fc2ブログ

刹那的虹色世界

アニメ・ゲームのあらすじを主体とした感想や批評のブログ。時折、日記・声優・コミック・スポーツなど幅広くレビューしています。リンクフリー、相互リンク大歓迎♪

Entries

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話(第二期08話)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話(第二期08話)
『火星の王』


≪あらすじ≫
SAUとアーブラウ、両経済圏が和平調停を受け入れたことで戦いは終わる。
鉄華団は犠牲となった団員を偲びつつ地球からの撤退を決定する。
公式HP あらすじ より抜粋)


≪感想≫
◆辞める選択肢――鉄華団は家族になれるか
この選択肢があるということ。そしてそれをオルガや三日月が認めるということが、一期からの違いなのかもしれない。ビスケットの時にはこれが出来なかった。出来なかったからビスケットは死んでしまったといえなくもない。おそらくタカキの辞退の話に対して彼らの脳裏を過ったのはビスケットの事ではなかっただろうか。

自分の意志で辞めることが出来るというのは大切なことだ。それはクーデリアが言うように「自分の意志で未来を選べる」ということでもある。その未来がどんなものだったとしても、選んだ以上は選んだ人間の責任だ。それを他者の責任にすることは出来ない。そうしたことを踏まえた上でタカキが選んだのは鉄華団の退団だった。

タカキはもう「退場」なんだろう。ある意味でキャラクターが死んでしまうことと同じか、それ以上に残酷なほど意味がある結末なのかもしれない。それがどれだけ同意を得られていたとしても、どれだけ前向きなことだったとしても、退団という名の離脱はどこまでも客観的に言えば「袂を分かつ」ということなのだから。

それでもタカキはその道を選んだ。三日月が言うように彼にとって家族はフウカだけ。いや、違うか。鉄華団の中で、彼は数少ない肉親持ちなのだ。それはビスケットとも共通するところだった。ビスケットも幼い妹たちのことを想って行動していた。タカキもそれは同じだ。そしてそれは肉親を持たないオルガや三日月、ユージンらとは違った価値観が間違いなくそこにはあったのだ。

オルガは鉄華団を「家族」と言い続けた。チャドもそう言っていた。けれど、血を分けた家族はやはり大きかった。

私は別に血を分けた家族が、血の繋がらない家族よりも優れているとは一ミリも思っていない。夫婦、家族と言えどしょせん突き詰めていけばそれは「一個人」であり、「他人の集合体」だ。それが他の集合体や組織と違ったモノとして一線を画すのは、過ごしてきた時間の長さであり、積み重ねてきた思い出の多さだと思う。

子供からすれば生まれた時からずっとそばにいる他人、それが親であり兄弟だ。親からすれば生まれた瞬間から知っている他人、それが子だ。だから家族と他人は違うと感じてしまうし、実際積み重ねてきたモノは決定的に違う。

私が今回想ったことはただ一つ。オルガたち鉄華団は真の意味で家族になれるのか、ということだ。家族になるには長い長い年月が必要なんだと思う。一朝一夕で家族なんてものは本当の意味で出来ないのだろう。
そうした中で鉄華団が積み重ねてきた歴史はまだまだ浅い。浅いけれど最短距離を行こうとするオルガと、そんなオルガを立ててくれる三日月たち団員。

オルガは火星の王になる道を選んだ。それはテイワズや名瀬との対立を生むかもしれないことだ(まぁ、対外的にはどうあれテイワズに利益が全くないこともないが)。それでもオルガが選んだ道。しかし、果たしてオルガは火星の王になる以上に本当の意味で鉄華団を、タカキがフウカを想うような家族へと昇華させることが出来るのだろうか。



余談。
ラフタ、昭弘好き過ぎじゃないですかねぇ(笑 名瀬にばれた時修羅場……になりそうにねぇな、名瀬の兄貴の器がデカすぎる気がするw
でも、正直あまりこの二人には素直に恋路を進んで欲しくないんだよね……いや、この二人が好き合ったらそれこそ両方にガチの死亡フラグが立ちまくりだと思うんだ(´・ω・`)ショボーン

≪TB先 参照リンク(URLアルファベット順)≫
赤字はTBが現在弾かれてしまっているBlog様です。
現在、nifty系、so-net系はほぼ全滅。livedoorは調子がいいと送れます。

・http://104bk.blog.fc2.com/blog-entry-7371.html
・http://blog.livedoor.jp/pro_g_mania21/archives/g_tekketsu2nd-008.html
・http://blog.livedoor.jp/rx_78g/archives/52172796.html
・http://craft89.blog105.fc2.com/blog-entry-2084.html
・http://doddemokuriasiteyany.blog135.fc2.com/blog-entry-1449.html
・http://guutaranikki.blog4.fc2.com/blog-entry-13673.html
・http://howdolikemodeling.blog.jp/archives/48908121.html
・http://kurenoise.blog.fc2.com/blog-entry-2213.html
・http://magi111p04.blog59.fc2.com/blog-entry-2775.html
・http://mirumo.serika.ciao.jp/?eid=913466
・http://natusola.blog105.fc2.com/blog-entry-5588.html
・http://riksblog.fool.jp/public_html/mt5/anime/now/2016/11/gtk-33.html
・http://takotakotakoyaki.blog52.fc2.com/blog-entry-5933.html

もしよろしければ、拍手ボタンをポチッと押して下さいm(_ _)m 管理人のモチベーションが上がります(ぉ 
Web拍手に頂いたコメントは後日『Web拍手レス』にてお返事させていただきます

Comment

NoTitle 

鉄華団の最後の目指す目標が決まったことで
今後が不安になりました(苦笑) アーブラウの爺さんも
言っていたように、そこまでたどり着けるか、ですね。

次回からはようやくガエr…ヴィダールが出てくるようですが
お話的にどうなって、どう扱うのか期待半分、不安半分…。
  • posted by  
  • URL 
  • 2016.11/20 21:21分 
  • [Edit]
  • [Res]

>匿名希望さん 

こんばんは。

そこに辿り着けるか否かは、鉄華団だけではなくマクギリスの手腕にもかかっている部分ですからね。鉄華団がベストを尽くしたとしてもマクギリスの策次第では成し遂げられなかったり、あるいはその逆もあるでしょう。

勿論オルガもそれくらいは分かっているでしょうから、これからは今まで以上にマクギリスをサポートすることになるでしょうが、そのことが他の団員や、あるいはテイワズやな名瀬との軋轢を生まなければいいのですが…。


ヴィダールはあからさま過ぎる。だからこそ、岡田磨里さんの脚本であることなども踏まえて何か「裏」があることは期待したいですね。
例えば、この一件でラスタルにとって(悪い言い方をすれば)手駒だったガラン・モッサが鉄華団を利用したように、実はヴィダールはラスタルの部下ではなくマクギリスの部下であった、とか。

まぁ、その可能性がいかほどかはともかく、それくらいのどんでん返しがないとキャラとしての存在意義は薄いかもしれませんね。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2016.11/20 22:26分 
  • [Edit]
  • [Res]

 

月詠さん、こんばんは。

昭弘がタカキへ、アストンと仲良くしてくれたことに礼を言ったところが、ナンカもう泣けちゃって(T_T)
・・・年々涙腺が緩くなってきますなぁ・・・。

> いや、この二人が好き合ったらそれこそ両方にガチの死亡フラグが立ちまくりだと思うんだ
ですよねぇ・・・。
幸せになってほしいキャラはたくさんいますが、どうしても「その先」を想像しちゃいますもんね(>_<)
  • posted by IDE 
  • URL 
  • 2016.11/21 20:33分 
  • [Edit]
  • [Res]

>IDEさん 

こんばんは。

タカキの退団は「『死』以外のキャラクターの退場」というものを一つ見せたのかなと思えます。キャラクターの退場というとどうしても「死」だけだと思ってしまいますけど、選ぶ道が途中から変わることもあるし、それを選ぶことも出来る。

それをタカキとオルガ(鉄華団)は一つ示したのかな、と。



  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2016.11/21 23:32分 
  • [Edit]
  • [Res]

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

Trackback

トラックバック URL
»»この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

選んだ道の先に/機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ33話感想

 ラフタの照れ顔もかわいいがジュリエッタのドヤ顔を忘れてはいけない(戒め)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第33話 『火星の王』 火星王に、俺らはなる!!

サブタイトルから今の実質「火星の王」が出てくるのかと思った。鉄華団が「火星の王」になる、それが最終目標という話でした。大胆な方針返還というか朧気にビッグになる、という鉄華団に明確なゴールが見えましたね。&nbsp; 鉄華団地球から撤退。それが停戦合意の条件だったのか。或いはアーブラウ防衛軍が発足してお役御免になったのか。アーブラウに入り込んでいたガラン・モッサは問題にならなかったのかな。 戦...

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ・第33話

「火星の王」 アーブラウとSAUの戦いから1ヶ月。戦後処理を巡り、ギャラルホルンでは、その処理を巡り対立が激化する。一方、鉄華団でもまた、裏切り者であったラディーチェらの残した状況からの状況処理に追われていた…… 話としては戦後処理を巡っての繋ぎの回、なのだけど…… 文字通り、「こう来たか!」という感じのエピソード。 冒頭のところで書いたように、ますます深刻化するセブンス...

機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第33話「火星の王」感想

「火星の王に、俺はなる!」 今週は日常回でした。 タカキの状態が心配でしたが、まさかの退団。 これはちょっと予想外でしたね。 タカキの退団をあっさり認め、労をね ...

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #33「火星の王」

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズの第33話を見ました。 #33 火星の王 SAUとアーブラウ両経済圏が和平調停を受け入れたことで戦いは終結し、鉄華団はこの紛争で犠牲になった団員を偲びつつ、地球からの撤退を決定する。 「三日月さんは凄いです。俺達がまだCGSの参番隊だった頃、三日月さんが一軍の奴らを銃で撃ったあの日から俺達の全ては変わった。三日月さんと同じことをした...

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ #08(#33)「火星の王」

#08(#33)「火星の王」 JUGEMテーマ:漫画/アニメ

『鉄血のオルフェンズ』第33話

物語はあっという間に1ヶ月後だそうですが。 アストンショック冷め遣らぬタカキはなんと鉄華団を辞めてしまいました! 何と云うか…、仲間の死を契機に妹との生活を大事にすることを選ぶと云うのは、いつかビスケットが来た道なのだけれども、凄惨な死を迎えたビスケットとは違ってタカキはあっさりと堅気に。 クーデリア嬢が「解釈の仕方は一つじゃない。選択肢は無限にあるの本当はね。だけどその中で自...

【機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期】 第8話『火星の王』キャプ付感想

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ2期 第8話『火星の王』 感想(画像付) マクギリスは、鉄華団に火星支部を任せ、火星の王になれと取引。 オルガはその話に乗るが、どうなるやら…? タカキは今ある幸せを選び、鉄華団を去る。 フウカちゃんと穏やかに暮らして欲しいですね! ラフタちゃんは昭弘を選ぶんですかねw 以下、感想はつづきから ネタバレ含みますのでご注意ください...

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」2nd戦場で生きる少年たち8鉄華団はマクギリスに協力する事を決断し再び火星に戻る事になった

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」2ndシーズン第8話をは地球から撤退する事になった鉄華団はマクギリスからギャラルフォルンの内部抗争に協力し勝利したら火星の維持権を全 ...

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ♯33「火星の王」

評価 ★★★ この年での変化はもはや退化でしかない……           

左サイドMenu

カウンター

祝2,000,000Hit達成♪ とうとう大台突破。これも皆様のおかげでございます(o ̄∀ ̄)ノ

カレンダー(月別)

05 ≪│2023/06│≫ 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

ガンダムシリーズ

◆新機動戦記ガンダムW◆

新機動戦記ガンダムW BD-BOX1

OVA・続編含め『新機動戦記ガンダムW』全般を応援してます♪
ガンダムW関連 まとめページ
感想、用語、企画など全ページへのリンクがあります。ご利用ください

2016/05/04 12巻分の用語一部更新しました

《用語》
用語集
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行、ヤ行
ラ行、ワ行
英字行
登録キャラクター名一覧
キャラクター詳細
ア行
カ行
サ行
タ行
ナ行
ハ行
マ行、ヤ行
ラ行、ワ行、英字行

メカニック図鑑
メカニック用語詳細
年表

《企画》
年代考察
勢力図まとめ
AC暦におけるMS史(コラム)

◆Gジェネクロスレイズ◆

GCR119.jpg

まとめページ

◆ガンダムモビルスーツバイブル◆

GMB001_20190322210057cc3.jpg

まとめページ

◆機動戦士ガンダム00◆

GUNDAM OOQ
用語集などは特にありませんが、劇場版の感想は全十回というボリュームでコラム風に書かせていただきました。よろしければどうぞ。
ガンダム00関連 まとめページ

◆鉄血のオルフェンズ◆

81TuctHvlZL__CR88,0,1536,1536_
各回の感想のまとめだけ。
鉄血のオルフェンズ まとめページ

米山シヲ 応援エリア

◆梅衣堂ひよと旦那様の野望◆

1-2-2

『梅衣堂ひよと旦那様の野望』待望第1巻発売中

月刊少年ガンガンで現在連載中『梅衣堂ひよと旦那様の野望』を応援中。『ブラクロ』と同じように独自用語集も製作中!

公式特設ページ

独自用語集
第1巻

◆ブラッディ・クロス◆

ブラクロサムネ

月刊少年ガンガンで完結した『ブラッディ・クロス』をプッシュしています♪ 独自用語集あります! 

公式特設ページ

独自用語集
キャラ紹介-混血勢力-
キャラ紹介-天使勢力-
キャラ紹介-堕天使勢力-
キャラ紹介-アルカナ-
キャラ紹介-神葬-
キャラ紹介-その他-


最近の記事

最近のコメント

<>+-

最近のトラックバック

メールフォーム

管理人に何か言いたいことがあれば、ここからどうぞ♪

名前:
メール:
件名:
本文:

QRコード

QR

友達申請フォーム

FC2ブログランキング

FC2のブログランキングに参加中♪ 気に入っていただけたなら、一押しして下さい。

FC2ブログランキング

右サイドメニュー

義援金募集

FC2「東北地方太平洋沖地震」義援金募集につきまして

検索フォーム

管理人から一言

お知らせ

管理人からのお知らせです。

PS4ゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』プレイ中。

『ガンダムW FT』コンテンツは不定期更新です。現在は11巻分までの感想と用語の更新を完了しました。

『ブラッディクロス』全12巻発売中! 用語集更新は全て無事終了致しました。

文庫・単行本(キャラクターノベル含む、ライトノベル含まず)の著者名別リストに移行しました。さすがに増え過ぎた(笑


今期の週間感想予定
日曜日:-
月曜日:-
火曜日:-
水曜日:-
木曜日:-
金曜日:-
土曜日:-
不定期:ピックアップ感想、ゲーム感想、模型関連など


場合によっては急遽順序等の変更もありますが、ご理解いただけますようよろしくお願いします。

管理人プロフィール

月詠

Author:月詠
埼玉県某所在住の34歳社会人。性別♂。名前は「つくよみ」と読む。

世知辛い世の中で嬉しいことも泣きたいこともサブカルチャーたちに救われています
詳細な自己紹介はこちら(2019版)。それ以前のものはこちら

コメント・TB、相互リンク受付中。下記の運営方針に詳細を記載しております。無条件に大歓迎と言うわけではありませんが、大部分の方は歓迎出来るかと思いますw

以下、ショートカット。
◇閲覧上の注意や規約など
Blogの運営方針・利用規約
他のBlog様と大差ない運営・利用規約ですが、初閲覧の方は簡単でも良いので読んで頂けるとありがたいです。閲覧、コメント等される方は利用規約を了承していると判断させていただきますので、「知りませんでした」は通用致しません。


◇アニメについて
アニメの評価について
歴代アニメ評価一覧
アニメアウォーズ! 受賞一覧


◇ゲームについて
ゲームの評価について
歴代ゲーム評価一覧


◇ブックス(本)について
小説の評価について
ブックレビュー一覧
   あ行の著者
   か行の著者
   さ行の著者
   た行の著者
   な行の著者
   は行の著者
   ま行の著者
   や行の著者
   ら行の著者
   わ行の著者
   複数の著者・その他
 文庫・単行本(キャラノベ含む、ラノベ含まず)は上気の著者名別になっています。

◇プラモデルについて
完成品一覧(グレード別)
完成品一覧(シリーズ別)
完成品一覧(トイ、フィギュア等)

◇その他リスト一覧はこちら
テレビ&シネマ
CD&DVD&BD
TYPE-MOON関連

ツリー式カテゴリー

openclose

アニプレッション!!

アニプレッション!!
アニプレッション!!とは

アニプレッション!!は、アニメブロガー達の合同ブログです。アニメについての問題意識・感想・考察・批評等の諸言説を発表し、アニメを語る事の面白さを伝える事が目標です。自分も末席に加えさせていただいております。
現在活動停止です

以下、アニプレッション!!メンバーのBlogです。

相互リンク(更新停止)

残念ながら一年以上の更新がない相互リンク先の方々です。サイト消滅の場合は消させていただきます。いずれまた復活し、交流が持てることを期待しています……