ドラマ版掟上今日子の備忘録 第9話
≪あらすじ≫
厄介(岡田将生)は今日子(新垣結衣)の部屋の天井に書かれた「お前は今日から掟上今日子 探偵として生きていく」という謎の文字を見て以来、法郎(及川光博)が今日子の過去を知るカギを握る人物と考え、「サンドグラス」について調べることに。
厄介は調査を進める一方で、今日子を自分なりに守ろうと、ほとんど毎朝「サンドグラス」に通う。ある日、厄介は思い切って、今日子を映画に誘うと意外にもOKを貰う。しかしそのタイミングで今日子に探偵の依頼が入り、厄介は諦めかけるが、今日子はすぐに仕事を終わらせて来るという。厄介は、とうとう今日子とデートの約束をし、大喜びする。
今日子に仕事を依頼したのは、会社社長の結納坂(要潤)。彼のオフィスの床には血で書いたような謎の言葉があった。書いたのは副社長の縁淵という人物で、彼はこの言葉を残して姿を消してしまったのだという。結納坂は、この言葉が会社の金庫を開けるために必要な暗号なので、それを解き明かしてほしいと今日子に頼む。今日子は暗号から金庫の番号を解読していくが、結納坂という男とこの依頼には何か裏があると感じ始める。ダイイングメッセージのような真っ赤な謎の暗号の意外な真実とは…。
約束の時間、映画館の前で今日子との楽しい時間を空想しながら待つ厄介。
そして厄介との待ち合わせに向かおうとする今日子の背後に黒い影が…。
(公式HP STORY より抜粋)
≪感想≫
忘却探偵第九話。
まさかの結納坂の登場と、裏の顔。今日子との関係が真実か嘘偽りか。私は前回の記事で、今日子が本気にしてなかったから彼女が結納坂の「嘘」を見抜いたのだと判断したのだが、そうではなかったのか?
一応、原作既読者として補足しておくと、原作では結納坂の事件は今日子がダイイングメッセージの謎解きをした時点で終わっていてこのように後に続く展開にはなっていないのであしからず。17日に発売の最新刊「退職願」で似たような展開になるのかもしれないけど。
さて、これが未発表の原作通りなのか、テレビドラマとして落としどころを作るためのオリジナル展開なのかはさておくとして、展開としては面白いと思う。
記憶がリセットされる今日子にとって消えない記憶は彼女にとってお金と同じくらい大切なもの。そこに揺さぶりをかけてくるというのは面白いし、忘却探偵を自分の物にする手段として考えれば「脅迫して次に目を覚ました時に自分に有利な情報を植え付ける(どうせ脅迫しても次の日には忘れるし)」というのはなかなかに合理的な手段だ。
問題は結納坂にとって本当に口にしていることが真実なのか、という点だけどね。本当に愛し合っていたのか。それとも何か裏があって忘却探偵を「忘却」させたいのか。
今日子の忘却探偵としての頭脳の明晰さ、洞察力、観察力、そして推理力。それが邪魔だから封印してしまうにしても、逆に利用してしまうにしても手法としては理にかなっている。
展開として面白いだけに、最終回でどういう落としどころを見つけているのかは期待半分不安半分かな。今日子の正体に関しては今回不明になってしまったわけだし。
- at 22:35
- [特集:忘却探偵(掟上今日子)シリーズ]
- TB(4) |
- CO(0)
- [Edit]
Comment
Comment_form