Fate / Grand Order ‐First Order‐ 感想
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[Fate/stay night]
≪感想≫
大晦日特番として放映されたアニメ。FGOの序盤・特異点「冬木」をアニメ化したもの。
FGO自体は未プレイ(そもそもスマホじゃないw)だが、某動画で序盤はプレイ動画を観ていたので内容は知っていました。
まずはキャラクター。プレイヤーたる藤丸立香はプレイヤーの分身らしく良くも悪くも個性のない形。マシュは、心のどこかで初期CVだった種田さんの声で聴きたかったと言う部分も率直にあります。ただ今回、一瞬「あれ? 種田さん?」と思うほど似ていた部分もあって、そうでない部分も「もしかして種田さんじゃない時よりもむしろ…」と思うシーンも多々あり、後を継いだ高橋李依さんの声もマシュに想像以上に合っていますね。それがまず一番うれしい発見でした。
注目はバトルシーン。特にキャスターとして召喚されたクー・フーリンvsオルタ化したエミヤ。二人のやり取りは原作stay nightを知らないと真の意味で理解出来ない部分もありますが、まぁFGO特番アニメを観るような人ならきっと原作知ってるから問題なしですね、たぶんw
メインであるマシュらよりも戦闘シーンが良いってどういうことなのw 個人的にエミヤがUBWの派生として投影した剣を自分なりの形とし矢へと改変する描写が良かったです。
一方でストーリーは微妙。良く言えば原作再現ではあるのだろうけど、まず主人公の藤丸の立ち位置。決断や覚悟を促されるんだけど……うーん、こういう展開望んでないんだよね。オルガマリーもマスターとしての云々を語るならもっとちゃんと教えて上げればいいのに。そういうのをすっ飛ばしていきなり巻き込まれた一般人枠の青年にマスターとして覚悟とか決意とかそういうの語っても視聴者の胸には一寸も響かない。
また原作通りではあるけど、オルガマリーが消滅しちゃうのもどうなのかな。もしも、この続編として第一特異点を描くSecond Order、それ以降を描くThird Orderがあるなら仕方ない部分もあるのだろう。
でも、そこまで決まっているのだろうか?
決まっていないならオルガマリーを生かすと言う選択肢もあったんじゃないだろうか。あの終わり方では悶々とするし、消化不良だし、後味も悪い。どうして監督や脚本家はそれを承知でこの展開にしてしまったんだろうか……。
さて、2017年は相変わらずTYPE-MOONはFateで食べて行くようです。未アニメ化エピソードだった『HF』は劇場三部作となりその第一章が2017年公開。『EXTRA』も来冬TVアニメ、『アポクリファ』もどういう形かは不明だがアニメ化決定とFateシリーズの映像ばかり。もちろん『FGO』も続くようです。
それが悪いとは思わない。会社として利益が得られるコンテンツを拡大していくのは当然だ。ただ元は(というか今もだけど)ゲームの会社。『リメイク版月姫』、『まほよ』の続編。出されることをファンが熱望しているゲームはたくさんある。それらの制作を無視してFateシリーズに力を割いているとは思いたくないが、そろそろそれらのゲームの明確な続報と発売時期くらいは知りたかった。
Fateは嫌いじゃないけど、正直食傷気味。TYPE-MOONもそろそろ限界なんだろうか。
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明けましておめでとうございます
>決断や覚悟
実際藤丸自身、別に決断も覚悟もしてはいないと思います。少なくとも、「所長が言うような決断や覚悟」は彼には微塵もない。
そもそも所長の言ってることって、大半は自分勝手な事を喚き散らしているだけです。魔術師の常識を一般人に無理矢理押し付けてる。
だから彼女の発した言葉が切欠になることはあっても、その言葉に込めた意味は何の影響も与えていません。藤丸はただ「親切にしてくれたマシュをほっとけない」だけなので。
(だから「何もできない奴は黙って見てろ」という所長の言葉は最終的にガン無視)
ただ、こういう解釈が出来るのは、原作をエンディングまでプレイ済みだからかもしれません。
ついでに言ってしまうと、所長は魔術師にしてはかなりまともな価値観を持ってる方で、今の言動は「決断や覚悟」のプレッシャーで視野が狭くなってるだけだったりします。
で、今回アニメ化されたパート内でそれを多少なりとも描けるのは、彼女の断末魔だけなので・・・。
(あと、ここで下手に綺麗なオチにすると「単なるstay nightの外伝」という印象になりかねない)
ちなみに、Fate以外がないがしろってこともないと思いますよ。
少なくとも月姫ファンのFGOユーザーには、かなり衝撃的な展開がありましたし。