夜明け前より瑠璃色な- Brighter than dawning blue - キャラ別レビュー・麻衣編
キャラ別レビュー・麻衣編

今回は主人公の妹・朝霧麻衣をレビューしたいと思います。ここ数日はエントリーシート(Web版を含め)・履歴書作成でごたごたしていたので、かなり時間がかかってしまいました。共通ルートは既読スキップを利用したんですが、こう言うのってVoiceがあるので時間かかるんですよね。まぁ、「うたわれ」みたいに主人公にまでVoiceが無いのが唯一の救い( ̄∇ ̄;)
では、続きはOPENからどうぞ。
○朝霧麻衣
主人公の妹。実は養子で主人公と血は繋がっていない。
しかし、両親が亡くなった今、このことを知るのは二人だけであり、
「他人には絶対に秘密にしよう」と誓い合っている。
学院では吹奏楽部に所属し、フルートを演奏している。
主人公はよく自主練に付き合わされる
(取説から抜粋)
個人的見解+取説への付け加えがあるとすれば、
家事万能で料理も得意だが、料理中に鼻歌が始まると必ず失敗する(通称「デスマーチ」)。そして制服、私服共にスカートの丈が短くて無防備(マテ 朝霧家で飼っているイタリアンズと言う3匹の犬を一番上手に言い聞かせられる。
と言った感じです。
主人公との関係が取説の時点で義妹だと解っているのが特徴。まぁ、この手のゲームでは主人公と義妹の関係は良くありますよ(D.C.の朝倉純一&音夢とか)。ある意味、前回レビューしたフィーナと言う「主人公とお姫様」と同じくらい王道な展開なのかも。
シナリオは、それに準じた感じですね。たいてい、義妹設定は知っているのは主人公だけで周囲は本当の兄妹と思っていることがほとんどですから、そこに焦点が当てられています。このシナリオでは、その最大の焦点が家族の穂積さやかだったわけです。
シナリオは後半までは良い感じだったかなぁ、と思います……終盤以降は別ですが(終盤以降の評価が悪いことは後述)。ただ問題を挙げるなら、主人公(朝霧達哉)と麻衣が付き合っていることが朝になって起こしに来たフィーナとミアによって少しずつ知れ渡るわけですが、コンシューマ版となったPS2版ではいきなり朝2人が同じベッドにいることになっている。せめてそこに至る経緯はちゃんと描くべきだと思いますね。あぁ、もちろんコンシューマ版として相応しいように、ですが。
あとは、2人も無防備過ぎですなσ(^◇^;)。街中で、学院で、第三者が見れば恋人同士にしか見えないことを平然としているわけだし。プレイしているこっちが、「なんて無防備な」とハラハラドキドキしましたよσ(^◇^;) と言うか達哉は、フィーナ編と麻衣編しかしていませんが、しょっちゅう街中で抱いたり、キスしたりしています。普通に考えて、幾ら人気が少なくても外じゃそんなことしないだろ、と思うのですが……世界が違うと価値観も違うのか?
納得出来なかったのは、さやかとの関係回復での話し合うシーン。何が納得できないって3人とも納得できないんですよね。
達哉は話し合いの中で家族の話題から信頼へと移り変わったこと。もっと正確に言えば、その前に左門と話して「覚悟」を決め、麻衣にもそこに至る経緯で「何度も話し合えば~」と言っているのに、「家族って何?」みたいな相手の価値観を攻めるようなやり方はセコイ。
麻衣は即行で逃げ出したこと。付き合い始めて、その決心をしてこうなることを覚悟していなかったはずではないのに、逃げ出した決意の弱さが許せない。義妹と言う設定では、周囲との軋轢は真っ先に考えられる障害であり、シナリオとしてはそれを乗り越えるのが1つの山場でもあるのに、乗り越え切れていないことを露呈している。まぁ、もし達哉とさやかがそれこそ殴り合い・つかみ合いの喧嘩にまで発展しているならそれも許せるが、あんなのじゃ言い合いにも入らない。もし麻衣を逃げ出させたいなら、もっと達哉とさやかが絶縁するくらいの大喧嘩を見せて欲しかった。
さやかは言ってることが意味不明。まぁ、こう言うと切り捨てすぎで、さやかは「家族」が壊れることを怖がっていたわけだけど、達哉の信頼云々の言葉に「私が信頼していないと思うの?」と問い返してしまったところに問題が。まぁ、信頼と言う言葉の定義によっても異なるけれど、その時の現状は達哉と麻衣の関係をさやかが認められるか否かであって、2人からすればどっちであっても答えが欲しかった(達哉が「何度でも話し合えば~」と言った意味には、今はダメでも将来的にと言う意味があり、今はダメでも良いみたいな感じはあった)。どっちでも良いから明確な今のさやかの2人に対する答えが欲しかったのに、さやかは自分にも2人からも逃げ続け、答えを出すことを先送りにし続けた。これで「信頼」なんて言葉を使われても、言われた方からすれば片腹痛い話ではないかと思う。
そんなこんなで、このシナリオの問題解決は正直納得がいっていないです。なので必然的に麻衣自体の好印象度が若干低下σ(^◇^;)
それでも朝霧麻衣というキャラクター自体は好きですけどね……逃げ出す前後のシナリオを除けば。まぁ、確かにあんな義妹がいたら達哉が女性として見たくなる気持ちも判らないでもないですね。ちなみに個人的に大好きだったのは、「デスマーチ」のイベントです♪ 何度見ても面白かった記憶があります(いや、何度もと言いつつそんなに見てませんが)。
あと、プレイしていて、微妙にCGを含めいろいろフィーナ編よりもえっちぃ気がしました( ̄∇ ̄;)
それと、「けよりな」では日にちごとにチャプターが設定されていることもあるし、この手のゲームはたいていそうなのですが、日付が変わると「○月×日 △曜日」と何らかの形で知らせてくれます。「けよりな」の場合は、日付が変わると専用のカットと言うか画像が入ります。
それでミスだと思うのですが、麻衣編の「7月16日」は「1月16日」と表記されてましたσ(^◇^;) やってて焦りましたよ。「うぉっ、いきなり半年も時間が飛んだ! どんなゲームだよ!!」って。エピローグとかならまだしも、やってる最中に(しかもキャラ専用ルート突入前の共通ルートプレイ中に)半年も時間が飛ぶなんて、って思いました。おまけに、フィーナ編では8月いっぱいで月に帰還した(であろう)フィーナとミアもいて、「おいおい、どうなってんだよ、これは」と思ったのですが、次のカットではちゃんと「7月」になっていたので、「あぁ16日の部分だけ、「7」と「1」を間違えたんだな」と解りました( ̄∇ ̄;)
次回は「穂積さやか」を予定。初見では一番のお気に入りキャラだったので、今からやるのが楽しみです♪
- at 20:26
- [特集:夜明け前より瑠璃色な]
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