新機動戦記ガンダムW フローズン・ティアドロップ 12巻「邂逅の協奏曲(下)」&13巻「無言の賛歌」(完結)
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[新機動戦記ガンダムW]

著:隅沢克之 絵:あさぎ桜、MORUGA 発行元(出版): KADOKAWA
≪あらすじ≫
「完全平和主義が何万という罪もない人々の命を奪う結果になったのだとしたら、私は私自身の主張を取り下げるしかありません」プレジデント・リリーナは火星南部連合に降伏を宣言、その身を差し出す決意をする。『オペレーション・ミュートス』を実行するために、リリーナと共に要塞バベルへ向かうヒイロの前に“プロメテウス”と“シェヘラザード”が立ちはだかった。「リリーナ・ピースクラフトをこのまま行かせるワケにはいかない」交錯する過去と未来、明かされていく様々な記憶―。『ZEROシステム』は人類をどこへ導くのか!?絶頂の12巻!
バーチャルバイザーにより戦いの過去を体験したリリーナは、火星連邦政府の罪を一身に被り、法廷で下された死刑判決を受け入れる。そしてヒイロの放った弾丸が、リリーナを撃ち抜いた。一方、意識を取り戻した『キュレネの風』をはじめ、老師・張、ドクトルT、W教授、ファザー・マックスウェル、そして『宇宙の心』を伴ったアルファが、戦いを終結させるべく次々と行動を起こし、ヒイロはゼクスと要塞バベルを葬るため、“白雪姫”で出撃する。リリーナの凍った涙は溶けるのか?『フローズン・ティアドロップ』ついに完結!!
(BOOK データベースより抜粋)
感想は追記からどうぞ。
≪感想≫
時間はかかったが、読了。
序盤のゆったりとした流れから考えればやや駆け足気味だった気もするが、一先ずは無事完結出来て良かった。
結論から言えば、キャラクターファンブック的なもので終わったと評するべきなのだと思う。基本的には従来キャラありきでそれにクローンやら何やらと付け加えてそれらを新キャラとして補っている感じ。作品序盤はまだ前作キャラが脇役になっていたものの、中盤以降は完全にメインになってしまっていて、「続編」ではなく「ファンブック」になり下がった。何より最後のエピローグが正しくそんな感じだろう。なんだよ、ヒイロのクローンって。
またガンダムと言えば当然新型のガンダムでありモビルスーツだと思うのだが、それらの新型機もほとんど姿を見せず、既存のものやプロトゼロを流用したものと、ビジュアル面・ミリタリー面でも手抜きが酷い。
本当に完結したことだけが救い。いっそのこと過去編だけに特化してクローンとかそういう要素を排除し、前作キャラの過去ストーリーで特化すればまだ面白かったかもしれないし、映像化もあり得たかもしれない。
追記)
用語集の方は少しずつ12・13巻の要素を加えて完成させる予定ですが、すぐさま取り掛かれないので(主に気力的にw)気長に待って下さればと思います。週末に少しずつ改訂していって、遅くとも夏前くらいまでに完成出来ればと思ってます。
NoTitle
エピオン白ですら他と比べればとは想像は出来るとはいえ、デザインは完全には出てませんでしたし。
デスサイズの後継機(?)のワーロックのモビルアーマー形態、変形時限定武装のプラチナファング、W世界では外伝のG-UNITを除けば恐らく初のオールレンジ兵器『七匹の仔山羊』『三匹の仔豚』(ゼロシステムによる操作ならビルゴも入りそうだけど微妙)。
シェヘラザードの流線動作による戦闘やナノマシン技術からもしかしてGガン世界に繋げても大丈夫なんじゃないのか? なんて妄想しちゃうくらいでした。
本当にもったいない。
確かに続編の小説はファンブックと呼ばれてもしょうがないですね。あれだけ待たせといて白雪姫のデザインがゼロの使い回しなんですから肩透かし過ぎる(いくら設定上ゼロとウイングの中間で破棄されてたモビルスーツとはいえ)。
全てのデザインを最初から焦らさないで(大人の事情もあるかもしれないが)ちゃんと公表していれば評価はまた違っていたかもしれません。
せめて新型ガンダムらのデザインや武装の更なる詳細が今後明かされてくれたらいいんですけど……