キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 総評
主人公の人間キノと言葉を話す二輪車エルメスは、
世界をあちこち旅している。
世界のあちこちには個性豊かな国があり、
人々は自分たちなりの法や常識をもって暮らしていて、
キノとエルメスはそんな国々を訪れ、基本的に3日間だけ滞在し、
また次の国へと旅立っていくのだ。
そんなキノとエルメスの旅の話は、時に優しく、時に哀しく、
時に滑稽で、時に胸に突き刺さる。そして、珠玉の物語たちは、
一言では言い表せない鮮烈な光景を私たちに見せてくれるのだ。
“美しくなんかない。そしてそれ故に、美しい”世界を。
この不変的な魅力は多くの人々を惹きつけてやまず、シリーズ累計820万部を記録。
ファンの根強い応援を受け、2017年に再TVアニメ化とコミカライズ2作が始動した。
さらに大きく広がる「キノの旅」ワールドに、ぜひご期待ください。
(公式ホームページイントロダクションより)
そんな『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 』の私の評価ですが...
S
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 総評
放映日:2017年10月~2017年12月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:S
元が原作のある作品で、一度はアニメ化している作品でもあるのでシナリオ的には大きな問題はなかっただろう。本作が持っているかもしれない社会的な批判・風刺・皮肉めいた部分も良く出ていた。
演出 評価:A
社会的な風刺も込められたと勝手に感じているシナリオを演出。
作画 評価:S
キノが訪れる国々によって違う雰囲気を作画で上手く示していたのではないかと思う。
CAST 評価:A
旧作を知っている人だと、キャスティングに違和感があるような旨の感想も幾つか目にしたが、旧作を知らないとそこまで大きな違和感があったわけではない。
主演の悠木碧さんは、今期他に『しょびっち』でも全く毛色の違う作品・キャラを演じていて、どちらかといえばそれとの相乗効果で「声優ってやっぱスゲー」と思った。
OP/ED/BGM 評価:S
個人的にはEDが最高。思わずCDを買ってしまったほど。
総合 評価:S
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×2=(4.6点)
過去作品のリメイクが一つアニメ業界で主流になっている中、旧作・原作共に人気の高い『キノの旅』の再アニメ化。
旧作を知る人にとってはいろいろ思うところもあったようだが、前述のように旧作を知らなければ十分楽しめる内容とクオリティ。そもそも旧作の方が良かった、というのは良くも悪くも思い出補正が入っているものだしね(苦笑 別に「旧作の方が良い」と言う人への批判ではないし、私も違う作品では「旧作の方が良い」と言う立場だし。
ただ多数あったであろう原作エピソードの中で選ばれた12選としてはちょっと微妙さがあった気もする。最後が羊たちの草原だったことは正しかったのか。シズが絡むエピソードは似たり寄ったりが多くて他にバリエーションはなかったのか。
原作を知らないのでこれが正しいのかどうかという判断は私には出来ないが、そういった小さな引っかかりがあってしまったのは事実か。
しかしながら、それも重箱の隅を楊枝でほじくるような批判。1クール確かに楽しかった作品である。
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 師匠
やっぱりこの手のキャラはいい。
2位 エルメス
放映当初、最もキャスティングであれこれ言われたエルメス。旧作のエルメスを聴いてないが私はこれくらいでも十分だと思った。
3位 キノ
本作主役。
- at 16:49
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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NoTitle
キノたちの旅はこれからも続くから大仰な話を持ってくる必要はないという事じゃないかと解釈してます
そして本作の主人公は、キノ、シズ、師匠、フォトの4人です
若い頃の師匠の話やカメラマンになった後のフォトの話もかなりあります
主人公4人それぞれのメイン回をやって、
キノにとって重要な「大人の国」と「優しい国」をやって、
人気の高い「人を殺してもいい国」、「迷惑な国」、「嘘つきたちの国」をやって、最後はああいう感じに締めるなら……
まあ、多種多様な話が多いので人によって感想は違うと思いますけどね
個人的には1クールしか尺が無い中ではこんなものかと
(できれば最終回はキノとシズとフォトが共演する「復讐の国」をやってほしかったですが)
ちなみに原作にはキノが師匠の下で修業してた頃の話も結構あります
キノが訪れた国に、キノが立ち去ってからシズが来るパターンもあります
「いろいろな国」でやったようなショートな話も多数あります