NHK土曜ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」 第3回(全7回)
全7回のドラマ。第3回。
今回は華岡が有名になってしまう、という展開。お披露目にコネから参列した華岡が、日本とドイツの友好の証として送られてきた絵画が贋作だと口にしてしまうことから始まるエピソード。冒頭でつい「鼻は間違ってないが、判断力が間違ってる」と言いたくなったw いや、彼の場合もう人間の感情が分からないとかそういう以前に想ったことを全部口にしてしまう幼児みたいな口の緩さから直した方が良い(爆
さて、そんな冗談はさておいて、今回最大のポイントは華岡の鼻が利かないという点だ。もちろんどこかの時点では治っていたのだろうけれど、謎を解いていきたい段階では襲われて鼻に怪我を負ったことで最大の武器である嗅覚を失ってしまう華岡。「このまま鼻が戻らなかったら、私はただの凡人だ」という発言にどことなく哀愁というか、彼が自分の超越した嗅覚に自己のアイデンティティをどれほど依存しているのか、というのを良く示していたシーンでもあった。
正直、彼の鼻が利かない展開は予想していた。ただそれはどちらかといえば最終回とかを想定していたエピソードなのでまさか3話目(まぁ、全7回なので半ばといえば半ばだが)でこのネタを使ってくるとは思っていなかった。
娘の美里は、やはり母親から離れて父親へ寄りついている。前回、食事に行ったことで少しだけ仲は修復して縮まった? 父親がおそらくマスコミやネット上で叩かれそのせいで母親曰く「イジメにあっている」という状態でも、その元凶である父親のアパートを訪ねるのだから、これはむしろもともと「おばあちゃん子」ならぬ「お父さん子」なのか、あるいは母親の方に決定的な問題があるのか。
また小向は、前回銃の腕前で活躍して「今後どうするのか」と思ったが今回は世渡り的な部分を発揮しつつ、最後には「裁判になれば再鑑定となって本物が必要になって来るからまだ必ず手元にある。裏を返せば、裁判にならないと確定すれば売りに出すのでは」という相手の心理を読んだ展開は見事。まぁ、その推理力が彼に最初からあったような描写は薄いので、刑事としての経験か、あるいはご都合主義か(笑
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