水鏡推理4 アノマリー

作:松岡 圭祐 発行元(出版):講談社
≪あらすじ≫
気象庁と民間気象会社の予報の食い違いから、少女集団遭難という前代未聞の悲劇が発生する。天候が急変した山中に少女と共に失踪した官僚は、同僚の水鏡瑞希に謎の書類を預けていた。新進の民間気象会社の驚異的な予報的中率のからくりとは?人命さえ軽んじる霞が関の巨悪に、文科省ヒラ職員が立ち向かう!
(裏表紙より抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
水鏡推理の4作目。
今回は気象予報がテーマだが、実際には親子の絆というものがメインか。テーマの選び方が相変わらず秀逸。
文章や内容は今までの水鏡推理よりは探偵系、あるいは終盤のQシリーズっぽい良く言えばハードな、悪く言えば人が死なないだけで暴力的表現があるような形が序盤には見られる形。
ただ他のシリーズと違って毎シリーズ瑞希以外のキャラが総とっかえ状態なので、そういう意味では常に新鮮な気持ちで読めるし、入って来る新しいキャラクターにも今までにはない個性を持たせることも強みになっている。
評価は、★★★★(4点 / 5点)。仕上がりが良い。
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