P5 -ペルソナ5- プレイ日記28


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※画像はPS4のスクショ機能とデジカメによる直撮りを活用しています。スクショ禁止エリアの直撮りはネタバレになるため、追記以降のみの使用としており、閲覧は自己責任でお願いいたします。
※主人公の名前はアニメ版と同じで「雨宮蓮」にしています。
『P5 -ペルソナ5-』のプレイ日記です。ネタバレ要素を含んでいますので、ご理解した上での閲覧をお願いします。また攻略要素は皆無ですので、その辺は期待せず楽しんでいただければ幸いです。
前回までのあらすじ
オタカラがある場所まであと一歩と迫った怪盗団。その前に現れたのは、彼らの企みに気が付いた明智だった。決着をつけるべく戦う両者。そんな中、明智は違うペルソナを使う。主人公と同じ複数のペルソナを使う明智は、さらに「本気を見せる」といって…

明智の本気


黒い仮面と、ロビンフッドではないペルソナ「ロキ」。

あぁ、そういえば廃人化や暴走事件の犯人は黒い仮面だったわけだから、こうなるのか。

あっさり負けを認めたな。なんというかゲーム的には楽なんだろうけど、その程度の執念?とか思っちゃう。さすがに捻くれ過ぎか。

「認められる」ということの大切さ。

獅童の世界における認知上の明智。それはただの獅童の操り人形。

そりゃそうだよな。この辺りまでに考えが及ばない辺りが、良い意味でまだまだ明智も年相応に子供なのだと解かって良い。ニュアンスの違うを伝えづらいんだけど、竜司の「子供っぽさ」とはちょっと違うんだよね。だから明智の子供っぽさはプレイしていて大人も認められる子供っぽさというか。まぁ、大人と渡り合って警察や検察に信頼されてきた名探偵としては物足りない思慮なのかもしれないけど、それも「作られた名探偵」だったわけだしね。


最後は蓮たちを助けるべく自らを犠牲にした明智。代わりに獅童の改心を託す。凄くライバルキャラっぽい。

物凄くライバルキャラっぽい展開に(笑 でも、嫌いじゃない。人に依っては「テンプレ」と切り捨てる展開やシーンかもしれないけれど、私は嫌いじゃない。むしろ好き。テンプレってネガティブな印象で使われがち(特に感想だと)だけど、テンプレートになるほどの展開って要するに王道ってことだとも思っている。多くの人が楽しみ認めた展開だからそれが王道となり、王道だからテンプレート的な存在となっている側面もあるのかな、と。
といったところで、感想はここまで。
今回だけど、ポイントは「認めること」だった。いや、それは今回に限ったことではないか。竜司にせよモナにせよ誰にせよ結局のところ「誰かに認められたい」「必要とされたい」という願望をここまでP5では描いてきており、それはここに至っても良くも悪くもブレずに変わらなかった。
前述のように人間は社会で生き群れで生きている生物。自分で自分を評価していれば他人の評価なんてどうでもいい、と本当の意味で言える人はごく稀であり、そんな人はきっと強いだろうけど、たぶん異常だ。ほとんどの人は他人の評価を通して自分を見つめているのだと思う。
相対評価の方にやはり私たちはどうしても目が行くし、求めがち。学校で90点を取ったとしたら絶対評価としては良いと言えるのかもしれないが、そのテストの平均が95点ならどうだろうか。その時でもその人は「90点だから良い点」と心の底から言えるのか。私は多くの人は難しいと考える。私たちはどうしても客観的な評価や相対的な評価を求めるのだ。
明智はどうだったのだろう。彼はテレビやマスコミを通じて多くの不特定多数にその才能と結果を認められていた。ただそれは彼がねつ造した部分も大きい。だからその評価を彼はあまり純粋に受け止められなかったし、受け止めるつもりもなかったのではないだろうか。彼の計画では獅童が総理大臣になり絶対的な右腕となった時に告げるつもりだといった。それは「獅童」が「総理大臣になった」という結果がなければ相対的に意味を成さない告白だと彼は考えていたということに他ならない。
さて、割と話がそれてしまったのだが書きたいのはここから。
彼は主人公に「自分にはない物を持っている」と羨ましがった。ならばどうして明智にはそれらが持てなかったのか。いろいろな意見や解釈があると思うが、私は「彼が他人を認めなかったから」だと思っている。
他人に認められたいと願いながら、彼自身が本当の意味で他人を認めるケースは(主人公以外には)おそらくほぼなかったはずだ。妙な理屈だと分かるのだけど、「優しくされたかったら、自分から優しくしなさい」「自分がして欲しくないことは、他人にしてはいけません」という教えは遠かれ近かれ一定数の親が子に教えることだろう。それが真理なのかは分からないが、それでもやっぱり似たようなことなのだと思う。他人に認められたいと願うならば、明智は誰よりも他人の認められる点を認めてあげた方が良かったのだ。それならばきっと主人公以外にも、本当の意味で明智吾郎という人物を認める人はもっと現れてくれただろう。
裏を返せば他人に認められたいと渇望しながらその欲求がほとんど心の底から満たされることがなかったのは、彼自身が他人を蹴落とし踏み台にして生きることしかせず他人を認めることをしてこなかった報いとも言えるのかもしれない。
長々となってしまいましたが、今回はここまで。
- at 10:05
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コイツに限っては、明智の方が「たった一つだけのコープ」を上げるためにあしげく通ってきていたのかな、と思うと何とも痛々しい気もしてきます。結果目覚めたのがロビンだったのかしら。
ちなみに、ロビンフットのキョーレツなデザインは、やっぱり自己顕示欲や承認欲求の現れだとか。マッスルとか、胸のデカいロゴとか。
5の他のペルソナ(ロキ含む)が、4でいったら「シャドウが暴れまわってる」のに近い状態なのを思えば、本来の意味でペルソナと呼ぶに相応しいのは、ロビンだけなのかもしれません。