ゴーストハント 第16話
ゴーストハント 第16話「FILE6 禁じられた遊び #3」
<あらすじ>
夜中、1人でカメラのテープを入れ替えようとして閉じ込められ、そのまま気絶してしまった麻衣。霊が鬼火に喰われるシーンを再び夢で見せられてから目を覚ました時には、保健室のベッドの上だった。全員が心配する中、とりあえず外傷がないことをアピール。綾子を残して、調査に戻る面々を見送り、綾子にも促され麻衣はもう一度眠りにつく。
しかし、夢の中では再びいつもの世界に誘われる麻衣。さすがにその世界の意味を理解した麻衣。夢の中で情報を集めようとするが、お稲荷様が祭られた鳥居を確認した直後、背後から再び現れた夢の世界のナル。
「ここは危険だ。とても危険な場所なんだ。起きて!出るんだ!」
同時に映像は切り替わる。羽化直前の成長しきった鬼火を見せられた麻衣。羽化したらもう誰にも止められない、と言われた麻衣は、保健室の他に羽化直前の鬼火のある印刷室に向かうジョンと安原を観る。
夢から覚めた麻衣は、自分の護衛についていた綾子にジョンと安原を止めるよう頼む。麻衣の夢の信憑性を知る綾子は、九字きりを教えると保健室を後にする。
だが、直後。
保健室では、生徒たちの中の怪談に出て来た通り、2番目のベッドに眠る霊を麻衣は目撃する。強力な霊は、保健室の床を壊し、さらに天井を落下させるほど強くなっていた。間一髪、ナルが助けにきたことで命に別状の無かった麻衣だが、このことですでに霊が羽化を終えようとしていることを痛感していた。
「共食いをして1番強い霊が残るんじゃないの!」
校長から調査の中止を言い渡されたメンバーの中で、声を荒げる麻衣の言葉に、ナルはあることに気づいた。
続きはOPENからどうぞ。
<感想>
閉じ込められた話は、意外とあっさり終わってしまいましたね( ̄∇ ̄;)
とは言え、事態は深刻化の一途を辿っていて観ている側としてはハラハラドキドキなわけですが。しかし、麻衣はちょっと抜けてますね。保健室が危険だと解ってるなら、綾子に引きずってでも保健室から廊下に出してもらって、それから行ってもらえば良かったのに。あるいは自分1人で這ってでも外に出れば良かったのに。まぁ、この場合は抜けていると言うよりジョンたちがそれだけ心配だった、と考えるべきですが。
全編シリアスなのに、麻衣がベッドから起き上がろうとして「気持ち悪い~」とデフォルメされたキャラで沈んでいくシーンは中々面白くて、シリアス度を軽くしているような気がします。まぁ、詳しい感想は下の考察でいつものように書きますので、前置きはこの辺で。
次回は、「FILE6 禁じられた遊び #4」。
<考察>
1.怪奇事件
とうとう事件の核になっているであろう事態が発見されたわけです。「蠱毒」と言うらしいです。
まずは、今回明らかになったことを箇条書きで羅列。
・「ヲリキリ様」は中国の呪符で、誰かが意図的に「こっくりさん」の亜種として広めた
・呪符に名を書かれているのは(最終的な被害に遭うと予想されるのは)松山教諭
・神社の下に埋める、と言う過程に辿り着くため、呪殺が未成熟のまま行われようとした結果、「蠱毒」に似た現象が起きている
こんなところでしょう。
こうなってくると犯人は、坂内が一番怪しいわけです。すでに失われたと言われるほどの呪法ですから、そのことを知れる人間はよほどの興味がある人間でないと難しいでしょう。実際、麻衣が見た夢の中の坂内の部屋は、「オフィスにあるものみたい」「ナルが読みそー」と言うほどの書物が本棚にぎっしり並んでいたわけですから。
呪符に書かれている名が松山と言うことは、やはりこの趣味(超常現象)を否定する教師たちの中でも、特に過激で自己中に見える松山への復讐と言うことになるし、一応の辻褄も合う。
ただ、それにしたって随分と手間のかかる話ではないだろうか? もし、「蠱毒」を知るくらいなら、もっと直接的に松山に復讐する手立ての1つや2つ軽く思いつきそうなものである(例えば、前に出て来た「厭魅」とか)。加えて、坂内1人の力で「ヲリキリ様」が学校中に広まるとは思えない。物珍しいとは言え、最終的に神社に埋めなければならないし、普通とは違う特殊な呪文を唱える必要を考えれば、かなり手間のかかる作業だ。一部の人には物珍しくて広まるかもしれないが、手間のかかる作業を全校生徒に広げられるだろうか。
それを惜しむことなくやりたい、と相手に思わせる「何か」があったと考えるのは、ちょっと深読みし過ぎだろうか( ̄∇ ̄;)
少し理解出来なかった部分として、リンは呪符に書かれていた名前が松山だと言った。それは、たまたま手に取った1枚の呪符にそう書かれていたのか? はたまた、全ての呪符にはそう書くよう指定されていたのだろうか? もし、後者であるなら、少し広まった理由も考えられる。もし、広めようとした起点となった人間が「松山の名前を書いて「ヲリキリ様」をしたあと神社に埋めると、松山が不幸になるんだ」と囁いておけば、あの学校の生徒なら喜んでそうするのではないか? 霊の存在などそこまで強く信用してないであろう一般学生だから、その言葉も半信半疑だろうし、やること事態にも遊び心で出来るだろう。
そうなってくると、怪しいのは坂内だけではなく安原もそうだ。あれだけ身近にいて情報提供をしていながら、特定の人命を書くという指定がされる用紙を不自然だと思わないわけがない。そうなると、安原が意図的にナルたちへ用紙の提供されないようにしていることになる。
まぁ、あくまで話は、用紙に松山の名前を書くことを絶対条件に指定してあった場合に限り、ですが。
<MVC>
リン
「私ならこれ1枚で殺してみせますよ」
いや、そんなこと強く言われても( ̄∇ ̄;) でも、リンほど(と言ってもリンがどれほどの陰陽師なのか不明ですが、ナルがパートナーにしているくらいですから、よほどでしょう)の術者になれば人が殺せるほどのモノだ! と言う緊迫感みたいなものが伝わってきましたね。と言うか個人的には、無感動・無感情、そして無言を貫くリンが珍しく多弁だったことのほうが嬉しいですが( ̄∇ ̄;)
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
・http://aaillnv.blog16.fc2.com/blog-entry-562.html
・http://ameblo.jp/rayran/entry-10024004666.html
・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/77b2bd63ffbe391110e392304bee5d39
・http://hukahireke.seesaa.net/article/32029216.html
・http://rincolu.blog15.fc2.com/blog-entry-1141.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2007/01/post_c1a9.html
実は
スプーン曲げの所での叱り方にも見て取れますが。
次の次ぐらいのファイルでリンの存在理由が解りますよ。