[新]ガンダムビルドダイバーズ 第0話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[ガンダムビルドダイバーズ]
『プロローグ』
≪あらすじ≫
GBNで年に一度行われる大イベント、ガンプラフォースバトルトーナメント。その決勝戦に挑むのはチャンピオン、クジョウ・キョウヤ率いる「AVALONアヴァロン」と、智将ロンメルが率いる精鋭フォース「第七機甲師団」。キョウヤの愛機「ガンダムAGE IIマグナム」を始めとする多彩なガンプラが飛び交い、ここに最強のフォースが決定する!
(公式HP 映像配信より抜粋)
≪感想≫
来季(2018年春)からのスタートが発表されたガンダムの新作『ガンダムビルドダイバーズ』のプロローグ13分程度の作品が公開された。
ガンプラを軸としたストーリーは、ガンダムビルドファイターズ系(以下GBF)と同じではあるが、あちらとは設定や世界観が異なる可能性が高そうだ(同じ可能性もあるにはあるが)。ガンプラに反応するプラフスキー粒子によって実際にガンプラを動かして戦っていたGBF系列とは違い、こちらではスキャニングによって完成させたガンプラをデータとして読み取って電脳空間上で動かすようだ。
この設定の変遷が、「新作として仕切り直すため」なのか、それとも「壊れてもガンプラを戦わすファイター要素が強くビルダーとしての気持ちや要素が軽視されている」という私のような一部の批判があったからなのかは分からないが、私は自分が丹精込めて作ったガンプラが「壊れる」ということがないのは一つ良い変化ではないかな、と思う。またこのガンプラを電脳世界で動かすというのも将来的にプラフスキー粒子という架空設定よりも実現させやすいだろうし、「やりたい(あるいは、やれる)」と考えていることなのかもしれないね。
ただ、そういう時に疑問に思うのはその「スペックがどう決まるのか」といった部分だ。これはGBF時代からそうだったわけだけど、工作技術や塗装技術から性能をコンピュータが自動で設定しているのか、あるいはまた違ったものなのかというのがね。実物のガンプラを動かしていたGBFでは単純に可動域や耐久値といった物理的な部分に関しては基のガンプラが左右することは容易に想像出来るが、電脳空間のデータ上の存在になるガンプラだとその辺りがちょっと不明瞭。
またGBFの時では「戦場で、仲間同士によるパーツ供給とその場の応急改造」というのは使用しているポリキャップを同一にしているなどこれもまた実物の設定によって説得力を持たせていたが、プロローグではクランシェカスタム2機が互いの使えるパーツによって1機分をリペアするということをして見せたが、これがベースが同一の機体だから可能なのか、他の機体でも可能になってしまうかなどちょっとプロローグに使うネタとしては「?」と首をかしげてしまう。それが出来てしまうのは、ちょっとどうなのかな、と。こういうことを想定して敢えて同一の色違いの機体を使っているというのならまだしも…。
ただまぁ、GBFもそうだったがガンプラベースの新作は若年層・キッズ層を視聴者ターゲットにしているのだろうから、そういう「細かいこと」は抜きにしているのかもしれないけど。
ビルドファイターズでは1対1の個人戦、続編のトライでは3対3のチーム戦と続編を出す中でその規模を拡大させてきたが、いよいよ本作では最大10対10のフォース(軍隊)戦にその域は拡大。ただ、あくまで設定上最大で10対10が可能というだけで、個人戦もあるし(そういった発言はプロローグ内にあり)、公式HPを観る限りでは個人戦やフォース戦以外にも「ミッション」というものがあるようなので基本的には「実在する誰かと戦って勝ち上がる」ことが前提だったビルドファイターズではなく、「誰かと一緒に何かをクリアする」という必ずしも競争要素だけではないのかもしれなし(まぁ、そういった要素もビルドファイターズ時代から少しはあったが)。公式HPのストーリーを読む限りには、RPG的な要素もちょっとありそうだし誰かと戦うだけではなくて何かをクリアしたりするような要素を(特にまだ主人公らの実力が伴わないであろう序盤は)多く期待したい。
キャラデザは先にも挙げたように若年層向けかな、という感じ。マスコット的なキャラがいる点も含めて。フォースという存在が新たに設定されている本作で主人公たちがどのフォースに属するのか、あるいは新しいフォースを設立するのかなども気になるところである。
そのフォースにおいても、個の技量を優先している節があるチャンプ率いる「アヴァロン」とチームとしての連携や戦術を重視しているだろうロンメル率いる「第七機甲師団」の対比は興味深い。チーム戦が導入された『トライ』ではチームとしての戦術が機能した回があまりに少なすぎて3対3の意味がないに等しかったので、それを挽回する形のバトルが多くみたいところ。
メカデザは主役機がダブルオーガンダムの改造機、憧れでありおそらくライバルになるだろう機体はガンダムAGE-2の改造機というラインナップ。良く言えばどちらもデザイナーの海老川さんがデザインしている機体なので統一感がありそうで、悪く言えば肩方向からパーツや刀剣類が伸びるなど全体的なシルエットやデザインが似通ってしまっていて、主役機とライバル機という関係からすれば差異が見えづらく勿体ないと感じた。まぁ、主人公がチャンプのAGE-2マグナムに憧れてダブルオーダイバーを作った、という設定なら似通っていても良いのかな?
個々のメカデザインとしてはAGE-2マグナムが好きかな。Cファンネルに似た装備やシールド・ライフルも微妙な改良が施され、カラーリングを大人(?)のチャンプが使っても違和感ないようにトリコロールも原色系ではなく彩度を落としたシックなものへと変えられていて良い。AGE-2自体デザイン的には好きな機体だし、GBFでは版権などの問題で使えなかった機体でもあるのでこれが一つメイン機になるのは面白い。
逆にダブルオーダイバーは、ダブルオーガンダムとの差異がパッと見は少ないのが勿体ない。アニメの公式HPにはないが追加装備はすでに確定(ガンプラでの発売が決まってるので)で、それを装備すると多少ダブルオーガンダムともダブルオーライザーとも少し違うシルエットになるかな、とは思うが……。
往年のファンとしてはグリモアレッドベレーは、『ボトムズ』のスコープドッグをモチーフにしていることは明白なのでそこは面白いと感じるかも。
少し前のガンダムファンならば、今回のプロローグには登場していないがセラヴィーガンダムシェヘラザードという機体はセラヴィーガンダム+その背部に『00』第一期の母艦プトレマイオスを背負っているという面白いデザインとなっており、当然その背負っているプトレマイオスがセラヴィーあるいは系統機であるヴァーチェのような隠しギミックとしてどう機能してくれるかが楽しみだ。
さて、あれこれ良いところや気になるところを書いてきたが、まだこれはプロローグ。プロローグでここまで記事をかけるのだからそれだけポテンシャルを秘めている作品か、あるいは私が単なるガンダムバカなのかはさておいて(笑)、春からの新作ガンダムを楽しみにしたい。
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- at 09:49
- [アニメ(放送終了):ガンダムビルドダイバ-ズ]
- TB(2) |
- CO(2)
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NoTitle
ファイターズはやりきった感じがしますし、設定や世界観を
一新して、また別の視点で始まるので、どうなるか。
ガンプラとしては以前がSEEDが主役機だったのに対し
00がメインで前作では(版権で出せなかった)AGEも
出てくるということで、色々と期待したい所です。
普通のアナザーガンダムもいいけど、やっぱりビルド系列の
ガンプラ作品の方が好きなので、春アニメで一番の期待作かな。