今週のピックアップ ろんぐらいだぁす! 第3話
『新しい世界』
≪感想≫
今週は、先週1話の再放送――ということは何らかの理由で1週分放送を先送りするという展開になった『ろんぐらいだぁす!』。2話の時点で前のカットでヘルメットをかぶっていたのに、次のカットでなくなっているなど作画ミスが多くてそれが理由じゃないかとネット上では言われているみたいだが…。
さて、今週この作品を選んだのは典型的な主人公・亜美の挫折回だったから。3話にしていきなり挫折回かぁとも思うが、自転車というスポーツを考えれはやはり筋肉が出来ておらず、知識や経験も浅い最初の方こそ失敗や挫折が多いのだろうから、このタイミングというのはリアルといえばリアルなのだろう。
ただ挫折回ではあるんだけど、亜美にそれに負けないポジティブさがあるからそこまで挫折回らしい鬱っぽさも主人公の暴走もないというところがまず良かった。
延々と続く坂道。そこで苦しむ亜美のシーンがとにかく多いのが本作だが、映像に「意図」を与えているのだとすれば亜美はまだまだ他の人よりも楽しむための苦労しなければいけない段階、という意図を感じる。
基本的になんでもそうだと思う。勉強も、スポーツも、それこそ仕事だって出来れば嬉しいし楽しいし面白い。逆に出来なければ悔しいし辛いし面白くない。サイクリングの経験も知識も必要な筋肉や体力も仕上がっている葵たちはサイクリングの楽しさを語る。けれどまだ亜美はその段階ではない。
随所に達成感によって楽しさを覚えているし、瞬間的には「走る」という面白さも感覚として掴んでいるけれども、サイクリングという行為を楽しいと思い続けられるにはもう少し時間がかかりそうだ。
でも、そこを葵を始め周囲の人間が上手くフォローしている。自分のペースはもっと速いだろう葵は、大部分で亜美のペースに合わせて走って初心者の彼女をフォローしている。幼馴染ということもあるのだろう。
そして彼女だけじゃない。
弥生は「自転車に乗っていれば途中リタイアなんてよくあること」と励ます。誰もが通りやすい失敗談を笑って言えることが一つ、十分な経験が蓄積しているか否かを判断出来る材料だと思うんだけど、彼女にはそれがあるということだ。
一方で雛子は「もう自転車乗らないって言わないかな」と不安をこぼす。確かに肉体的にキツいスポーツであり趣味だ。天候の影響も受けやすい。もしかしたらそうやって何人もの知り合いがサイクリングから離れていったのかもしれない。それが現実なのだろう。それでも雛子は亜美に辞めて欲しくないと願っている。雛子だけじゃなくて葵も、帰ってから自室でそんなことを思っていた。
みんなちゃんと亜美を想っているし、亜美もそれに応えて「もっと」と失敗しても向上心を失っていない。
サイクリングに関係なく、先達として後輩の成長を優しく見守っていくということ。そして失敗を糧にして前に歩き続けるという在り方。たぶん生きて行く上で一つの理想形だと思う。
それにしても亜美と葵、幼馴染で家族旅行に同伴するんだ。っていうか、「大学入ってからだから久しぶり」って言ってたけど、貴女たち確か大学一年だよね(苦笑
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