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刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第46話(第二期21話)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第46話(第二期21話)
『誰が為』


≪あらすじ≫
鉄華団は起死回生の一撃と共に戦場からの離脱を図る。一方マクギリスとガエリオの戦いも熾烈を極めていた。
公式HP あらすじ より抜粋)



≪感想≫
ぶっちゃけ、あんまり考察するようなところがないんだよね、今回。鉄華団の面々が少しずつこの絶望的な状況でも迷いを晴らしていくこととは裏腹に、マクギリスはどんどん雲行きが怪しくなっていくだけっていうのは心理描写的には前回とそう大差ないから。

まぁ、なので三月に入って残り2~3話だろうから今後について希望的な観測を少しばかり書いてみようかと。


1.革命派の結末は?
ハッキリ言えば、勝利かそれに等しい引き分けかというところではないかな、と思っている。無難と言えば無難。主人公らしく最後は勝利で終わるというところも含めてね。

でも、そうでないと「辻褄」が合わないところまで来てしまった。

結論から言えば「あまりに状況が鉄華団にとって悪すぎる」ということだ。裏を返せば、ここまで絶望的な状況に残り話数2~3話で追い込まれながら、「最後まで鉄華団は苦しい戦いの末に滅亡して終わりました」ではエンターテインメントとして面白味の欠片もない状態で終わってしまう。さすがに幾らなんでも、どんな脚本家もそういった結末はノンフィクション作品でない限り作らないだろう。

つまり、この段階での圧倒的な不利・絶望感が逆に最終話の逆転勝利への伏線に見えてしまう、ということ。

仮にシノの一撃がラスタルを殺し、今回三日月がジュリエッタにトドメを刺し、あるいはマクギリスがガエリオを倒せていたならばそうはならなかっただろう、鉄華団とマクギリスにもわずかながらに勝率が見えたはずだから。それならば両軍共倒れ、という可能性もまだあったのだが…しかし、それですらない。
ガンダムと言う作品は、現実として大人たちが観ていたとしても名目上は少年層に向けて作られることが多く(まして地上波ならなおのこと)、それを考えればここで鉄華団全滅ENDや負けENDというのは少年たちに「既存体制への反目はいけない」「それが卑怯であってもあらゆる手段を用いて自分に有利な状況を作り出せ」というようなメッセージを与えかねない。まぁ、それはマクギリスにも該当してしまう部分だが、火星支部にも裏切られたマクギリスがそれでも理想のために諦めず戦い続ける姿勢を見せ続けるなら、それはそれで少年層へはメッセージになるだろうしね。

まぁ、これで鉄華団全滅ENDとかなら「この作品って結局何が言いたかったの?」ってなりそうだから、それはないと思うんだけど…。


2.シノの生存フラグ?
正直なところあの状況でジュリエッタが生きているっていうのは、なんともね。もちろん、前述のようにジュリエッタが生きてて、シノと石動が死んだという状況こそが1の状況を生み出しているのだけど。

シノ生存説を敢えて出した理由は、今回回収されなかったこと。味方側に回収されてないという意味では名瀬やアミダもそうなのだが、彼らはギャラルホルンには回収されている。

つまるところ死を確定し切れない部分があるということだ。まぁ、現実的に考えればシノは死んだだろう。彼らのパイロットスーツはなぜかヘルメット部分が開いているし、シナリオ的にはシノが死んでなければ1でいう絶望的な状況とはし辛い。

ただ、この作品第一期ラストのアーブラウ戦の前例があるんだよね(苦笑い

加えて彼の生存は一つの可能性が見いだせる。それは、タービンズらの再出撃だ。ホタルビによるチャフ作戦によって回収不可。ジュリエッタすらガエリオがたまたま見つけて回収したというのが彼の言い分だ。
ならば、シノとフラウロスをギャラルホルンはおそらく回収していないだろう。

そうした中で意図的にシノが乗ったままであろうフラウロスの残骸が残ったままというのは、ここまで全く動きを見せて来なかったタービンズ、さらにはテイワズがシノを回収、フラウロスを修復して最後に援軍として出てくるという展開も可能性としてはゼロでは
ないのかな、と。鉄華団がタービンズの航路を使って逃げている、というのもその名前を出すのが伏線な気もするし。


3.マクギリスに奥の手はあるか?
この状況で火星支部に頼るわけだから、正直「ない」としか言いようがない。ただ、あまりにも逆転の可能性がない、というのも今後の盛り上がりに欠ける。

おそらくこの戦果を前に残ったセブンスターズはラスタル側についただろう。そうでなければマクギリスは今の立場をはく奪はされていない。ガエリオの生存によってボードウィン家は正式な当主としてガエリオを復帰させ、マクギリスの謀反でセブンスターズは先代を現職に復帰させてセブンスターズを保っているはず。

こうしたマクギリスにおける絶望的な状況は、つまるところ鉄華団の窮地なので「1」に繋がるわけだけど、鳴り物入りで登場したバエルがあの程度の性能で終わる、というの苦しい。

可能性として考えられるのは二つか。

一つは、モビルアーマーを復活させること。実はここのところ次回予告が全てWebに回されているので観てきたのだが、次回のサブタイが「生け贄」だと公式HPで確認。生け贄と言う単語を考えるならば、その先にある強大な力はモビルアーマーではないかな、と。モビルアーマーと言う存在を出したのも、ここへの伏線かな、って。

二つ目は、バエルの覚醒。さすがにバエルがこのまま終わるとは思えない(まぁ、ヴィダールが結局大した活躍もなくキマリスに戻されてしまったので可能性はあるのだけど)。そう考えると、マクギリスはバエルの持つ真の力を知っているが、それは人を放棄するものだとも知っていたため今回は使わなかった、と。三日月の前例を考えれば、その可能性は誰もが至るだろう。三日月は感覚や神経を奪われているだけだけど、今回ジュリエッタが「人のまま強くなる」と言う言葉はガエリオへのアンチテーゼであり、同時に三日月やマクギリスへのアンチテーゼになるのかな、とも思って。



余談。
それにしてもガエリオは結局何が言いたいのか…。結局、「尽くした末に大した見返りもなくフラれた元カレの全てが赦せない元カノ」にしか見えないんだよね(笑 ガエリオには信念が見えない。マクギリスに禁忌の力を使っていることを指摘されても、それすらマクギリスを討つためと言うし(マクギリス討つためならいらんだろ。三日月を討つためならまだしも)。
そういう意味では、まだあのマクギリスでも名目上はちゃんとした信念を建前として出しているし使っている分だけマシに見えてしまう。

大丈夫なのかな、このキャラ?

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Comment

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鉄華団全滅ENDの場合はアトラに子供……とかでお茶を濁すんじゃないかな。

>ルイさん 

こんばんは。

普通のアニメならそれも考えたのですが、これ『ガンダム』シリーズなんですよね、しかも地上波。まぁ、主観による先入観かもしれませんが、ガンダムシリーズとなると視聴者(一応、少年層を想定して)に対して前向きなメッセージをやっぱり最後は伝えると思うんですよ。

アトラに子供、というENDは一見すると「子供」という形で時代が続いていくことを示しているように見えて、このまま全滅したら「体制にははむかうべきではない」みたいな終わり方になるので、逆にないかな、と。まぁ、「家族」の物語の終着点として「子供」と言う要素は面白いネタではあるのですが、今の鉄華団の生きざまから子供ENDっていうのは繋がりづらい気がしますね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2017.03/05 23:01分 
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ガンダムエースでバエルの基礎性能は実際改修したバルバトスとキマリスよりちょっと下との事…流石にここまでプラン売る気がないガンダムアニメは始めてみました。

正直もう訳分かりません。鉄華団とマッキーが破れる未来しか想像できません。大量のMAやバエルの隠し機能などのイレギュラーで戦果変わってもあまり意味ないよね…
結局孤児だけじゃ現実は変わりませんの結果しか残りませんし。

そしてジュリエッタ、狂人博士+本人が人間ではレクスに勝てないと思ったことは、アインと同じ結末辿る可能性非常に高いですね。
  • posted by zax 
  • URL 
  • 2017.03/06 01:55分 
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月詠さんの言うようにこのままの流れで終わらないで欲しいですけど、公式が同性愛設定(しかもホモ)を露骨に出したくらいだから怪しいんですよね。

00ですら当時、がゆんガンダムとか言われたりグラハムのホモネタが出てましたがあくまでもネタ扱いでしたし(ドラマCDでは割りとホモハムでしたけどあれはギャグ空間ですし)。
ですが鉄血はシリアス空間で出したので、何でしょう……夕方枠にお茶の間が凍るようなのを出すくらいなので終わりが望む方向に行くとは思えないんです。

それと、鉄血って他のガンダムシリーズとは異質なんですよね。異質というか個人的にやけに重なるんですよ。昭和の学生運動と。
二期の後半に入ってから私は最初、鉄華団(とマクギリス陣営)がアメリカと無茶な戦いをしている日本軍に見えたんです。
ですが視聴してる内、マクギリスが『大人になりきれない子供』だという事、このブログで書かれていた腐敗した大人達と未熟な子供達の対決、これは学生運動に似ていると思ったんです。

バエルを手に入れる為に占拠し、目的を半ば達成したマクギリス陣営はどこか東大占拠と重なりました。

例えるならオルガはダチを率いるリーダー、マクギリスは優秀な委員長だが野心があり学校を変えるという共通の目的の為に手を組んでいる。ラスタル陣営は教師達でガエリオは反対派(この書き方だとちょっと氷菓やコクリコ坂みたいだな)。

ですので、もしかしたら鉄華団は学生運動と似たような末路を辿るような気がしてならないんですよ。引き分けどころか良くて相手に痛手しか与えられないまま終わりそうな気がします。

ラフタも戦場でもないのに悲惨な死に方をしますし、アトラとクーデリアは多分生き残るでしょうけど正直期待できません。

まだ数話残っているので三日月とマクギリスとバエルには本当に頑張って欲しいです。

というかバエルはGジェネに出たらトランザムみたいなのがなければ物凄く使いづらそう。設定でもソードしか無いですし(翼から何か撃ってた気もしますけど)。

それと公開コメントにしますけど、もし学生運動等という単語がこのブログに相応しくなければこのコメントは削除しても構いませんので。



  • posted by  
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  • 2017.03/06 10:10分 
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>zaxさん 

こんばんは。

>基礎性能は実際改修したバルバトスとキマリスよりちょっと下
ふむ、基礎性能「は」下なんですね。ガンダムエースと言うある種の公式に等しい冊子でそのような発言があったのだとすれば、個人的にはそこには「裏」を感じますね。基礎性能以外の部分でバエルはバエルたるゆえんがあるのだ、と。

>大量のMAやバエルの隠し機能などのイレギュラーで戦果変わってもあまり意味ないよね…
それを言ったら自身の半身を犠牲にして更なる性能を引き出している三日月も結局は(阿頼耶識を三日月の力か否かという難しい部分はあるけど)力そのものはある種の遺物であるバルバトスなわけで、「『孤児だけじゃ現実変わりません』の結果」は最初からずっとそう。

というよりガンダムシリーズは元が軍人やガンダムパイロットとして専属で育てられたキャラなんて少なからずいるわけで、半分近くは民間人。その民間人がある種のオーバーテクノロジーであるガンダムや、あるいはそれに等しいこと(zaxさんの言葉を借りるなら「MAやバエルの隠し機能などのイレギュラー」)を手に入れそれらを使った上でどうするか、という部分ではないでしょうか。

結局MAだろうが、バエルの隠し機能だろうが、それらは所詮「ツール(道具)」に過ぎないわけです。それこそ阿頼耶識だってバルバトスだってツールでしょ。問題はそのツールを使う人間がどういう風に使って、使った上でどういった未来を作るかということではないでしょうか。

そしてマクギリスはともかく鉄華団の長であるオルガには「どういう未来にしたいか」というビジョンは明確にあるわけですから、MAやバエルの隠し機能を前提とした勝利だったとしてもその勝利を土台にどういった未来を築くかどうかと言う部分において、私は「意味がない」とは思えないですね。

>アインと同じ結末辿る可能性非常に高いですね。
今回、ジュリエッタは悪魔的な力を振るうバルバトスと三日月の前に敗北し、アインと言う力を使うガエリオを前にしてなおジュリエッタは三日月とは違う意思を込めるかのように「私は私のまま強くなります」と宣言したわけですから、私は逆に可能性は非常に低くなったのではないかと思います。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2017.03/06 20:53分 
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>匿名希望さん 

こんばんは。

>公式が同性愛設定(しかもホモ)を露骨に出したくらいだから怪しいんですよね。
>それと公開コメントにしますけど、もし学生運動等という単語がこのブログに相応しくなければこのコメントは削除しても構いませんので。
とりあえず、学生運動云々に関しては問題ではないと思いますが、同性愛を否定・非難するようなコメントは差別発言ですので「そうだよな、思ってても言葉として外に出すべきじゃないよな」と反省して二度としないことを心に誓うなり謝罪するなりをお願いします。当Blogにおける利用規約の違反事項に抵触しているため、キツイ言い方かもしれませんが、管理人として反省の意志や同様のコメントが繰り返されるようなら相応の態度を取らざるを得ません。

まぁ、最後の一文を読む限りはその覚悟の上でのコメントだとも思いますが、今回はコメントはそのまま残させていただくことにしました。理由は二つで、一つ目は「このコメレスを『警告文および勧告文』として示したこと」、もう一つは純粋に学生運動との類似性を指摘するコメントの切り口が興味深かったことです。

同性愛差別への発言は問題ですが、学生運動とこの作品の類似性を指摘するコメントは、(それが正しかったかどうかは最終話を迎えるまで分からないもの)着眼点や考察としては興味深く、他の『オルフェンズ』ファンにも考えさせるような部分があると思います。


さて、正直なところを申しますと、私は30代ではありますが学生運動というものとは無縁で、それらが「歴史」となってしまった世代でもあるので、匿名希望さんのおっしゃる類似性が正しいのか、あるいはそうでないのかというのは判断致しかねます。

ただ、匿名希望さんがここまでの結果(マクギリス率いる革命派の実質的大敗、火星支部の裏切りなど)から逆算して結局学生運動みたいな結末になるのではないかというのではなく、コメントで書かれたようにマクギリスの「大人になれない子供さ」、あるいは腐敗した大人と未熟な子供と言う構図から学生運動を想起されたのであれば、それは多かれ少なかれ確かな類似性があるのではないでしょうか。


>バエルはGジェネに出たらトランザムみたいなのがなければ物凄く使いづらそう。
基本、『鉄血』系のユニットは使いづらそうですけどねw バルバトスもそれこそ初期はメイスだけだったし、そもそも武装数が少ないですから、ゲーム上のユニットとしては攻撃手段の少なさは「使いづらさ」に直結しそうですね。

まぁ、その分「ナノラミネートアーマー」や「阿頼耶識システム」といったアビリティ面が充実しそうですけど。

  • posted by 月詠 
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  • 2017.03/06 21:17分 
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NoTitle 

今回も、楽しく読ませていただきました。今回から、謎の仮面Gと名乗らせていただきます。

>この段階での圧倒的な不利・絶望感が逆に最終話の逆転勝利への伏線に見えてしまう
 実際どうなんでしょうね。ここ最近のマクギリスが、一昔前の勧善懲悪もののラスボスめいてなりません。

・(曲がりなりにも)平和な世界体制の崩壊をたくらむ。
・力こそすべてで、奸計で相手を陥れる。
・肝心なところでポカをやって、相手に逆転される。

 これにさらに『切羽詰まって強大な力に頼る』もつきそうです。もっとも、『鉄血』の面白いところは、王道における主人公と敵役が逆転しているところにあります。45話の『女だろうが金だろうが、思うがままだ』とか、絶対主人公サイドのセリフじゃないでしょ(笑)。だからこそ、これをうまく調理できれば良いのですが、最近の調味料を間違えてる感を考えると、どうしても不安がよぎります。


>シノの生存フラグ
 これについては、何とも言えません。第一期ラストのアーブラウ戦の前例も、むしろフラグではないかと思っていました。「後でもっと悲惨に死ぬ」という類の。実際ラフタがそうでしたし。アジーが独断で救援に来て、無残に死亡という展開もありうるわけで・・・・・・・・・・・・。いや、これもタービンズ再登場につながるのかな?(苦笑)


>マクギリスに奥の手はあるか
 個人的には、『モビルアーマーを復活』だと思います。というのも、これまでのガンダムは、どれも能力や外見が実際の悪魔と一致するものだったからです。

・フラウロス:大きく恐ろしい豹、相手を自在に焼き尽くす
       (変形して4本足、火砲による戦術)
・バルバトス:頭が鷲の時もある、宝を見つけ出す
       (アンテナが鳥の頭と翼、戦場で命の糧を探し出す)
・グシオン:体格のいい男性と言われる
      (最初はずんぐりむっくり)
・キマリス:黒馬に跨った勇猛な騎士
      (キマリスヴィダールの下半身は黒)

 このように、ガンダムは対応する悪魔の特徴を何らかの形で引き継いでいることになります。では、バエルの特徴は何か。外見は似ても似つかないので、能力面になります。

①戦いに強い(2番目の『バエルの覚醒』)
②透明になれる
③奸計の能力を与える
④元ネタはフェニキア神話の最高神

①と②はないでしょう。これだけのピンチ、あったらとっくに使っています。③はマクギリス自身の力と一致しますが、一発逆転というには弱い。となれば、消去法で④。
『天使』を率いるのは『神』。ギャラルホルンという『全』を統べる『力』としてこの能力を持つのなら、バエルが封印されたのも納得がいきます。そもそも、創設者にして英雄たるアグニカの乗る機体が封印されていた、というのがおかしな話です。世界警察ギャラルホルンの権威の象徴として、起動できなくても式典に運搬・展示するくらいはしたはず。ああも厳重に封印されていた理由がただの『象徴的な力』であるとは、私には思えません。世界を個人でひっくり返す力、すなわちモビルアーマー統制能力を備えていると考えられるでしょう。


>ガエリオ
 ほんとに、ガエリオの描写については調味料を間違えている感覚が否定できません。他のレビューサイトでも言われていましたが、ガエリオは鉄華団やマクギリスのオルフェンズサイドと対照的なキャラクターなんですよ。

・家族の愛情に恵まれたガエリオVS大人に虐げられてきたオルフェンズ
・体制側VS反体制側
・自身への同意を求めるVS同意を求めない・そもそもどうでもいい

 こんな風にきれいに対照的です。だからこそ制作陣も、終盤敵サイドに据えて対比させるために、ガエリオを生かしたのだと思います・・・・・・・・・・・というか、思ってきました。
 しかし、この段になってもガエリオの言葉と行動は矛盾しています。それ自体はいいんです。矛盾を抱えたガエリオVS一貫したマクギリスですしね。問題は、その矛盾と向き合った描写がないこと。アインの処遇について、「結局自分もマクギリスと同じだ」と葛藤する描写などがあれば、また違った見方もできたと思います。
 制作陣はツイッターで、『ガエリオは2期でも成長していくキャラクター』と言っていたとのことです。物語において、自身の内面に対する葛藤は成長のステップの1つです。これがあれば、悩み成長するガエリオVS悩まない完成されたマクギリスという対比にもなったかもしれない。それがないという時点で、キャラクター描写に問題ありと言わざるをえません。

 ・・・・・・・・・・・・まあ、「どこかおかしい常識人」の描写は1期からありましたから(クランク二尉やアイン)、これも三日月らを主人公に据えているからかもしれませんね。でもそれはそれとして、ガエリオを下げるのではなく、マクギリスや鉄華団を上げる形でしてほしかった、というのが自分の正直な感想です。

 今回も長文、失礼しました。もう少し、論点とか絞ったほうがいいでしょうか?(汗)
  • posted by 謎の仮面G 
  • URL 
  • 2017.03/08 20:39分 
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>謎の仮面Gさん 

こんばんは。

マクギリスへの評価は難しいところですが、第一期でギャラルホルンの腐敗があったわけですから、一概にこの世界を「平和な世界」とは言いづらい部分はあるのではないでしょうか。

力こそが全てという部分もマクギリスはただの暴力に訴えているわけではないですから難しいかと。バエルは確かにMSであり、阿頼耶識を搭載する高性能なMSでしょうが、バエルが特殊である所以はその武力的な「力」ではなく、アグニカ・カイエルが使っていたという象徴的な部分ですから。

>45話の『女だろうが金だろうが、思うがままだ』とか、絶対主人公サイドのセリフじゃないでしょ(笑)。
まぁ、それこそ今に始まったことではないですからね。「アガリ」のために全員で身体張ってますし、最初から「任侠ガンダム」とも一部のネット上では言われていますしね。


>すなわちモビルアーマー統制能力を備えていると考えられるでしょう。
まぁ、普通に考えるとそうなんですよね。いやここでの「普通」とは、これだけの状況でマクギリス側が逆転するために必要な要素として考えたときに、という意味ですが。

ただ、ガンダムフレームが「MAを倒すために作られたもの」であり「バエルが特殊だったのは、強大なMAという敵を倒すため一個人の力が求められた時」だと明言されていることを考えると、バエルにMA統制能力があることはこれらの発言と矛盾しないのかな、と。


>「結局自分もマクギリスと同じだ」と葛藤する描写などがあれば、また違った見方もできたと思います。
そうですね、私もそう思います。ガエリオに関しては、彼をマクギリスや鉄華団の対極のキャラという要素はおそらく間違いないのですが、そのキャラクターとして必要な描写が圧倒的に不足していると感じますね。

>制作陣はツイッターで~
SNS全盛期ともいわれる現代ですが、私個人としては正直制作陣のツイッターへの信用性というものは常々疑っています。

そういったツイートは、はっきり言えばネタバレなわけです。一般的にはネタバレというのは創作物において避けるべきことがらの一つだと認識していて、それを平然と制作サイドの人間がしているわけですから、私としてはそんな人間の言葉を信用していいのかな、と。

もちろん、広告・宣伝のため煽るだけ煽りたいというビジネス的な心情も理解しないわけではありませんが、原作のある作品のアニメ化がほとんどの昨今、せっかくの「先」が視聴者の誰にも分からないオリジナルアニメの良さを自ら殺しているのはどうなのかな、と。

制作サイドという部分では、ガエリオ役の松風さんは第一期の時にイベントの際「ガエリオはアニメ史に残る凄い事をする」「もう少し後なら声優アワードは自分がとっているくらいの」という発言をしていたらしいですが、結局第一期でそういう要素はまるでなかったわけですから、やはり作っている側として少しでも作品をよく見せようと「(発言を)盛る」ことが往々にしてある(特にスタッフ、キャスト含めここの制作陣は)ことは視聴者として冷静に考えてそれに振り回されないようにしないといけないのだと思います。


長文お疲れさまでした。論点に関しては臨機応変に使い分ければいいかなと思います。「これについて語り合ってみたい」と思うなら、論点を一つに絞ったほうがこちらとしてもわかりやすいですし、全般的にざっくり話し合えればいいなら満遍なく取り上げればいいのかな、と。

もちろん記事に書いてあることを叩き台にしてもらうことが前提ですけどね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2017.03/08 22:38分 
  • [Edit]
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◆梅衣堂ひよと旦那様の野望◆

1-2-2

『梅衣堂ひよと旦那様の野望』待望第1巻発売中

月刊少年ガンガンで現在連載中『梅衣堂ひよと旦那様の野望』を応援中。『ブラクロ』と同じように独自用語集も製作中!

公式特設ページ

独自用語集
第1巻

◆ブラッディ・クロス◆

ブラクロサムネ

月刊少年ガンガンで完結した『ブラッディ・クロス』をプッシュしています♪ 独自用語集あります! 

公式特設ページ

独自用語集
キャラ紹介-混血勢力-
キャラ紹介-天使勢力-
キャラ紹介-堕天使勢力-
キャラ紹介-アルカナ-
キャラ紹介-神葬-
キャラ紹介-その他-


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管理人から一言

お知らせ

管理人からのお知らせです。

PS4ゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』プレイ中。

『ガンダムW FT』コンテンツは不定期更新です。現在は11巻分までの感想と用語の更新を完了しました。

『ブラッディクロス』全12巻発売中! 用語集更新は全て無事終了致しました。

文庫・単行本(キャラクターノベル含む、ライトノベル含まず)の著者名別リストに移行しました。さすがに増え過ぎた(笑


今期の週間感想予定
日曜日:-
月曜日:-
火曜日:-
水曜日:-
木曜日:-
金曜日:-
土曜日:-
不定期:ピックアップ感想、ゲーム感想、模型関連など


場合によっては急遽順序等の変更もありますが、ご理解いただけますようよろしくお願いします。

管理人プロフィール

月詠

Author:月詠
埼玉県某所在住の34歳社会人。性別♂。名前は「つくよみ」と読む。

世知辛い世の中で嬉しいことも泣きたいこともサブカルチャーたちに救われています
詳細な自己紹介はこちら(2019版)。それ以前のものはこちら

コメント・TB、相互リンク受付中。下記の運営方針に詳細を記載しております。無条件に大歓迎と言うわけではありませんが、大部分の方は歓迎出来るかと思いますw

以下、ショートカット。
◇閲覧上の注意や規約など
Blogの運営方針・利用規約
他のBlog様と大差ない運営・利用規約ですが、初閲覧の方は簡単でも良いので読んで頂けるとありがたいです。閲覧、コメント等される方は利用規約を了承していると判断させていただきますので、「知りませんでした」は通用致しません。


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アニメの評価について
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ゲームの評価について
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ブックレビュー一覧
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   ま行の著者
   や行の著者
   ら行の著者
   わ行の著者
   複数の著者・その他
 文庫・単行本(キャラノベ含む、ラノベ含まず)は上気の著者名別になっています。

◇プラモデルについて
完成品一覧(グレード別)
完成品一覧(シリーズ別)
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アニプレッション!!

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アニプレッション!!とは

アニプレッション!!は、アニメブロガー達の合同ブログです。アニメについての問題意識・感想・考察・批評等の諸言説を発表し、アニメを語る事の面白さを伝える事が目標です。自分も末席に加えさせていただいております。
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残念ながら一年以上の更新がない相互リンク先の方々です。サイト消滅の場合は消させていただきます。いずれまた復活し、交流が持てることを期待しています……