Fate/Apocrypha 22話 感想
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/Apocrypha]
※原作ネタバレ、補足コメント等は極力避けていただければ幸いです。その後のストーリーで分かることなら取り立てて補足は不要です
今回はちょっと考察。
全体的にバトルシーンメインで、そのモーションも凄かった。迫力もあった。英霊と言う存在がいかに規格外なのかということを示すかのような破壊に次ぐ破壊。踏み込みだけで地面は割れ、その一撃は余波だけで周囲を吹き飛ばし、高密度なエネルギーは環境を融解するほど。
これも「空中庭園」という架空の闘技場があってこそ、と言える。他のFateシリーズではどうしても地上が舞台で、モブキャラ含めてそこに住まう無名の人々がいる。エンディングなどを考えた時にその場を荒野にしてしまうような規格外の戦いというのはやりづらかったのだろうし、その点において本作の最終決戦の場においてはそこを考慮する必要がない(さらに言えば、おそらく最後は空中庭園も崩壊なり消滅なりするだろうから、むしろボロボロにしてしまう方が都合が良いのだろう)。だからこそのあれだけのバトルシーンの迫力に繋がったのだと思う。
さて、今回考えたのはそこではなくてカルナの在り方なんだけどね。英霊という存在が過去の者である以上、今を、そして未来を生きようとする人たちへの忘れ得ぬリスペクト。その言葉に胸をうたれた。
確かに彼らサーヴァント、英霊というのは過去の存在でしかない。そして過去に彼らが己が時代を駆け抜けた結果が今の現代なのだとすれば、今を生きる人たちは自分たちが築いた土台の上に成り立つ存在であると同時に、あるいはそれ以上に自分たちが進めぬ未来へと突き進む存在でもある、ということなのだと個人的には勝手に解釈させてもらった。
そういう意味で、アタランテが子という存在への執着もそういった節が、あるいはあったのかもしれない。まぁ、そういう風には見えないというか、その固執・執念というのはまたちょっと違った側面の方が強いのだろうけれど。
そして以前ジャンヌが、語った英霊論。大聖杯を使っての人類救済を謳うシロウと言う存在に、英霊は手をとる存在ではなく肩を貸す存在であるべきだとかなんだとか。英霊がすでに過去の存在であるならば、英霊に赦されるのは、過去の者として背中を押すか、せいぜい肩を貸すくらいであり、今を生きる人たちの「前に立って手を取る」のは烏滸がましいという感覚もあったのかも、とか考えてしまうなぁ。
それにしてもジャンヌ、アタランテへの説得っぽい台詞が多すぎてちょっとくどかった気がする。アタランテのバーサク状態が強すぎて防戦一方になってたせいもあるのかもしれないが。
といったところで以下、次回。
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Comment
>無題さん
神回かどうか、というのはまた個人で差が出る部分だと思うので私の口からどうだったか、という明言は避けさせていただきたいと思います。
ただ、とても魅力的な回であったことは間違いないと思いますね。特にあまりスポットライトが当たっていなかったカルナの矜持というか誇りというかそういったものをしっかりと魅力ある形で演出されていた点はとても胸に響いたものでした。
アストルフォの「死なせるもんかぁ!」の叫びも、宝具とかケイローンの願いとかさっぱり原作未読だと分からんのですが、それでも彼(彼女)の願いが色濃く出た良い台詞でした。
普通の聖杯戦争では消費魔力の問題でここまで戦えることはできません。シロウが直接大聖杯から魔力接続しているために、カルナも全力出せるようになりました。
>ジーク最後の一撃
この剣をすり変えて刺す攻撃は絵コテの方のアレンジです。原作者が大絶賛する程素晴らしい物です。
原作ではカルナがジークの攻撃読み間違えたこと(ジークと黒のセイバーの違いを読みきれない)が敗因ですが、アニメではわかりやすくアレンジしましたね。自分もこの“ジークだからこそできる一撃”のアレンジが最高のアレンジと思います
今週の宝具1
悪魔の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
悪竜の血を浴びた逸話を具現化した宝具。
Bランク相当の物理攻撃及び魔術を無効化する。
Aランク以上の攻撃もBランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。
正当な英雄から宝具を使用された場合は、B+相当の防御数値を得る。
ただし血を浴びていない背中は防御数値が得られず、隠すこともできない。
幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
竜殺しを達成した呪いの聖剣。
原点である魔剣『グラム』としての属性も併せ持っており、手にした者によって聖剣、魔剣の属性が変化する。
柄の青い宝玉には神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されており、これを解放すると黄昏色の剣気を放つ。
竜種の血をひく者に追加ダメージを負わせる。
今週の宝具2
アタランテが仕留めたというカリュドンの魔獣、その皮を身に纏うことで魔獣の力を我が物とする呪いの宝具。
タウボロスの封印と引き換えに幸運以外の全ステータスが上昇するが、Aランクの『狂化』を獲得したバーサーカーとほぼ同等の状態となってしまう。
追加されるスキルに『変化:A』があり、戦闘状況と纏った者の性質により形態が変化する。
蒼天囲みし小世界(アキレウス・コスモス)
『熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)』に匹敵する防具系の結界宝具。
鍛冶の神ヘパイストスに作られたという盾。アキレウスが見てきた世界そのものが投影されており、外周部分には海神による海流が渦巻いている。
この盾に立ち向かうということは、即ち世界を相手取るということであり、発動させれば対城・対国・対神宝具すら防ぎきれる。
今週の宝具3
カルナがバラモンのパラシュラーマから授けられた対国宝具。
クラスがアーチャーなら弓、他のクラスなら別の飛び道具として顕現する。
カルナの属性である炎熱の効果を付与された一撃は核兵器に例えられるほど。
日輪よ、死に随え(ヴァサヴィ・シャクティ)
神々を打ち倒す、一撃のみの光槍。雷光でできた必滅の槍。
黄金の鎧と引き換えに顕現し、絶大な防御力の代わりに強力な「対神」性能の槍を装備する。
>ZAXさん
>普通の聖杯戦争では消費魔力の問題でここまで戦えることはできません
普通の聖杯戦争で限られた魔力量の中でどう生かしていくか、みたいなものも見てみたいと思いますけどね。なんか、制限ある方が燃えるのは中二病でしょうか?(笑
>この剣をすり変えて刺す攻撃は絵コテの方のアレンジです。
あれはアレンジでしたか。原作未読だとその辺は分かりませんが、全く違和感を覚えませんでした。アストロフォからもらった剣がトドメになるというのは、ジークがただの「ジークフリート」の劣化版ではないという証明のようにも感じました。
>piadaiさん
解説お疲れ様でした。今回はいろいろ宝具も出てきましたし、残念ながら退場したサーヴァントも多かったですね。
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