貴族探偵 #05
今回は前後編。良く言えば様式美としようとしているスタイルがあり、悪く言えばテンプレになっている本作のストーリーの流れだが、この前後編に分けることでマンネリ化の打破にはなるのか?
正直、今回はいろいろと齟齬というかズレというかそういったものを感じた。
まず、ゲスト。皐月役の加藤あいさんは華があって…いや、あり過ぎて武井咲さんを食ってしまってるような…、まぁこれは個人的な趣向にもよるところか。
ただ、一つ思ったのは殺人が起きた現場での貴族探偵の「軽薄さ」だ。ああいった現場ならもう少し皐月を慮るような言動があって然るべきな気もする……もともと貴族探偵にそう言ったところがないと言われればそうかもしれないが。
あとは政略結婚をさせようとする祖父の意向に逆らえない弥生の「私がお嫁に行ったら寂しい?」って台詞が引っかかった。いや、引っかかったっていうか散々「婿選び」と言っているのに、「お嫁に行く」って見当違いな台詞だよね、正直。実際、彼女は嫁に行くのではなく婿を取る立場で、今後も桜川家に残るはずだ。名目上は婿入りした男が主人という立場にはなるだろうが、血筋的には弥生なのだから裏で糸を引くのは弥生なんだろうし。「他人の男のものになる」という意味でその台詞を使ったのかもしれないけど……脚本家や監督はこの辺ちゃんとチェックした上での台詞なのかね?
原作にもあるエピソードなので、原作通りならばネタは分かっている。ただまぁ、そこにいろいろと追加のキャラを投入しているので、その辺りをどう料理出来るかがポイントか。
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