動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第28話(第二期03話)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ]
『夜明け前の戦い』
≪あらすじ≫
可能な限りの戦力を投入し、夜明けの地平線団団長サンドバル・ロイターの捕獲に向かう鉄華団。戦力差に苦戦する中、ギャラルホルン月外縁統合艦隊アリアンロッドも参戦。
鉄華団、アリアンロッド艦隊、夜明けの地平線団の三つ巴の混戦になってしまう。
(公式HP あらすじ より抜粋)
≪感想≫
◆三つどもえの戦いへ
夜明けの地平線団、鉄華団、ギャラルホルン(アリアンロッド)と、序盤からの三つ巴へ。この展開はさすがに良い意味で急展開をブッ込んできたな、と。
そりゃそうだろう。鉄華団と地平線団の一騎打ちかと思いきや、鉄華団の背後にはマクギリスが、横からはアリアンロッドと複雑な陣容を形成している。その渦中に鉄華団はいる。
オルガの「無駄死にはさせられねぇ」と前へ進もうとするが、彼だって心底夢中になって命を懸けた戦いをやりたいわけじゃない。もし彼が散った仲間たちの墓標と傍にいた三日月に誓った時と気持ちが変わっていないなら、危ないことからは手を引いて農場などを経営して真っ当にみんなが危険なく食っていける状態にしたいはずなのだ。
良くも悪くもオルガは自分一代ですべてを成し遂げたいと思っている。それがプラスなのか、マイナスなのかというのは難しいところだ。今、目の前にいる奴らを少しでも早く危険から離し、楽させてやりたいと願うなら最短ルートを通ろうとする彼の心情は理解出来る。一方で、鉄華団という組織の永続性を考えれば、いつまでもハイリスク・ハイリターンを求めなくても良い。
大人になればなるほどリスクを背負うというのは、その先にあるリターン以上の重みと恐怖を感じてしまう。だからこそ、メリビットたちは「言っても変わらない」と半ばあきらめながらも、オルガに苦言を呈することを辞めない。「そんなリスク背負う必要ない。一歩一歩やっていけば少しずつよくなるよ」といいたくなるのだ。
でも、そうとは限らない側面もある。「一歩一歩じゃ遅いんだ」と。否定は出来ないんだよね、それ。特に子供たち相手にしている中で「五年後、十年後を視てくれ」というのは現実味が薄いのも事実。小学生、中学生相手に「君たちが20代、30代になった時に良くなる一歩だから我慢してくれ」というのが理解されづらいかもしれない、というのと一緒かな? 一歩一歩の変革は意識も少しずつ変わるから反発が少ないけれど効果は遅い。逆に一足飛び化、それ以上の速さで駆け抜ける改革や成果は反発も大きいけれど、一気に状況が逆転する可能性もある。
仮にオルガに、自分の後継を確実に任せることが出来る人材でもいればまた違うのかもしれないが…。
そうした中での三日月とバルバトスルプスの活躍。相変わらず戦闘シーンの派手さは良い。ビーム兵器がないという意味でかなり独特の世界観を持つため、その戦闘シーンもやや特殊だが、その雰囲気が良い。
今回は機動性と乱戦を想定してか、ルプスは小型メイスを二刀流装備。
実はこうした中で印象的なのは補給シーンがあること、だ。ガンダムシリーズにおいて短期間の戦闘での補給シーンというのは稀に思う。数時間、十数時間単位での戦闘が続く状況での補給というのはあるにはあるのだが、鉄華団と夜明けの地平線団との戦いがそれほどとはちょっと考えづらい。
出撃したフルシティがあれだけバカスカ撃っていたとはいえ弾切れになったのならどんな長くても一時間あるかないか、か。普通なら十分から二十分くらいの戦闘に思えたが、逆に言えばそれくらいがリアルか。ビーム兵器主体のMSならビームのためのエネルギーを動力炉から得ていると仮定すれば、もう少し長期間の戦闘も普通だろうが、全てが実弾だとそういう感じにはいかない。
弾倉の弾を撃ち切れば予備弾倉がない場合には補給に戻らないといけない。そういうところを考慮するとそれくらいの時間だと思うのだが、一方で三日月、お腹減らしてたんだよね(苦笑 ランチ前の急な出撃だったとかならともかく、そうじゃないならどういうことなのか。それとも阿頼耶識は膨大なエネルギーを消耗するから空腹も早いとか?
あとは三日月の右腕がルプスに乗っている時だけは動いているって、やっぱりアトラからすればショック、なのかな? それとも…。
アリアンロッドのジュリエッタが三日月と対峙したことで本格的な三つ巴となったところで終わった今回。ただ次回にはアトラとクーデリアの再会シーンもあったから……どういう終わり方になるのかね。可能性としては三つ巴となったことと地平線団が撤退戦を始めたことでうやむやになって終わったか、あるいはアトラとクーデリアの会話シーンは再会ではなく回想なのかってところか。
余談。
鉄仮面、CVで正体バレバレで萎えた。ここだけはガチでこの作品を評価できない点。正体が百歩譲ってガエリオだったとしても、この時点で声を発させる必要はなかったはずで、もっと引っ張れただろうに。そして個人的には十歩譲ってガエリオが生存していたとしてもマクギリスが利用しているならまだ理解出来た。だが、あの終わり方で横からかすめ取るようにラスタルの配下になっているというのは理解も納得も出来ない。
もしこれをひっくり返すなら、実はマクギリスが全て手を回していて、ガエリオもマクギリスの戦術を理解した上でああいった仮面役を演じて居て全てグルだった、くらいのどんでん返しがあれば面白いが、今回の台詞を訊く限りにはなさそうだし。
そもそも生きてること自体が間違いだよ。もちろん、ガエリオファンとかもいるだろうから、この意見には賛否あるのは承知の上だけど、現段階では一視聴者としても承服しかねる。
余談、その2。
ラフタたち、今回は最前線に出ず。いや、出るには出て居るんだけど頭からは出てなくて補給時の交代要員。これはオルガが、あくまで自分たちの兵力ではないと考えているからなのか、単純に補給交代の際の戦闘力低下を避けるために分散していたのか。
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NoTitle
そうでない人にとっては蛇足ともいえるでしょうね。
想えばガンダム00も2期はグラハムが
ミスター・ブシドーなんてとんでもキャラになっちゃっいましたね。
ともかく2期の評価はガエリオの扱い如何で変わりそう。
最終的に彼をどうしたいのか、どう描くのかで印象がどうなるかですね。