2016年アニメアウォーズ!
2016年12月29日20時投稿
例年のごとく、「おちゃつのちょっとマイルドなBlog」のおちゃつさんからお誘いを受け、同Blogで開催されている「2016年アニメアウォーズ!」に参加させていただきます。
以下、項目です。
~2016年アニメアウォーズ~
・最優秀作品
・特別賞 (捨てがたいもの、大穴だったものなど)
・キャラ部門 (男性・女性それぞれ。性別不明の場合はお任せします。)
・OP部門 (映像込みの評価でお願いします)
・ED部門 (同上)
今年も「OVA・劇場部門」、キャラクター部門に関しては「人外部門」を追加、さらに五分や十分の短編アニメの「短編アニメ部門」も追加設立していますw
また、受賞作のほかに次点作品を1つ~2つ追加でそれぞれ挙げています。
さてはて、今年の結果は…?
最優秀作品
『ふらいんぐうぃっち』
(公式ホームページ)
今年一年の最優秀作品は、やはり『ふらいんぐうぃっち』。
キャラクターの可愛さ、突出した背景や小物作画の美しさ、のほほんとした魔女の(?)平和な日常を描くストーリー、耳に残る印象的なOP・EDら楽曲たち。いずれにおいても今年トップクラスの優秀さ。もちろん、時折出てくる魔法的な要素もよく、特に空飛ぶクジラは良かった。
久しぶりに全巻揃えたよ(笑
キャストに関しては、主人公の真琴が同居する家の長男で同級生・圭については賛否あるようだが、私は圭はあれくらい棒の方がそれっぽくていい。演技指導でもあまり熱を入れ過ぎると監督から「口説いてるように聞こえるから」とダメ出しされたようだし、あの形が本来製作サイドとしては求めていた形なのだろう。あと、動物たちのキャスティングが豪華すぎるw
いずれにしても高い総合力を持った作品。何か一つか二つ突出したモノや光る部分があるモノではなくて、全てにおいて高水準という意味も含めて今年最優秀作品として選出させていただいた。
次点は『灼熱の卓球娘』(公式ホームページ) やや百合寄りなキャラ設定ながらも、話はド直球のスポ根。現代だとむしろ新鮮さすら感じたし、全体的にブレない主人公のポジティブさと誠実さに惹かれた。
特別賞
『ジョーカー・ゲーム』
(公式ホームページ))
今年の捨てがたい作品、ということで悩みに悩んで選んだのはこの作品だった。
一時期に比べればまだ萌え重視のスタイルはなくなったが、そうはいってもこの作品がアニメ化するのは予想外だった。普通のスパイアクションとは全く違う、本来あるべき「スパイ」として目立たない行動に特化した彼らの行動と、そんな彼らD機関のメンバーを束ねる結城中佐の存在感。
ミステリとしての要素が強くあるかと言われるとそうでもないエピソードもあるが、渋い作品好きには一見する価値はある。
次点は『NEW GAME』(公式ホームページ) ゲームを作るということを同人的な立ち位置ではなく、プロの商業として作っていく立ち位置でのアニメ。リアリティがあるかどうかは分からないが個々のキャラが立ちながらも、そういう部分を描けた。
劇場・OVA部門
『劇場版マジェスティックプリンス-覚醒の遺伝子-』
(公式ホームページ)
今年はアニメ含めていろいろな映画を観に行かせていただいたが、やはり今年のアニメ映画でのトップはマジェプリかな。
TVシリーズから数年というやや長めの年月が経過しているが、始まってすぐに当時の感覚とTVシリーズの絶妙なバランスを思い出した。シリアスなだけじゃないロボットアニメとしてのマジェプリ、ザンネン5(6)がザンネンと呼ばれながらも頑張る姿。そういったものがしっかりと劇場版にも継承されている。劇場化されるとシリアス度が上がったり、無駄にハードな展開になったりと、TVシリーズと比較して「どうして?」と思うような内容の違いに辟易することも少なくないが、本作に限ってはそれがない。
ちゃんとマジェプリだった。それだけで待っていた甲斐はある。
次点は『シン・ゴジラ』(公式ホームページ) 特撮だから大賞に選ぶのはちょっと引けたw ただ、今年を代表する一作であることは間違いない。二回も観に行ったし、来年三月末に出るブルーレイもたぶん買うだろうし。CGをふんだんに駆使し、それこそ大手が大金つぎ込んで作ったからこその作品だ。ただそうであっても「日本の特撮系映画もまだまだ捨てたものじゃない」と思わせてくれた。
世間的には『君の名は。』なんだろうけれど、内容の完成度で言ったら上記二作の方が…(まぁ、マジェプリは初見無理だけど)。
短編アニメ部門
『大家さんは思春期』
(公式ホームページ)
チエちゃん可愛いよ(笑
まぁ、それはさておいて今年の短編は個人的には当たりハズレが去年よりやや多かったかな、という印象。そもそも短編アニメ自体がややブームが過ぎたのか数が落ち着いてきた印象もある。テレビ局の放映枠が基本アニメだと30分単位だからなのか、10分三作品にしたりとかそういった工夫がないとまだまだビジネス的には難しいのかもしれない。
そうした中では大きな当たりだったのは本作。短編という特性を活かしたスピーディな展開と掌返し的な転々としていく展開はリズムがあって心地よい。
次点は『おしえて!ギャル子ちゃん』(公式ホームページ)。短編では当たりかな? 能登さんに何言わせてんだ、と思いながらも基本的にコメディで、時々ちょっとだけシリアスで、何より意外と誠実なギャル子が良かった。同系統で言えばニコニコ動画で公開された『月曜日のたわわ』(公式ホームページ)も良かったけど。え? どこがとは言わないけど似てる? いやいやいやいやw
最優秀キャラクター
男性キャラクター部門
『アサギ・トシカズ』
(『劇場版マジェスティックプリンス覚醒の遺伝子』より)
個人的に今年は男性キャラクターが多く活躍したと思った一年だったが、その中で推したいのは『マジェプリ』のアサギ。TVシリーズの主人公はイズルだが、劇場版では中盤まで治療カプセルで寝たまま。そうした中でイズル不在の中、遺伝子上の兄としての苦悩と葛藤。そうした中で少しずつアサギは成長し、一度は死んだと思わせながらも復活し、仲間と共に強敵を打ち倒していく姿は本当に良かった。
次点は『結城中佐』(『ジョーカー・ゲーム』より)。カッコよくて渋い男という感じ。「渋い」っていうところがポイントかな。カッコいい男性キャラはたくさんいるけど、しっかりとした「渋さ」があるキャラは決して多くない気がする。
ただ今年は本当に豊作。キャラ名だけの列挙になるが名瀬・タービンズ(ガンダム)、倉本圭(ふらいんぐ)、坂本(坂本ですが)、小宮千尋(少年メイド)、中原中也、太宰治(文豪)など良い個性が光っていた。
最優秀キャラクター
女性キャラクター部門
『宇佐美みずき』
(『この美術部には問題がある!』より)
男性キャラが豊作だった反動なのか、個人的に女性キャラで今年印象的なキャラクターがほとんどいなかったのが本音。最優秀作品にあげた『ふらいんぐうぃっち』の女性キャラは日常系の作品ということもあって良い娘(こ)たちばかりではあるのだけれど、年間の最優秀キャラになり得るかと言うと微妙で、かといってギャル子(『ギャル子』)やチエちゃん(大家さん)は短編なので30分作品のキャラを超えるようなパワーがあるかというと難しく…。
そうした中で、作品云々は別にして女性キャラクターとして最も優れていたのはみずきかな、と思う。とにかく恋する乙女! そして恋する乙女は可愛い!! まぁ、それだけで良いよね、と。
ここまで純粋に誰かに恋して、その恋する姿に視聴者が可愛いと思えるキャラクターも久しぶり?
次点は、『栗原雪』(『ももくり』』より)。ストーカー系ヒロイン(笑 まぁ、イケメンなら何をやっても許されるゆにこんなに可愛い娘がストーカーならそりゃあOKだろうよ(ぇ 欲を言えばそういった部分が終始出ていれば大賞でも良かったかもしれないが、終盤はそういった面が失速してしまった感じもあるから…。
最優秀キャラクター
人外キャラクター部門
『ミトン』
(『魔法少女なんてもういいですから。』より)
今年の人外部門は春と今冬に第一期、第二期が立て続けに放映された『魔法少女なんてもういいですから。』よりミトン。まぁ、魔法少女モノのマスコットキャラって一度『まどマギ』の効果があまりよくなかったんだけど、本作ではそれを逆手にとったかのようにとにかくボコボコにされていくのがよい。それが良い(ぇ
次点は『チモシー』(『あんハピ』』より)。どっちかっていうとパロディキャラのイメージが強いけど、マスコットキャラとしても良かったと思うよ。
最優秀オープニング
テーマソング部門
『シャンランラン feat.96猫』
(『ふらいんぐうぃっち』オープニングテーマより)
OPとして「これから始まるんだぞ!」という疾走感、軽快なリズム、キャラクターがダンスしたり行進したりというような演出や工夫など楽曲的な良さ、中毒性、OPとしての完成度とどの面でも優れていた。
次点は『SAKURAスキップ』(『NEW GAME』オープニングテーマより)。楽曲の中毒性やリズムの良さなら決して負けてなかった。
最優秀エンディング
テーマソング部門
『戦火の灯火』
(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第19話特殊エンディングテーマより)
一度きりの特殊エンディングを大賞にして良いかは悩むところだが、結局これを選んだ。大気圏突入シーンでの展開と、鈴華さんの歌唱力、楽曲の良さもあってガンダムシリーズでも屈指の挿入歌・特殊エンディング曲になったと思う。このためにCD買ったくらいには、個人的に今年一年で印象に残った一曲。
次点は『名前を呼ぶよ』(『文豪ストレイドッグス』』前期エンディングテーマより)。作品のオシャレな感じと曲、そしてエンディング描写がとてもマッチしていた。特殊ED曲をもし私が除外していたら、今年の最優秀ED曲はきっとこれだっただろう。
総評
2016年、アニメ業界としては何といっても映画『君の名は。』のヒットが最も大きい出来事だったのだろう。それが例えジブリらと同じ一般向けのものであったとしても、「アニメーション」であることに変わりはなく、アニメ映画を老若男女問わず多くの人たちが観たというのはアニメ好きとしては嬉しいところ。アニメーションの持つ可能性はまだまだ高く、クールジャパンといって世界に送られるだけでなく、国内であっても良質な作品、話題性がある作品ならばこれだけのヒットが可能なのだということを示してくれた。
アニメではないが同様のことは特撮系『シン・ゴジラ』でも言えた。『君の名は。』が後発だったこともあってやや影を薄くしてしまった感はあるものの、前述のように日本の特撮、日本のCG、そして日本のゴジラもまだまだ捨てたものじゃないと見せつけてくれたわけだ。
さて、映画が好調なアニメだがTV放映はどうだろうか。仕方がないこととはいえ、やはりラノベやコミックに原作依存している傾向は相変わらず続いている。アニメの本数自体も総計をとっているわけではないが、体感的にはあまり変わらないか、短編アニメでやや増え気味なのかな?と思うほど。
実際、アニメ本数の過密さなどから来るであろう製作スケジュールの遅れが視聴者を直撃した年でもあった。『レガリア The Three Sacred Stars』『ろんぐらいだぁす』『ブレイブウィッチーズ』と製作スタッフを襲う過密スケジュールは結果的に脚本・作画・音楽などの面での低クオリティを生み続け、最終的には放送延期と言う事態になったとも言われる。クリエイターとして「低クオリティのものは世に出せない」と言う部分に、自分はクリエイターではないものの理解は出来る。
ただ、抜本的な部分がおそらくは変わっていないはずだ。本数の多さ、過密さなどが変わらなければ似たような事態は来年も起きるような気がしてしまう。
そういう意味で、2016年は『君の名は。』もそうだし『傷物語』『マジェプリ』など映画面において大きな光を見せた「明」と、このような労務管理欠如という「暗」の部分がくっきり分かれた一年だったのかもしれない。
おまけではあるが、個人的な趣向だとカッコよかったり味があったりする男性キャラクターが多かったのが印象的。萌えだけで押し切るような作品が少しは減ったのかな? と思えた。
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どっち方向に進むのか。三期の紙芝居親父は出てくるのか、ドキワクですね。