地獄少女 二籠 第19話
地獄少女 二籠 第19話「湯けむり地獄、旅の宿」
<あらすじ>
人というものは因果に出来ている
それを輪入道も、骨女も、一目連も、そしてあいも感じた。
湯元百合江(ゆもと・ゆりえ)は藍田伊知子(あいだ・いちこ)と言う女子高生に強請られていた。百合江は、ホテル嘉平庵の女将だが、400年前に湧き出た嘉平庵の温泉はすでに枯れており、苦肉の策でお湯に入浴剤を入れて誤魔化しているところを伊知子に見られてしまったのだ。
しかし、百合江と伊知子の怨念と因果は今に始まったことではなかった。
400年前、まだ輪入道があいと出会っておらず、妖怪として峠に出没し走り続けていた頃から2人の因果は始まっていた。
この辺りの地主・嘉平は、温泉が湧き出たことで温泉宿を営むことに決めた。息子・与平の結婚相手はもう子供出来、祝言を待つだけだった民(たみ)から、温泉宿の娘・花江に急遽変更。当然、もう子も授かった民から猛反発を受けるが、大黒柱である嘉平の言葉に与平は逆らえず、与平と花江の結婚は決まった。
怨みの念を感じ取ったあいは、峠に出現していた輪入道に「来なさい」と告げ、共に民の下へと向かう。
続きはOPENからどうぞ。
<感想>
本当に人って言うものは因果に出来ているんだなぁ、と言うのを巧く表現した1話だったと思います。あいと輪入道が最初の客だった頃と、最後の客となった今を交互に見せ、同じ形で地獄流し(お仕置きシーン)を見せることで、一層人の因果を魅せる形になったと思います。
話の構成としてはとても巧く、そこに輪入道との出会いが含まれていて、個人的には二籠でも、1,2を争うベストな話だったと思います。おまけにやたらエロかったし( ̄∇ ̄;)
与平を情けない、とかいろいろ言う方もいるかもしれませんが、当時の日本(「太閤」という表現を考えると、豊臣秀吉の天下だった頃でしょう)を考えれば、その家の家長(この場合、父親の嘉平)の決断は絶対だったでしょうから、それこそ駆け落ちするくらいの度胸がないと難しいですね。まぁ、その度胸が無かったという意味では、与平は情けないのかもしれませんが、母親の姿が見えないところから考えると、すでに母親は他界している可能性が高く、与平が親孝行息子だったと仮定すると、単に情けないだけではないと思います(地獄に流された父親の変わり果てた姿を見ての動揺っぷりから考えても与平の親孝行度合いが高いことは伺える)。
また、輪入道がまだ妖怪だった頃から、あいの側近である三藁になるきっかけまでも描かれています。輪入道の怨念、妖怪となった理由については大筋想像していた通りですね。
しかし、あの時代の地獄流しは絵馬を使ってたんですね。その恨みが地獄少女(あい)に届くほど強い時、黒い絵馬が出現し、その裏に名前を書くと相手を地獄に流してくれる、と言うシステムだったんでしょう。あいが胸から絵馬を取り出した時は驚きましたけど( ̄∇ ̄;)
素朴な疑問。
1.あの時代の地獄流しは死体が現実に残る?
現代の地獄流しでは死体が残らないですよね?(あやふや) でも、嘉平の死体は残っていた。そうなると、嘉平は現実の肉体でお仕置きを受けて、その後魂だけ抜かれるようになってるんでしょうか? 嘉平の死体が赤くなっていたことから、熱湯による大火傷(お仕置きシーンと一致)だと思うのですが。
2.輪入道以前にあいの傍に誰かいた?
輪入道が傍観者だった民と嘉平の怨念。その時、あいは民に藁人形を渡しています。現在の観点で言えば、藁人形=あいの側近で情報収集等を担当する存在ですから、輪入道以前に藁人形に化けられる妖怪みたいな存在がいたと言うことになるかと思うのですが。
ちなみに一目連が出会ったのは、あいと輪入道が一緒にいた頃なので輪入道より後。その場に骨女がいなかったことを考えると、骨女が仲間になったのは一目連のさらに後ということになるので、この2人でない誰かであることだけは確かなのですが。
誰か判る方がいたら教えてくださいませm(_ _)m
今週のきくり
のぼせてましたね。まぁ、それはそれでかわいいかな、と思います。
次回は「乙女のアルバム」。
<MVC>
あい&輪入道
「一緒に来なさい」
「お供ってのは性に合わねぇなぁ」
「……なら脚になりなさい」
「ふふっ……解ったよ、お嬢」
あいと輪入道のやり取り。なんか好きです。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://blogs.yahoo.co.jp/nanajigo/45254497.html
・http://blog.livedoor.jp/koubow20053/archives/50729556.html
・http://blog.livedoor.jp/kuma_road51/archives/50920492.html
・http://blog.livedoor.jp/natsu_ki00/archives/50487552.html
・http://blog.livedoor.jp/poohreeter55/archives/50879677.html
・http://blog.livedoor.jp/radical_weapon/archives/50855487.html
・http://chalcograhie.blog21.fc2.com/blog-entry-2181.html
・http://futarinoneko.blog61.fc2.com/blog-entry-540.html
・http://hashinomierufuukei.blog41.fc2.com/blog-entry-851.html
・http://honwoyominagara.seesaa.net/article/34280982.html
・http://omochiyasan.blog69.fc2.com/blog-entry-527.html
・http://raitoningu.at.webry.info/200702/article_15.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-1189.html
・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-491.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/02/post_d691.html
・http://yuima.blog6.fc2.com/blog-entry-645.html
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