら、一部での作画の質落ち、また同時期に放映されていた他のアニメの際立ちがとりわけ目立った(ギアスとか)ため、良くも悪くも安定していたため影に隠れがちでしたけど。
まぁ、そんなことも踏まえつつ、続きをどうぞ。
Pumpkin Scissors
放映日:2006年10月~2007年03月(全24話) 私が視聴した放映局:テレビ埼玉、東京MXテレビ
○総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:B
一部、原作からの変更点があったシナリオです。もちろん、中にはちゃんと意味のあった変更もあったのですが、目に見えて意味があったとは思えないような構成変更・登場人物の添削があったことを踏まえると、こんな感じの評価が妥当だと思います。原作の部分については、基本的に忠実に再現されていたとは思いますし。
演出 評価:S
ランデルのランタン使用時におけるバーサク状態もとても良く描かれていたとも思いますし、他にもアリスの剣技だったり、マーチスの運転技術だったり、細かい部分の演出も十分できていたとも思います。
作画 評価:A
キャラ作画については、一部崩れたもののそれでも高水準で収めきった、と言う感じがありますね。
その他の部分においては、比較的良作だったと思います。
CAST 評価:A
CASTについては、こんなものではないかと思いますね。すでに2クールに渡って見続けているので、声に慣れてしまっている感じは強いですが。
声優さんの演技力については、実力を持つ方が揃っていますし、比較的キャラ設定の年齢が高いこともあって演じている方々も中堅以降の方が多く、安定していたと思います。なのでA。
OP/ED/BGM 評価:B
OPは好きでしたね。EDは、1回だけマイナーチェンジされましたが、基本はステッキンのあの歌でしたから、物語本編とのギャップが激しかった。これを良しと出来るか、出来ないかは個人差で大きく分かれるところでしょうが、個人的にはどっちかと言えば後者かなσ(^◇^;) 特に舞踏会編についてはやはりミスマッチの感覚は否めませんでしたし。
総合 評価:A
良くも悪くも、いろいろな部分で平均以上だったと思います。むしろ、高水準で作画もシナリオも優等生的に纏められていた。ただ、その分何か1つ突出した部分だったり、要素だったり強く視聴者を引き付けて印象付ける部分がなかった。私もBlogで記事を参考にさせていただいてTBを送らせていただいていると、だいたいどのアニメがどれくらい人気を博しているか知れるわけですが、多くのブロガーさんが取り上げながら記事の密度が薄いのはこの辺に原因があるんじゃないか、と。
色んな意味で視聴者に話題を数多く提供し、そして視聴者を魅了している「コードギアス 反逆のルルーシュ」「Kanon」「地獄少女 二籠」など同時期に放映されていたアニメに比べるとインパクトの弱さは否めなかったんだと考えています。
でも、先に挙げたように高い水準で巧く纏められていて、謎を残す終わり方をしたので第二期も(ちょっとは)期待が持てるかも。第二期をもしやるのであれば、他には「これだけなら負けない」と言う突出した部分が加わってくれるとなお面白い作品になると思います。
○おまけ
ベストキャラTOP3
1位 オレルド
何だかんだで美味しいところをこれでもかと持っていき続けたキャラですからね。個人的には好きなキャラです。リアルに兄貴分にしたいかと問われると……う~ん、と唸り声を上げざるを得ませんが( ̄∇ ̄;)
2位 ステッキン
パンプキンシザーズの歌だったり、マーチスへの「一人上手」発言だったりと基本シリアスな物語に笑いの要素を与えてくれました。まぁ、こういうキャラがいるから面白いですよね。
3位 アリス
最初から最後まで自分の信じるものを貫き通した(と思う)ヒロイン。結婚問題が最終的にどうなったのか、その部分で彼女の意思ははたして貫き通せているのか気になるところですが、とにかくそういう猪突猛進で実現してしまう辺り、眩しいくらいに素敵です。
ベストエピソード
1話
良い意味で期待を持てた1話。原作既読者として、とても期待感のあった1話でしたね、今思い返せば。そのあとがダメだったと言うのではなく、あの頃はまだ多くのブロガーさんにも注目されていたな、と( ̄∇ ̄;)
やはり24話(最終話)も捨てがたいですけどね(特にアリスのエリス曰く「デレデレしちゃってる」部分は)。
- at 11:40
- [アニメ(放送終了):Pumpkin Scissors]
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