臨床犯罪学者 火村英生の推理 #09
ラストを前にして盛り上がる……感じがないのはなぜだろう。まず、ミステリーとしての謎があまりに弱すぎる点か。結局、毒を盛ったのは当初から目をつけていた人物の一人と言う部分で意外性がない。謎解きと呼べるほどのものでもない。まぁ、メインは有栖が拉致されていたことなんだろうけど、それもどことなく緊迫感が薄い気がした。
そして、取って付けたようにヒロインが狙われるという展開。貴島は、これまでの積み重ねがあるキャラクターでもあるので良いだろう。篠宮は……まぁ、うん、そうだね。火村にとっての「日常」と考えるなら狙われるのもアリかもしれない。でも、小町(小野)が狙われるってどうなのよ。おまけに、小野が火村を見直したのが直前の少年との邂逅を目撃しただけってのも弱い。原作も全部読んでいるわけではないけど、たぶん小野ってキャラクターいないよね。いるのかな?
仮にオリジナルキャラクターだった場合、それならもっと――それこそ他のキャラクターよりもより一層の説得力を持たせなくてはいけないはずなのにそれが出来ていない。そういうところが致命的なのかなぁ……。あと優香さんには悪いけど、ヒロインとしてはちょっと華がない。刑事役ってことであまり着飾ったり彩ったりするようなメイクや服装じゃないってのもあるんだろうけど。
これで最終回、本当に大丈夫なんだろうか?
Comment
Comment_form