機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第35話(第二期10話)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]
『目覚めし厄災』
≪あらすじ≫
鉄華団が管理する採掘場から発見された、巨大な物体。物体の正体についてオルガから連絡を受けたマクギリスは火星を秘密裏に訪問することを決断する。
(公式HP あらすじ より抜粋)
≪感想≫
今回はいろいろと明らかになった。最大のポイントは、「モビルスーツは、モビルアーマーを倒すために作られたもの」ということだ。
おそらくガンダム史上、ここまでの恐怖を抱かせるモビルアーマーはいないだろう。全てマクギリスの言葉ではあるが、
・無人で稼働、自立行動可能
・無人兵器によるサポートがある(ビットMSみたいなもの?)
・億単位の人を殺した過去がある
・この世界で初のビーム兵器持ち?というところか。
ここからは、個人的に大好物なメカニック的な推察をしていきたいと思う。
ポイントは、モビルアーマーを倒すための存在として開発されたのがモビルスーツだという。これについて幾つか根拠と言えるような設定があると思うので振り返ってみよう。
1.ナノラミネートアーマー
諸説あるが、ビーム兵器に対して高い耐性があるというのが、現在のナノラミネートアーマーの設定だ。そして、今回最後にモビルアーマーは鳥の口のようにも見える場所から明らかにビーム兵器と思われるエネルギー兵器を使用していた。
ここから考えられることは一つ。モビルアーマーとはビーム兵器を主体とした兵器であり、その対策としてモビルスーツにはビーム兵器に対して高い耐性を与えられるナノラミネートアーマーが採用されたのではないかということ。
(ナノラミネートアーマーにはナパーム弾が有効と言う設定もあり、「ならビーム兵器も通じるのでは?」と思われているが、実際には一瞬のビームと長時間対象を焼き続けるナパームの違いは明白で、ナノラミネートアーマーは瞬間的な熱量を拡散させることが出来るのだろう)
この世界においてビーム兵器は全くここまで登場してこなかった。「最初からビーム兵器なんてなかった」「ビーム兵器は廃れた」といろいろな意見が出て来たわけだが、今回の話でおそらく後者である可能性が高くなったのだろう。対モビルアーマーとして採用されたビーム兵器対策のナノラミネートアーマーが用いられたことで、(当然、効果がないor薄い兵器を採用する理由はなく)モビルスーツにビーム兵器は採用されなくなり、廃れて行ったということだ。
2.阿頼耶識システム
完全な憶測ではあるが、そもそもモビルアーマーはどういう形で自立稼働を可能としていたのだろうか。そこが分からない。本当に昔は極めて高度な文明が発達し、AIも最盛期を迎えていたのかもしれないし、あるいはグレイズアインのように人間の誰かを人柱として生体装置として組み込んでいるのかもしれない。
どちらにせよ、一つ言えることがある。「機械の反応速度に人間が立ち向かわないといけない」という点だ。別作品だが『ガンダムW』では無人機「モビルドール」という存在があった。その存在は人が乗らない無人機が故に、本来有人では中のパイロットが耐えられないG(急加速、急減速などの衝撃)での機動や、文字通り機械だからこその正確無比な射撃が可能であったため、極めて能力の高いパイロットが性能の高いモビルスーツに乗るか、そのプログラムに不具合がない限りは人の身(一般兵)での対応は難しかった。
そこを踏まえた時、もしもモビルアーマーが自立AIやそれに近い存在だとするならば、人間がそれに対抗するためには何が必要だろうか。幾つか必要なことはあるだろう。例えば前述のナノラミネートアーマーは、「モビルアーマーの攻撃をある程度被弾しても大丈夫」にするための措置だろう。そしてもう一つ考えられるのは、モビルスーツの生体部品であるパイロットをモビルアーマーの性能に近づけることだ。単純な話、相手が機械的な反応によって行動するわけだから、人間の反応速度と兵器とのタイムラグを短くして機械の反応速度に近づけていかないといけないということ。
阿頼耶識システムとは、本来そのためのシステムだったのではないだろうか。現在の出自ではスタートは違うようだが、かつてマクギリスはギャラルホルンにとって阿頼耶識システムは封印した忌むべきものだともいったことがある。つまり、セブンスターズやギャラルホルンが厄災戦を起こすモビルアーマーを制圧するため、人身御供として人体改造(阿頼耶識システム手術)を行ってモビルアーマーに対抗可能な反応速度をモビルスーツに与えるためのシステム、とは考えられないだろうか。
3.ガンダムフレーム
セブンスターズが厄災戦を終わらせるために開発・投入したとも言われるガンダムフレーム。改めて言うようだが、もしマクギリスの言う通り、モビルスーツと言う存在がそもそもモビルアーマーを倒すために開発された存在だとするならば、この前提の解釈も少しばかり変わって来る。
つまり厄災戦とはモビルアーマーが無差別に暴れ回り、数億もの人間を殺し続けた戦争ということだ。そしてその厄災戦を終わらせるために開発されたのがガンダムフレームというならば、セブンスターズは「厄災戦を終わらせる=モビルアーマーを倒す」ためにガンダムフレームを開発したということでもある。
そう考えると、ガンダムフレームが開発された過去の時代であっても極めて困難でわずか72体の生産に留まったというのも納得がいくのではないだろうか。
最大の特徴であるエイハブリアクターの並列稼働は困難と分かりながらも投入されたのは生産性云々ではなく、モビルアーマーという大型で高出力(だろう)敵を殲滅するための兵器として並列稼働による高出力化が避けては通れないと感じたからだ。
またガンダムフレームは、阿頼耶識システムを前提としている(そうでないコックピットへの組み替えも可能)のも、モビルアーマーに対抗するためだったと考えれば、いろいろと納得がいく部分だろう。
4.モビルアーマー
今回明らかになったモビルアーマー。前述のように、おそらくモビルアーマーと言う存在がこれほど畏怖として描かれたのはガンダム史上でも最もなところだろう。
モビルアーマーの現時点での謎は三つだと思っている。
一つは制御系統。もし仮に今の西暦から続いた歴史の結果として今の鉄血のオルフェンズの世界感があるのだとするならば、当然そこにはAIと呼ばれる存在があるのは必然だろう。自立型というのは判断が難しいところではあるが、その可能性がないとはいえない。
ただ、そこまでのものがそう簡単に作れるか、そして軍事利用ではないにせよ後の世界にAIという要素が全く引き継がれていないという点も気になる。そうなると、グレイズアインのような「誰か」を生体部品として使ったのがモビルアーマーという可能性もある。
二つ目は動力源だ。300年を経てなお今回起動するならばおそらくエイハブリアクターを用いているのだろう。前述のようにガンダムフレームがもし対モビルアーマーを強く意識したフレームだったとするならば、エイハブリアクターをわざわざ並列しないと対抗できないほどの出力があるということだから、既存のエイハブリアクターとは違ったものの可能性もあるが…。
そして三つ目は、そもそもモビルアーマーとは誰が作ったのか、ということだ。人の手で作られたのか、あるいはそれこそ怪獣的に外宇宙からやってきたのか。
余談。
この一件、マクギリスは上手く立ち回れば図らずともセブンスターズでの地位を上げるだろう。どこまで立証することが可能かは分からないが、もしイオクの失態だと分かればそのイオクに追撃に許可を出したのがラスタルだとすればセブンスターズの力関係は変化の可能性もある。
前回はラスタルの差し金で鉄華団とマクギリスは窮地に追い込まれたし、それによる被害も相応にあった。個人的にラスタルにマクギリスが立ち向かうなら逆の立場も欲しいと思っていたところだ。
この一件をマクギリスと鉄華団が上手く立ち回り、イオクがモビルアーマーを起動してしまった責任をラスタルになすりつけ、さらにモビルアーマーをマクギリスあるいはその手のものが討つことによってセブンスターズ内の力関係を変えるということになれば面白いが果たしてどうなるか・・・。
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NoTitle
なんか似てきましたね