今週のピックアップ ゼロから始める魔法の書 第5話
≪感想≫
今期は短評を書いてないせいか、『ピックアップ』が充実しているのかな? ちょっと最近、長文を書いてきたので今回は簡単に。
取り上げたのは『ゼロ書』の5話。テーマは簡単に、「使いよう」ということ。
冒頭、ゼロと傭兵は魔法が人殺しに使われている様を目の当たりにした。ゼロの書を記したゼロ自身が、本来なら「高い枝を切るため」「土などを材料に壁を作るため」と人殺しとは程遠い役立つ用途で開発した魔法だ。だが、その高い枝を切るための風の魔法で人を切り裂き、土などの材料で壁を作る魔法で人を窒息死させた。そう考えると、「対象だけを燃やす魔法」も「延焼を防ぐ」という意味できちんと便利な魔法だったのかもしれない。
これを現代風に書くなら、「高きりバサミで刺殺」「セメントで窒息死させた」みたいな感じなのか。
所詮は魔法も「道具」ということだ。
道具・ツールである以上、その性能が同一でも使う人次第で結果は大きく変わる。ゼロもこんな用途のためにゼロの書を書いたわけではないだろう。前回か前々回に、傭兵の毛並みを一瞬で魔法で乾かしたシーンがあった。本来ならああいう用途なのだろうし、ゼロもそう言った用途で使っている。
けれど、本来相手を攻撃するような魔法でなくとも人殺しのツールにしてしまう。その光景を淡々と解説していたゼロだが、この現状を前に、ゼロの書の著者としてどう感じ、どう行動していくのかな?
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