ガンダムビルドダイバーズ 第17話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ガンダムビルドダイバーズ]
『共同戦線』
≪あらすじ≫
ビルドダイバーズの新たなフォースネストを存分に満喫するメンバー達。有名フォースにも引けを取らない充実したこの環境は、ダイバーとして大きくレベルアップしたリクのおかげだと称えるユッキー。しかし彼の胸中には、同時に芽生える想いもあった。
(公式HP あらすじ 17話より抜粋)
≪感想≫
追われる者たちへの描写不足
冒頭でいきなりこんなことを書くのもアレだが、私はTBを中心にお世話になっている『Wisp-Blog』の闇鍋はにわさんの記事をリスペクトしている。物語を追い掛けた感想でもなく、演出的なメタな見方でもなく、その一話の中に在るテーマをしっかりと掘り下げられる感想記事というのは、私にとって追い掛けたい「背中」であり、数年前までの私には在ったはずなのに今は見失ってしまっている感想記事の在り方を示してくれている。実はそこを猛省していて、前回の記事ははにわさんの足元にも及ばないが、それでも私なりにテーマを掘り下げた感想を書いたと思っているし、今後もそういう形でせめてこの『ビルドダイバーズ』の感想だけはそうしたいと思っていた(実際ルパンやペルソナなんかの感想は感情的なものが多いので)。
ただ、今回だけは演出的な部分で語らせていただきたい。
この話、視聴していて感じた最大の違和感は、追われている者たちのことだった。ユッキーにとってのリクであり、ドージにとってのオーガだ。
彼らの描写があまりに不足している気がしてならない。
ユッキー(とドージ)の葛藤というのは、割と初期から想定していた展開だ。そう感じている人は少なくないのではないだろうか。リクという主人公に対して、始めはガンプラというものを教えていたが追い抜かれ活躍していく主人公にある種の嫉妬を覚える親友ポジションのキャラクターなんていうのは、こういう展開が一度は待ち構えているものだとアニメを見慣れている人ならば誰もが想像したはずだし、実際そういう展開になった。
それは良い。それがテンプレだとか否定するつもりはないし、ユッキーが新型機へ換装するきっかけとしてはこれ以上の経緯はないだろう。
しかし、気になってしまうのは追い掛けられている側――リクやオーガの描写不足なのだ。
果たしてリクはユッキーの葛藤に気付いていたのだろうか――否、「気付けて」いたのだろうか。ただ一人、ファイターとして強くなるだけではない、ガンプラやガンダム作品への愛や仲間との友情を優先するリクの主人公としての姿勢を私は高く評価しているつもりだ(この辺りが、前作・前々作までの主人公とは微妙な差異ながら一線を画すところだろう)。
だが、それだけにユッキーの葛藤にリクがどの程度気付けていたのか、というのは気になるところだし、そこが描写されないというのはちょっと不完全燃焼でもある。GBNを始めた頃から傍に居る仲間で親友。そんな親友の葛藤に気付けていたか否かというのは、リクというキャラクターを左右する事案だ。でも、それがなかった。
まぁ、この際リクはともかくオーガの描写があるか否かというのはあまり問題ではない(というのも、ドージがブレイクデカールを使った際の回で、オーガがドージをどう評価しているかは仲間の口から間接的にしっかり語られているから)のだが、やはりリクの口から今のユッキーに対する批評や想いというのは、このタイミングで一度は明らかにされるべきではないか、と思ってしまうのだ。
リクはユッキーの葛藤に気付けていたのか。気付けていたなら、どう想うのか。気付けていないなら、彼にとってユッキーとはどういう存在なのか。そういったところをもっと描写して欲しかった。
自分の背中を追い掛けてくれる仲間(存在)。
リクならなんと応えるだろうか。オーガならなんと返すだろうか。
それ――嫉妬する側の想いと嫉妬される側の想いの両方があってこその「嫉妬回」なんじゃなかろうか。正直、これでは画竜点睛を欠くと言わざるを得ない……というと、あまりに断言し過ぎかもしれないが、そんな印象だった。
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- at 23:18
- [アニメ(放送終了):ガンダムビルドダイバ-ズ]
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NoTitle
リクについては……気付いていないのじゃないでしょうかね。彼は良い意味で永遠の初心者というか、自分が追いかけられる側であるという認識は劇中では持たないように思います。そしてユッキーが鏡に相対する今回は、リクにどう見られているかで答えを得るのではなく、自分で自分をどう見るかで答えを出すことが必要だったのではないかなと。
ただ、今回のような話をしたのであればそこで1つの答えを得たユッキーとドージに対するリクとオーガの反応がみたいなとは思います。僕としてはそこは今後に期待するところでしょうか。あまり意識しなかった目線でしたので、今回の話を考え直す良い機会になりました。ありがとうございます。