ゴーストハント 第19話
ゴーストハント 第19話「FILE7 血塗られた迷宮 #2」
<あらすじ>
降霊術の映像を分析した結果、書かれた文字は床に落ちる瞬間、浮かび上がっていたことが解った。不可解な現象を調べるべく調査を続けようとした翌朝、五十嵐教授の助手で降霊術の媒体となった鈴木が行方不明になった。ナルたちも手分けして探すが、あまりに奇怪で広大な屋敷のためまったく見つからない。
続いて、南の弟子である厚木までもが姿を消した。次から次へと姿を消す状態に、五十嵐は南の連れてきたオリヴァー=デイヴィスに透視を求めるが、どうも胡散臭い。
その頃、ナルたちは地道な調査で少しずつ見つけた複数の隠し部屋から、浦戸と言う男の肖像画、美山邸が病院だった頃のものと思われるコート、その中にあった浦戸が残したメッセージ付きのお札を手に入れる。
同時にナルが依頼を出していた調査を済ませたまどかによって、新たな情報を得た一同だったが、その夜、麻衣は強烈な金縛りに遭う。そのまま出現した2人に連れて行かれ、拘束具に繋がれた麻衣。近づく男たちの手には、鋭利な刃物が握られていて......。
続きはOPENからどうぞ。
<感想>
怖っ(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
なんか、最後のシーンがやたら怖かったです。確かにこりゃ、ひぐらしに近いものが……。
話の展開とは関係ないところでは、リンが麻衣を避けていた理由が解りました。
日本人と中国人
太平洋戦争終了まで、日本人が中国人にした虐殺の多くを未だリンは怨んでいた。この原作がいつ描かれたものかは解りませんが、今もなおこの問題は残っている問題ですからね。
日本人は、割と「もう60年も前のことだ」と思うことが多いかと思いますが、世界的に「60年」と言うのは「まだ60年しか経っていない」と言う感覚が主流かと思います。人1人の基準では寿命80年で考えれば「60年も」でしょうが、人間全体の年数から考えれば数千年の「60年」ですからね。もともと、鎖国で他国との関係が250年近く希薄になっていたため、感覚的にズレているのかもしれませんけどね、日本人は。
リンが許せなかったのは、その歴史を知らない日本人なんでしょうが、麻衣の発言の中に何があったのか、解らなかったです( ̄∇ ̄;) 日本人が中国人の前で「中国人」と口にすることはタブーでしょうか? そんなに軽々しく口にしていい言葉ではない? だったら、何と呼べば……と思うんですけどね。
今回ばかりは麻衣が正論かな、と思います。許せない気持ちを持つことは理解出来るけれど、だからと言って日本人全てを嫌悪してたら世界中は憎しみだけになるでしょうね。歴史を軽んじることは許されないけど、過去ばかり考えて現在、そして未来まで決め付けるやり方は許せなかったんだと私は考えます。
次回は、「FILE7 血塗られた迷宮 #3」。
<考察>
1.麻衣の体感した最後のシーンは?
さすがに現実、と言うことはないでしょう。本人が「金縛り」と言ってますから。だから、これが霊による仕業なのは確か。
・実際に起きていること。
・麻衣の精神世界(夢)で起きていること。
の2つが考えられます。今回のラストではどっちなのかは解りません。ただ、麻衣が死ぬとヒロインが死ぬことになるので、そればっかりは無いでしょうけど( ̄∇ ̄;) 仮に前者なら寸前でナルか法生かリンかが助けに来て事なきをえる、後者なら夢から醒めて終わることが考えられます。現段階では、前者の可能性の方が高いかな、と思います。
あれを見る限り、やはり実験or処刑が行われていた可能性が高いかな、と考えますね。拘束具を必要とするのは、生きたまま(+起きたまま)何かをする必要があったからだと考えると、後者の可能性の方が高い。
これは前回冒頭で見たシーンと酷似しているので、特に目新しい部分はありませんね。ただし、その部屋に行くまでにはどうやらだいぶ長い間進んだ先にあるようで、もしかしたらこの屋敷の中央にあるのかも。加えて、どうやら当時、あまりに人を寄せ付けない体制なので「何かが行われているのではないか」とも言われていたみたいですし。
2.行方不明になった2人
※前提:麻衣の身に起きていることが、他の失踪した2人にも起きたと仮定
まず、行方不明になったその後ですが、おそらく麻衣と同じ目にあっている可能性が高いと考えられます。麻衣が夢見した時の厚木は、確かに1人で歩いていましたが、夢見では霊の姿まで現せなかったと考えれば、厚木の両脇には麻衣と同じように人がいたと考えられる。
さて、どうしてこの2人が選出されたのか。2人の共通点は、互いに助手だった、と言うこと。加えて今回麻衣の身に起こっていることが、他の2人と同じ失踪に繋がることなら、3人とも助手だったと言う共通点になる(ただし、麻衣の場合、現在は安原が所長でナル・リンが助手と言うことになっているのだが)。
ではなぜ、助手だったのか。救いを求めるのであれば、霊能力者を直接連れ込めば良い(連れ込む場所=全ての原因となる場所=除霊の効力の高い場所と考えられる)。
私は、助手だけを選んでいるのには何かしらの理由があると踏んでいます。
○助手と言う存在に対して何かしらの因縁がある可能性
霊が元々助手のような存在だった場合、自分と出来るだけ近い相手に対して接触を試みる可能性が考えられます。その場合、助手と言う存在だけを選別して狙っていると考えられる。
○霊能力者ではダメだった可能性
助手を連れ込むことで、自分たちの場所を探してもらい、その場所にたどり着いた霊能力者に助けて欲しいと考えている場合。この場合、霊能力者に一番近い存在である助手を失踪させることで霊能力者に本気で探させることが考えられるので、助手はあくまで道具に過ぎない。先に2人の青年が行方不明になっていることと合わせれば、こっちの可能性の方が高い。
「助手」と言うことになると先に上げたように、麻衣がこの現在の状況では当てはまらないが、霊が本質的に霊に対して攻撃・除霊能力のある者を避けたのであれば、相応の知識を持つナル、陰陽師として能力を持つリンらを外した結果とも考えられる。
今回はこんな感じですかね。「コート」「お札」「自画像」と言った要素も出てきましたが、年代的な問題から深く突っ込めませんでした。コート、つまり病院のあった時期と自画像が描かれた時期が一緒なら推理出来るのですが、そのあたりがあやふやだったので。
<MVC>
リン
「無礼な発言をしました。申し訳ありません」
リンと麻衣が、少し打ち解けたシーンですね~。まぁ、これでいきなり親密にはならないでしょうけど、絶対零度の空間が広がることだけはないでしょう( ̄∇ ̄;) 前にあった子供の霊の時とか、今回の日本人に対する怨み辛みとかを見ると、冷静だけど内にある情は熱いと思いますから。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-588.html
・http://ameblo.jp/rayran/entry-10025576683.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/f5b7a3e92230985414825b1cacb0c39e
・http://chalcograhie.blog21.fc2.com/blog-entry-2167.html
・http://hukahireke.seesaa.net/article/33692567.html
・http://kouyanoblog.blog61.fc2.com/blog-entry-71.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-1180.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/02/post_0a71.html
このFILEは麻衣の能力が発展する?話でしたし、メンバー間の信頼度があがったのもここだったと思います。来週は珍しいナルも見られるはずです。
リンさんと麻衣の会話で、「日本人だとか~」のあとに、コミックスには「女だとか孤児だとか それはあたしにもどうしようもなかったことだから」とあります。
彼女が泣きたくなるほど反応したのは、レッテルを貼られるような体験をしてきたからだと分かる場面でした。家庭の事情をことさら明るく話す、先週のシーンもいっそう切なくなったのに、なくなっていて残念です。簡単に読み返せる本との違いでしょうか。
あとはリンさんの言った、「麻衣と同じ反応をする人」
のネタばれまで、最終話でたどり着いてくれか心配です。