地獄少女 二籠 第20話
地獄少女 二籠 第20話「乙女のアルバム」
<あらすじ>
坂内樹里(さかうち・じゅり)は、友達の写真を切り抜きながらそっと呟く。
「許せない」と。0時ちょうど。樹里は「藤巻真里(ふじまき・じゅり)」と名前を地獄通信に書き込む。あいから藁人形を手渡され、依頼も近い将来達成されるかと思われた。
しかし、依頼はいつまで経っても実行されない。
むしろ、樹里は藁人形の弦を解くと脅し、真里を自分の手元に置き続ける。
樹里と真里は、高校時代のクラスメイトで親友で同じ部活の仲間だった。おそろいの服、アクセサリー、バックをつけておそろいでいることが2人とって何よりの楽しみだった。互いに互いを「彼女だけいれば良い」と思えるほどの仲だった。ずっと友達でいよう、それが2人の合言葉だった。
だが、幾ら姿形を似せようとも中身まで似せることは出来ない。
幸か不幸か、真里は樹里よりも勉学も運動も良く出来た。それこそ勉学ならば学年でも優秀な部類に入り、そしてそれは運動―――特に部活でも同じだった。
「このまま1年生の中に埋もれさせておくのはもったいないわ」
テニス部の先輩に、自分とダブルスを組まないか、と誘われる真里。だが、真里は樹里とダブルスを組むことを目指していたし、樹里もまた真里とダブルスをするために辛い練習に耐えていた。考えさせて欲しい、と告げた時、その様子を樹里が聞いていて、悲劇は始まった。
続きはOPENからどうぞ。
<感想>
なんだが凄すぎな展開で、どう感想を書いたら良いのやら( ̄∇ ̄;)
愛情と憎悪は紙一重、と良く言われますが、その典型のようなお話でした。ただ、まさか藁人形を脅しの道具に使うとは思っても見ませんでしたけどね。でも、藁人形を脅しの道具に使うとどうなるんでしょうか? あいから何か制裁が加えられるとか、無いんですかね?
ただ、藁人形を脅しの道具に使うと言う例外に対し、一目連の介入で事件が進展すると言う異例の出来事が起きているので、それで帳消しかな、と思います。結果論ですが、藁人形を脅しの道具に使ったばかりに、あいや三藁の介入を招き、結果として弦を解く状況を強制的に作り出したわけですから。
真里と樹里の話をするなら、まぁ異常としか言いようがないわけですが、樹里からすれば本当に真里のみだったのかもしれません。家族の描写が無かったことだけでは断定出来ませんが、あんまり家族仲が良いようには思えませんし、友人関係も真里とは対照的に誰にも話しかけられなかったことを考えると、もしかしたら人付き合いが根本的に苦手なのかも。その彼女が得た親友は、文字通り死んでも手放したくなかったと。
ただ、相手を束縛することが相手にとっても自分にとっても必ずしもよくないことを彼女は感じていたんだと思います。仲の良い親友であれれば、互いの良い部分を伸ばして欲しいと思うはずで、樹里にもその気持ちがあったことは所々の表情(特に1人きりに戻った瞬間に多い)でも見て取れます。
真里は……こればっかりは、藁人形を手にされたら仕方ないかな、と思います。それを信じるか否かは個人差ですが、真里は信じたわけです(実際、本当に地獄に流されるわけでもあるのですが)。そうなると、地獄に流されないためには従うしかない。
それでも「樹里と元通り、親友でいたい」と言える彼女の、樹里への依存度と言うのももしかしたら真里へ依存する樹里と同等かそれ以上のものがあったのかもしれません。要は似たもの同士だったのかな、って。
結果として2人とも地獄に流されたわけで、最後に樹里が後を追いかけて来たシーンはちょっと印象的でした。
次回は「紙風船ふわり」。骨女の過去話……なんだろうけど、ちょっと先が見えないかも。
<MVC>
きくり
「おそろいー」
まるで今回の話を象徴するかのようにおそろいに拘るきくり。まぁ、この話だからこういう演出をしたんでしょうけど。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://blogs.yahoo.co.jp/nanajigo/45467074.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50489647.html
・http://futarinoneko.blog61.fc2.com/blog-entry-550.html
・http://hashinomierufuukei.blog41.fc2.com/blog-entry-856.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-538.html
・http://raitoningu.at.webry.info/200702/article_19.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-1204.html
・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-513.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/02/post_c3b3.html
・http://yuima.blog6.fc2.com/blog-entry-646.html
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