幼女戦記 総評
統一暦1923年6月。
金髪碧眼の幼女、ターニャ・デグレチャフは帝国軍士官学校の最終課程、
部隊勤務の一環として北方軍管区ノルデン戦区の第三哨戒線で研修に励んでいた。
航空魔導師として輝かしいキャリアを踏み出すための第一歩である研修は
何事もなく無事に終わるはずだった。
しかし事態は思わぬ方向へ転がっていく。
協商連合の越境侵犯をきっかけに帝国と協商連合は戦争状態に突入。
戦時体制への移行に伴い、観測任務が割り当てられるも、
協商連合軍による奇襲が発生し、
ターニャは敵の魔導師中隊と単独で交戦しなければならない事態に陥ってしまう。
多勢に無勢で味方が到着するまで持ちこたえることなどできるわけもなく、
しかし逃げようものなら敵前逃亡で死罪は免れないという絶望的な状況。
何としても生き延び、上層部に対して最善を尽くしたとアピールするため、
ターニャはとある作戦に打って出るのだが……。
“其れは、
幼女の皮をかぶった
化物――。”
(公式ホームページ イントロダクションより)
そんな『幼女戦記』の私の評価ですが...
A+
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
幼女戦記 総評
放映日:2017年01月~2017年03月(全12話)
私が視聴した放映局:TOKYO MX
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
完結(Web公開版。書き直している書籍版は未完)している作品なのに終わらなかったことには不満が残るし、結局ターニャと存在Xとの間の抗争(?)もやや不明瞭の終わり方はどうかと思うが、まぁ全体的には「魔法があるIF世界ストーリー」として良く出来ていたと思う。
演出 評価:S
最も良かったのは魔法の起動、発動などの描写。演出面において近年の魔法モノでこれだけワクワクするシーンは久しぶり。ターニャ自身のチート的な性能も相まって本当に良かった。
心理描写はSとは言い難い部分もあるが、いろんな意味で人間味あふれるターニャを「見た目は幼女、中身はおっさん」なキャラクターとして演出出来ていたので十分合格点だろう。
作画 評価:S
世界観や原作キャラデザ、あるいは演出の都合もあったのだろうが、意外と作画は萌え要素をネタ以外は極力排除していた印象。その分だけ、とにかく第二次世界大戦頃の泥臭さと、常勝ムードだったころの帝国(ドイツ)でのきらびやかさの対比が上手く出来ていた。
CAST 評価:S
ターニャ役の悠木碧さんに尽きるだろう。幼女でありおっさんであるという部分をこの上なく表現していたと思う。それと同じくらい周囲を固めていたベテラン勢のキャスト陣も豪華。
OP/ED/BGM 評価:B
作風を意識した形のOPでありED。作画と同じく萌え要素を意図的に排除して雰囲気を作り出そうとしているように思えた。
総合 評価:A+
内訳:S評価(5点)×3+A評価(4点)×1+B評価(3点)×1=A+(4.4点)
Web版と書籍版を読み比べていないので、全く違う展開や内容になっているのだとしたらある意味で仕方ないかもしれないが、Web版は完結していると聞いていたので、そう考えると終わり方には不満が残ってしまった作品。スピンオフが続いているものの、本編は完結した『ACCA』という作品が同期にあった分だけ、余計に「完結しているはずの作品のアニメ化」同士として観てしまう。
とはいえ、それまでの流れや作りはかなり良かったと思う。存在Xとの決着がつかなかったことなどの消化不良はあるものの、売り上げや書籍版のストック次第で第二期といったところか。
良い作品だが、それだけにあまり間が空くと熱も冷めてしまいそうなので、第二期あるなら早めにお願いします(笑
おまけ
ベストキャラTOP3
1位 ターニャ・フォン・デグレチャフ
文句なし。主人公なのかヒロインなのかは微妙だがw
2位 ヴィクトーリヤ・イヴァーノヴナ・セレブリャコーフ
数少ない女性キャラで萌え要素かと思いきや、すっかりターニャの右腕として時には(11話)ターニャの強硬意見を止める成長も見せた。
3位 エーリッヒ・フォン・レルゲン
ターニャを危険視していた割に中盤以降はすっかり当てにしている状況w
- at 07:18
- [アニメ(放送中):総評(カテゴリのない作品)]
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- [Edit]
アニメは小説基準していますが、その小説版はWeb版大幅増量と改編していますからもう小説3巻以後ほぼ新作という別物になっています。
自分も続編楽しみです。