セイレン 常木輝編第2話
『ヤマオク』
≪あらすじ≫
高校2年の夏。嘉味田正一(かみた・しょういち)は、親友・七咲郁夫(ななさき・いくお)に誘われて二週間の夏合宿に参加することにしたが、なんとその場に現れたのはバイトが親にバレて強制的に合宿にさせられた常木燿(つねき・ひかり)だった。
輝が男たちと夏休みを遊び倒そうとしていた事実に失望した正一だったが、合宿の中で少しずつ燿の良いところも見えてきて…。
≪感想≫
- 誠実さとは何か -
今回のポイントは、耀が先輩たちと旅行に行くため前回期末試験を頑張っていた、という点だ。具体的には、耀はその真実を隠して「家族旅行のため」といって郁夫から古典を教えてもらっていた、というところ。
正一はそれに憤慨していた。まぁ、確かにそれは「だます」という行為ではあったのだろう。もちろん、その前に「耀は、大人の男性(喫茶店の店長?)と付き合っている」という噂を正一が真に受けていた、という前提があったからでもあるけれど。
しかし、なら素直に「先輩たちと旅行行きたいから勉強教えて」ということが正しかったかというと、実はそうとも限らないかとも思ってしまう。
結局のところ、その「嘘」で誰かが不幸になるというところがないから、だ。
他人を不幸にする嘘は良くないのは事実だ。だが、誰も不幸になっていない嘘までも「嘘」という言葉一つで全否定することもまた正しいとは限らない。
もしもこれで事情を知る正一なり、教えた郁夫なりが耀に対して異性として好意を抱いていることが明白だったなら、耀のやり方は「相手の好意を利用した嘘」となるのでそこには悪質さが伴う。けれど、実体としてはそうではない。郁夫も全くそれを気にはしていなかった。喫茶店の店長の件含めて気にしていたのは正一だけだ。
まぁ、「気にしていた」というところが物語としてはスタートラインなのだろう。表面上、どう取り繕っていたとしても「イジられる」という対象だったとしても校内でも屈指の美少女と接点を持つ内に、無意識の中で彼には耀への好意があった、ということだ。だから彼女に嘘を吐かれたことに怒り、失望してしまう。理由は簡単だ――そこに自分以外の男が絡んでいるから。
それが醜い独占欲なのか、あるいは一途な想いなのかというのは彼自身も分かっていないだろうが。
ただ一途さというか、誠実な部分は見せたと思う。少なくとも正一は(今までが嘘のように)耀と正面から向き合っていたと思う。耀だってそうだ。ジャージを貸したり、変な噂を立てられたりと迷惑をかけた正一へ少しでも誠意を見せようとしていたと思うし、彼の姉への対抗心があったとはいえ夜食を作っていたところも、彼を含めて事情を知る仲間内への誠実さと見ることだってできるだろう。まぁ、若干チョロインっぽさもあったがwww
さて、誠実さの形は人それぞれだ。もちろん、相手へ伝える気持ちである以上、相手にちゃんと伝わる形でなければいけないのだけれどね。
正一と耀。お互いに、相手に対して人として誠実に向き合えた今回。次回はどう発展していくのだろうか。
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