2018FIFAロシアW杯 日本0 - 1ポーランド
- ジャンル:[スポーツ]
- テーマ:[FIFAワールドカップ]
賭 け に 勝 っ た
端的にいえば、それだけだろう。今大会では80分以降での劇的な得点を挙げるチームも多い中で、コロンビアがリードしているという情報からコロンビア勝利、それによるセネガルとのポイント差に賭けた大博打。セネガルだって追いつかなければ決勝トーナメントがないわけだから、正直かなりリスクのある賭けだったことに違いはない。
でもまぁ、ぐちぐち言っても仕方ないか。「W杯はプロの世界」というわけではないけれど、日本代表の選手はプロ選手であるし、日本と言う国や国民の期待を背負って戦っているわけだから、例えどんな罵りを受けたとしても泥水をすするようなやり方であったとしても決勝トーナメントへ行くという仕事を果たしてこそのプロだったのだと思う。
勝手な想像だけど、たぶん一番この内容に悔しくて、同点、さらには逆転を他試合に関わらず狙いに行けない自分たちの自力のなさを嘆いているのは選手たちだ。それを考えれば今は、ある種の屈辱を呑み込んででも決勝トーナメントを勝ち取った選手たちを褒めるべきだと思う。
まぁこんな書き方だけど、この結果でも決勝トーナメントへ行けたのはこれまでの戦いの積み重ねだ。FIFAランク最上位のポーランドに負けるのはある種の想定内だし、その中でどうやって勝ち点を積み重ねるかといったところだったはず。そう考えればコロンビアに勝ち、セネガルと引き分け、勝ち点4を得、得失点差では大きなリードこそならなかったが、ポイントでフェアプレイを保ったというこれまでの二試合と、この一試合の積み重ねなのだから、この試合の内容はともかくとしても、選手たちはこのグループリーグの結果に胸を張ってベスト16からさらに上を目指して欲しい。
ちなみにセネガル戦は、さすがに寝ました(苦笑 もう年ですねw そして、たぶん次戦は観られませんね(苦笑 7/2月曜の深夜3時とか、次の日休みじゃない限りは観れないレベルorz いや、早くに寝て3時に起きれば良いのか(ぇ
個人採点は追記からどうぞ。
◆個人的ガゼッタ式採点
あくまで素人目で個人的なものです。どちらかというと、自分で書いておいてあとで有識者の方の採点とを見比べて自分の見る目をさらに養うためのものなので。
チーム:6.0
この試合だけを見ればもっと低評価だろうが、先発六人が変わったこと、グループリーグ突破をかけた試合であることを踏まえてを考えれば及第点といったところだろうか。まずは、何はともあれ結果なのだ。
GK
川島永嗣:7.0
前半の右手セーブや後半の一対一での飛び出しは賞賛。先の二試合の危なげなシーンを帳消しにする試合だったし、失点シーンはチャンス無しかなとも思えた。負けはしたが最少失点に抑えられたことが決勝トーナメントの決定打でもあったわけで、日本チーム内におけるマンオブザマッチは川島選手だろう。
DF
長友佑都:6.5
目立ったミスも少なく、攻守に豊富な運動量を見せた。やや攻撃に前がかりになって裏を取られることが多かった気もするので、そこは周囲との連携の再確認と徹底が必要かな、とも。
酒井宏樹:6.5
身体を入れ、そのガタイを活かしたヘディングなど右サイドを制圧。持ち前の高速クロスはあったが、その精度と言う面ではあともう少し欲しいところだが、とりあえずこの試合に限って言えばしっかりと守れている点は何より評価すべき点。
槙野智章:6.0
リプレイを見ると仕方ない面もあったが不用意なイエローカードは肝が冷える。随所に身体を張ったプレイも見られたが、吉田選手との連携・フォローを踏まえると、昌子選手を脅かすほどのアピールにはならなかったか。
酒井高徳:6.0
高めのMF的ポジションでの機用にはなったが、監督の期待には応えられた内容だろう。守備面での運動量や、攻撃面での飛び出し・顔出しなど攻守における平均的な貢献度としては高いように見えた。
吉田麻也:7.0
レバンドフスキを完封し、ほぼ仕事をさせずポーランドの攻撃リズムを作らせなかった。これだけで彼の今日の仕事は十分過ぎるくらい。大量失点していれば決勝トーナメントへは行けなかったわけだから、それだけでブンデスリーガ得点王を抑えた貢献度はデカイ。
MF
柴崎岳:5.5
序盤のトラップミス(パスミス)などちょっとミスも目立ったが、攻守に身体を張り、高いバランス感覚と精度の高いキックを披露してくれたのではないだろうか。
宇佐美貴史:6.0(65分out)
ディフェンス力というよりパスカット力の高さで守備に貢献。攻めでも果敢にドリブルを魅せるなど、持ち味の片鱗は見せてくれた。個人的にはもう少し観てみたかった気もしたが、体力面や守備重視の局面だっただけに仕方ないか。
山口蛍:5.0
ボランチとしては決勝点ともなる先制点のFKを与えてしまうなど、全体的に少しミスが多かったような気がした。それでも身体を張ったプレイを随所に見られ、持ち前の運動量も垣間見れたのでそこは良かったか。
乾貴士:5.5(65分in)
一度だけチャンスを作ったものの攻撃面ではそれ以外は皆無。守備で奔走してくれた。
長谷部誠:6.0(82分in)
三人目の交代枠として、他試合状況を理解した上でピッチに立ったと思われ、チームコントロールの面でしっかりと機能。先発では不安もあった精度面も多少の改善が見られた。ある意味、川島選手よりももしかしたら彼のリーダーシップによる後半終盤でのチームコントロールが、この試合の日本におけるマンオブザマッチかもしれない。
FW
岡崎慎司:5.0(47分out)
前半でチャンスも作ったが、足を気にしている様子が多かったのが気になった。さらに後半スタートしてすぐの交代というのはさすがにチームに迷惑をかけ過ぎ。ダメならダメでハーフタイムで代わっていた方が後半のチームはもう少し良くなった可能性があると考えれば、この自分勝手な判断ミスは決して軽くない。
武藤嘉紀:5.5(82分out)
FWとして貪欲にゴールを狙う姿勢は良くも悪くもストライカーらしくて悪くない。ただこのチームに欲しいボール保持力と言う意味では、後半から入った大迫選手が一枚上手か。元からそういったタイプの選手ではなかったとしても、このチームでちょっと機能するのは厳しいかも、と思ってしまった。
大迫勇也:5.0(47分in)
半ば臨戦気味での出場ではあったが、ボールを収める力では存在感を見せた。ただ後半の半ば以降はチームの方針もあって、ほぼ機能せず。
監督
西野朗:5.0
決勝トーナメントまでを見据え疲労回復も含めてメンバー入れ替えでポーランド戦に臨んだが、内容的には完全に裏目に出て博打的な試合にしてしまった。さすがに六人は替えすぎ。香川らが休めた状態で決勝トーナメント一回戦を迎えられるのはプラスではあるが、結果の世界とはいえ首の皮一枚の薄氷を踏むような展開だっただけに指揮官としての判断は評価出来ない。
余談なんだけど、フジテレビの実況も解説もなんか質が悪かったような……。サッカー中継ってこんな感じだったっけ? 実況は全然実況しないし(事前に集めた情報とか解説者に話振るだけ)、解説は言ってることずっと変わらないし言ってることも素人だから感じ取れないだけなのかもしれないけど的外れな気もするし……。
NoTitle