少年メイド 第10話
『暑さ寒さも彼岸まで』
≪あらすじ≫
円がまた猫を拾ってきた!?
部屋に匿っていたため部屋は猫の毛でいっぱい。
呆れて大掃除をする千尋に、里親探しをする桂一郎。
そして、美耶子は猫アレルギーの円のために、とある妙案を――!?
(公式HP あらすじ より抜粋)
≪感想≫
暑さ寒さも彼岸まで、といって今の若い人たちは分かるのだろうかとも率直に思ってしまう。それは別に今の若い人たちを莫迦にしているのではなく、そういった風習が多くの一般家庭においてはもう執り行われていないだろう、と思うからだ。春と秋にある「お彼岸」。私も別にお坊さんでもなければ仏教徒でもないのでそこまで詳しくはないけれど、古い家に生まれ育てば相応にお彼岸という行事もあるわけで。
さて、何が言いたいのかというと、「暑さ寒さも彼岸まで」というのは「春の彼岸の頃には寒さも和らぎ、秋の彼岸の頃には暑さも緩んで過ごしやすくなる」という意味だが、どうやらそこから転じて喉元過ぎれば熱さを忘れるのように「辛いことがあってもやがて終わりはきて過ごしやすくなる」という意味合いもあるようだ。
今回はどちらかといえば後者の意味なのだろう。
母・千代の死からもうすぐ一年。千尋にとって激動となるはずだった一年は、気が付けば円たちの生活によって母の死の哀しみを思い出すことなく、けれど母の存在も忘れることなく過ごせた一年。それはつまり、死という最も辛いピークを超えて――それこそ千代が言うように「案外、人生なんとかなる」と言わんばかり――千尋にとって過ごしやすい時期だったということだ。
そんなところに現れたのは祖母・鷹取一砂。まぁ、視聴者は正体に気付いていたわけだけどね。千尋もそれまでの接点があったから、「本家の人にあったらもっと怒ると思ってた」というほどショックは大きかったけど、けれど思っていたほどではなかった。
彼女の登場が今の生活を変えてしまうのか。一砂が「あの子にうちにきてもらおうかね」と娘は死に、息子は家を出ている現状で跡継ぎ的に考えている節もあるが……。
ちょっと終わり方としては『少年メイド』らしくないシリアスさ。最終回に向けての「落としどころ」作りなのだろうが、そのシリアスさで作品として良かった部分を殺してしまっているのが勿体ない。
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NoTitle
少年メイドは地震の影響でTV放送ではなくなった
バレンタインとホワイトデーを除けば原作の話を尊重しつつ作られてます。
原作でもこの話くらいしかないシリアスが少年メイドらしくないのもわかりますし、
かと言って、この話をカットしたら丁寧な作りじゃなくなってしまうので
正直すごく難しいところです。
ちなみに今回の話の中でホワイトデーのくだりや花が持っていた巾着袋、
お菓子の作り方教わったって言うところは少年メイドでは
珍しいTVアニメ放送できなかった部分の話の部分です。
今回の脚本は書かれた当初は全13話前提で
地震の前に書き終えたものと思いました。