日曜劇場「IQ246~華麗なる事件簿~」 第3話
(公式ホームページ)
そろそろ織田さん演じる法門寺沙羅駆の違和感を受け入れられるか否かが定かになる頃合いだろうか。演技というか、単純にそういう「キャラクター」を生理的に受け入れられるか否かなので受け入れらる方が偉いとか、否定出来る方が凄いとかではないのだけど。
個人的にはちょっと落ち着いてきた印象があった3話。沙羅駆もそうだし、奏子もそう。1話ではかなりキャラクターの個性が尖った印象もあったが、ちょっと丸くなったかな、と。
「オリコンスタイル」の記事の信ぴょう性にもよるが、それによればだいぶ役作りにも苦労されたようで「どうしても何かに似てくるなら全てを取り込」んだ結果が沙羅駆だとするなら、「まぁ、ああいうキャラになるか」と妙に納得。
さて、今回は事件そのものよりも沙羅駆と執事・賢正の仲違いがどう転ぶか、といったところ。ハッキリ言えばこのオチは予想のど真ん中だったのでイマイチだったかなぁ。ここまでど真ん中のストレートをぶっ放してくるなら、いっそのこと視聴者にも分かるほど分かりやすい描写が欲しかった。「いや、これ最初から演技じゃんw」って笑えるくらいにね。私服の賢正が誰かと電話しているシーンがあるとか、二人が対峙したシーンに二人だけの暗号があるとか。チャンスはあったと思う。法門寺家のお屋敷周りを賢正が一手に担っていたため庭師の手配が分からないというシーンがあったけど、こっそり賢正が全部済ませてて次のシーンでは「あれ、全部終わってる。誰がやったの?」みたいなオチをつけておくと「もしかして」ってなったと思うんだよね。そういうところで叙述形式のミステリーなので犯人が分かっているからこそ、「視聴者に推理させる」要素が作れたと思うんだが…。
本当に対峙しているパターンも面白かったと思うけどね。そうした中で当然最終的にどうやって関係を戻すか、という知恵やネタがあればだけど。
ミステリー的にもそろそろ「証拠がないなら白状させればいいじゃない」方式以外が欲しい。確かに叙述形式のミステリーなので、「いかに犯人を逮捕させる状況を作るか」がメインではあるのだけど……。っていうか、全然「完全犯罪」には程遠いよね。むしろこんな不具合だらけで「完全犯罪の方法教えます」なんて…。そういう文言をつけるなら相応のトリックは用意して欲しいところだ。
奏子も毎回食事で眠らされるんだからそろそろ学習を……いや、そういうことを学習するキャラじゃないのか(苦笑 学習するキャラじゃなくてもちょっとは学習して、その「ちょっと」を上回る沙羅駆という方が良いと思うが。もはやいる意味が……。
苦言ばかりになってしまった。ただ私は苦言が多い作品ほど好んでいる習性があるので、たぶんこの作品が好きなんだと思う。
好きだからフォローをするわけではないが、前述のようにキャラクター性はだいぶ馴染んできた感じがある。視聴率も今のところ良いようだし、作品としての土台は固まりつつあるのだろう。肝心のストーリー・ミステリー要素だが、完全犯罪を指南している「M」の正体も今回のラストを観る限り沙羅駆には分かっているっぽいので最後まで引っ張らずとも「さすがIQ246」と言わんばかりになりそうだ。最後までMの正体と逮捕を引っ張らなければ、それ以上の急展開・どんでん返しが多用出来そうな作風なので3話で賢正との仲違いエピソードを持ってきたわけだし、ぜひそういう展開をバンバンうち出して欲しい。
沙羅駆のキャラクター、役作りは、相変わらず鼻につくけど「慣れてきた」ので、ストーリーにフォーカスが絞れてきました(苦笑)
(なんやかんや言って、結局は観てるんですよね僕。・・・だって裏番組のドラマがつまらないから・・・)
観ていて個人的には「推理」や「展開」を楽しめる話では無いですね。
制作陣のお金と頭の使い方が「どこを向いて作ってるんだろう?」と疑問です(ここ最近のTBSドラマは大体こんな感じです)。
今のところ監察医の朋美が、完全犯罪の指南役「13」にしか見えないんですけど、
まさか「そのまんま」で話が進むのは萎えます・・・。
「13」の正体が、僕の全く想像つかない人物だったら、ちょっとは「やられた!」と面白がることができるのかもしれませんが・・・。