コードギアス 反逆のルルーシュ 第9話
- ジャンル:[アニメ・コミック]
- テーマ:[コードギアス 反逆のルルーシュ]
コードギアス 反逆のルルーシュ 第9話「リフレイン」
<あらすじ>
カレン=シュタットフェルト
扇を中心とするレジスタンス一派に属し、そのまま黒の騎士団の構成員となった彼女は、昼間はアシュフォード学園の生徒、深夜は黒の騎士団の一人として活動する日々が続いていた。
朝、何かが壊れる音を耳にし、起床するカレン。ドアを開ければ、そこにはシュタットフェルト家に仕える侍女が、天井から下がるシャンデリアの掃除をしようとして落としてしまった場面だった。
「カレン……お嬢様、起こしてしまいましたか?」
「……早く片付けて。もう、学校に行く時間だから」
互いにギクシャクした関係。カレンは、すぐさまドアを閉めて部屋に舞い戻る。脳裏に浮かぶ、侍女にして、実の母の姿を消そうと自分に言い聞かせながら。
続きはOPENからどうぞ。
<あらすじ・ネタバレ>
その日、朝から憂鬱なことを体験しつつも学園に登校したカレン。
「黒の騎士団!」
優等生で通しているはずの学園内でも、深夜での活動が響いて居眠りをし、夢とシンクロしてしまった結果、そう叫びながら起きてしまい赤っ恥までかいてしまう。居眠りならルルーシュが達人だから、とリヴァルに言われて見てみると、確かにルルーシュも居眠りをしていた。
平穏な学園の日々で、カレンは今の自分を顧みる。レジスタンスから、今や英雄扱いになりつつある黒の騎士団の一員へ。その中で、もう自分たちにとってゼロと言う指導者の存在が必要不可欠になっていることを感じる。
生徒会では、今日もまた変なイベントが始まろうとしていた。生徒会役員が猫に扮したイベント。全員が猫の格好をし、今はルルーシュが捕縛されて強制的に猫に変装させられようとしていた。皆が集まって、笑顔で、楽しむ姿に、先の河口湖コンベンションセンターホテルジャック事件を仲間として軍人として関わっていたスザクは涙を流す。その姿を見て、カレンは改めて「(私は)皆を救ったんだ」と実感を持ち始める。
そんな中、自宅にやってくるミレイ。とうとう学園側は、カレンがブリタニア人とイレブンのハーフだと言うことを知ってしまう。
「人の秘密は知りたくなる方だけど、話す趣味はないから」
ミレイの一言で、ひとまず学園から追い出される心配が無くなった。複雑な家庭環境を心配されたカレンは、「我慢出来ないってほどじゃありませんから」と言うが、ミレイはカレンの淹れた紅茶を口にしながら苦笑を浮かべた。
「1つ1つは我慢出来ることでも、積み重ねたらいつか擦り切れてしまうわよ」
その言葉に、カレンは何も言えなかった。
その頃、生徒会室ではルルーシュとスザクが2人きりになっていた。ルルーシュは試しにゼロの話題を振ると、スザクはそれを「独善の自己満足」と切り捨てた。何が正義で、何が悪なのか、その線引きが明確ではなくゼロの主観で行われているそれは独善であり、自己満足でしかないと言うスザク。シャーリーが現れたことで、ルルーシュと2人きりにしてあげようと気を利かせたスザクは、「軍に戻らないといけないから」と行って生徒会室を後にする。ルルーシュをデートに誘おうとシャーリーが奮起しようと矢先、ルルーシュは聞き捨てなら無い言葉を見つけていた。
―――軍に戻らないと
それはつまり、スザクにとって帰るべき場所は、かつての日本でも、自分やナナリーのところでもなく、ブリタニアの軍隊だと言うことを意味していた。
後日。
イレブンを事実上の対象とした、過去の記憶へと回帰出来る麻薬・リフレインが蔓延していると言う報告を扇から受けたカレンだったが、その時、目の前では5人のブリタニア人に袋叩きにあっているイレブンを見つける。助けるため、加勢しようとするカレンだったが、そこをルルーシュに止められる。ルルーシュのギアスの力によってブリタニア人を追っ払うものの、袋叩きにあった人も、カレンの着ている制服を見て怪我のことなど触れず笑顔で商売を始めるその姿に、カレンは衝撃を受ける。
「頭を下げた方が、良い暮らしが出来るだろうって」
ルルーシュ=ランペルージ
生徒会副会長で、一時期カレンがゼロではないかと疑いを持った人物。それほどに、彼の頭はキレることで学園内でも有名だった。だが、頭が良すぎる故に達観したようなセリフばかりを吐くルルーシュに、カレンは自分の母を重ね、我慢の限界に達した。
「期待した私がバカだったわ! 多少はマシな男だと思ったのに」
ルルーシュの頬を引っ叩き、その場を後にするカレン。だが、虐待に遭うイレブン、ミレイ、ルルーシュ、そして自らの母の姿と立て続けに自分の環境に問う事態が続いて、カレンは騎士団としての活動にも疑問を持ち始める。
今日は、要や玉城によって入手した情報から、リフレインを流している麻薬関係者を襲撃する。旧式ながら入手したナイトメアで敵を蹴散らすカレンは、そのままリフレイン蔓延のため、無償かあるいはかなりの低額で提供するという餌に釣られてやってきたイレブンがいた。皆、かつての栄華に回帰していて中にはカレンが助けようとしたイレブンの姿、そしてなんと自分の母の姿まであった。
「ブリタニアにすがって、男にすがって、今度は薬!」
信じられないその姿に愕然とするカレンだったが、そこを警備用ナイトメアが現れる。咄嗟に倒れそうになった母を抱えてしまったことで対応が遅れ、劣勢に追い込まれるカレン。
鬱陶しい、邪魔、消えて欲しい
そう願った母がその手にあるから、何も出来ない。でも、カレンにはそんな母を投げ捨てることも出来なかった。ついに、警備用ナイトメアが鋭いナイフを取り出し、カレンのいるコクピットにそれを突き立てようとした時だった。
「いるから……ずっと傍にいるから、カレン。傍にいるからね」
「!?」
なぜ、あんな目に遭ってまであの家にい続けるのか、男にすがるのか。その言葉が答えだった。母は男にすがっていたわけじゃない。母親として、少しでもカレンの傍にいるために、敢えて自分に向かないと解りつつも、カレンや男の正室に辛い言動を取られると承知の上で、侍女としてい続ける道を選んだのだ。
「バカは……私だ!」
心の中を曇らせ続けたもやが取れた。スラッシュハーケンを巧みに使って、何とか警備用ナイトメアを撃退したカレン。心配して近寄る仲間をよそに、ルルーシュ、そしてC.C.はその姿を遠くから見ていた。
(母親……だったのか)
「嘘の涙は人を傷つける。嘘の笑顔は自分を……」
その場は、黒の騎士団によって制圧され、麻薬服用者も捕らえられ、ブリタニアに引き渡された。判決はすぐに出て、懲役20年。しかし、それを母を含む麻薬服用者が理解したかどうか確認するのは難しかった。薬の後遺症で話すことはままならず、回復するにしても長い時間を要すると言う。そんな母親を見舞いにきたカレン。
「待ってて。お母さんが出て来るまでには変えてみせるから。私とお母さんが普通に暮せる世界に」
だが、母から返ってくる言葉は無い……はずだった。
「頑張れ。頑張れ、カレン。私の娘」
「!……うん、頑張る。私、頑張るから!」
喋るはずの無い母。喋った形跡も無い。それでもカレンにはそれで十分だった。カレンの瞳からあふれ出す涙。それはC.C.の言う、嘘の涙では決してなかった。
<感想>
感動だぁ・゚・(ノд`)・゚・
うわぁ、もうこれだけでおなかいっぱいになりそうなくらい感動的な話でした。いや、アニメらしいご都合主義だと意うことは解っているのですが、でもご都合主義だって良いじゃないヽ(≧▽≦)ノ ってことですよ。
OPが変わりましたね、ちょっとだけ。歌はそのまんまだったけど。8.5話をやったおかげで時間に余裕があったのか、それとも当初からの予定だったのかは判りませんけど。
にしても、8.5話を入れたからのサービスなのか、まさか冒頭からカレンの半裸だったり、ミレイとシャーリーの入浴シーンだったり、とサービス精神が旺盛ですな、スタッフさんヽ(≧▽≦)ノ お疲れ様ですよ、ホント。
次回は、「紅蓮 舞う」。日本独自の新型ナイトメア登場。一から創造することは苦手でも、既存の技術を改良することに長けた日本人の技術力を見せてくれ(`・ω・´) シャキーン
<考察>
1.ゼロとカレン
今回の一件で、カレンのゼロに対する疑念はある程度払拭されたと思われます。その理由としては、
第一に、カレンが母とした「普通に暮せる世界」と言う約束。カレンはハーフであることは明らかで、当然母はハーフの子を産んだイレブン。そうなると、仮にただ単にブリタニアが潰れるか撤退して日本国が復活しても、反ブリタニア人的思想が多く残ってしまい、結果としてカレンと母親はブリタニアに多大に関与しているとされ、普通には暮せない。
そうなると、カレンとしては可能な限り差別の無い世界を求めたいはず。そうなった時、人種で差別をしない行動を続ける黒の騎士団の思想によってブリタニアを倒すことが出来れば、普通にブリタニアが潰れるよりも、差別の差が小さい世界を創れる可能性が高くなり、よってゼロと黒の騎士団への信頼を強めると推測出来る。カレンは、疑念と同時にゼロ必要説を扇と共にレジスタンス内部で唱える人間でもあるし、今回心の中でゼロの不可欠性を確信しているし。
第二は、今後の可能性としてカレンがゼロの正体を知った時のこと。ゼロ=ルルーシュだと知り、ルルーシュが作ろうとしているのがブリタニア人で足と目が不自由なナナリーが普通に暮せる世界(この場合、日本で、と言うことだろう)の創造であるならば、その世界はカレンが求める世界とほぼ同義である。そうなると、カレンがゼロに協力しない理由は完全に無くなる。
同時にルルーシュ(ゼロ)側としても、今後カレン個人に対する信頼は高くなると予想される。それは、ルルーシュが、カレンの母と母を想う気持ちを知ったから。ルルーシュの打倒ブリタニアは、ナナリーの暮せる世界の創造と同時に母マリアの復讐を兼ねている。母への想いではカレンに負けず劣らずのルルーシュにとって、同様に母を思い母のために世界を作り変えようとするカレンの存在は、信念の上でも信頼して構わない存在になり得る。
おそらくこんな理由で、カレンからゼロへ、そしてゼロからカレンへの信頼は揺ぎ無いものになるでしょう。次回予告でも、ゼロからカレンへの信頼は高くなりつつあることが解りますし。
ところで、カレンは、どうやらルルーシュに何か期待していたよう(叩かれたときのセリフを顧みると)ですが、いったい何を期待していたんですかね? レジスタンス入り?? そうなると、今後ルルーシュはゼロとして、そしてルルーシュとして二重に黒の騎士団入りしたりするのか?? いや、幾らなんでもそればっかりは……。
2.ルルーシュとスザク
意見の対立が明確に出た。ルルーシュとしてはスザクの気持ちを確かめるための言葉だったのだろうが、出て来た言葉は最悪の結果だったに違いない。
スザクは、明確な線引きと基準を要求する法やルールを絶対的基準とする考え方。まぁ、日本人だし、そうなるのは当たり前。確かにスザクの言うことはいちいち尤もで、正しいのだけど、最大の難点はルルーシュが言ったように組織を変えるには力を要し、変える過程で多くのしがらみを抱えてしまうこと。
何より時間的制約を大きく受ける。つまり、短期間に行うことは不可能に近い、と言うこと。最初から最高権限を委譲されない限りは、組織の変革を短期間で行うのは不可能に近い。ましてや、相手は自分の子供たちにすら競争原理を持ち込むブリタニア皇帝。短期間でブリタニアを変えるには潰すのが一番早いのは、現実的。
スザクは理想を述べ、ルルーシュは現実を述べているので話がかみ合わないのは事実。ルルーシュはああ見えて情に厚いので今救いを求めて差し伸べられる手を振り払うことは出来ず、スザクはああ見えて理想のためならその差し伸べられた手を振り払えそう。
内部革命もいいが、果たして今のイレブンにそれを待てるだけの体力があるかどうか疑問で、おそらくスザクの頭にはそんなものは入ってない。今ももうそうなりつつあるが、今後最後の総理大臣(官僚)の子供らしく、言うこと全てが理想論であり、机上の空論になってしまいそうで怖い。
そして、スザクにとって最大の難関は、今後もし内部変革の機会があった際、ユーフェミアや生徒会メンバーがそれの邪魔となって切り捨てる必要性が出て来た時に、それが出来るかどうか。理想論を唱えるスザクにとって、ゼロへの興味関心の高まったユーフェミア、一般人のためゼロを英雄視する可能性の高い生徒会メンバーは、スザクに近い位置にいながらスザクの障壁になる可能性が高い人物たち。ここで、スザクの本音と建前が見れるはず(ぇ いや、もし今後、こう言う場面があれば、の話ですが。
<MVC>
カレン&母
「頑張れ。頑張れ、カレン。私の娘」
「!……うん、頑張る。私、頑張るから!」
娘の傍にいる道を、ただひたすらに選び進み続けた母。そのためには薬すら使ってまで……。その想いに気づいたカレン。その涙は、ステキすぎでした。゚(゚´Д`゚)゚。
<TB先 参照リンク(URLアルファベット順)>
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・http://ameblo.jp/rayran/entry-10020789808.html
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・http://blog.goo.ne.jp/sweet-lovely/e/1f1093b549f4607c068fc8b86acaf322
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・http://seraraku.blog58.fc2.com/blog-entry-286.html
・http://takoyaki-tako-tako.de-blog.jp/takotako/2006/12/post_9861.html
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・http://www.todasoft.net/blog/archives/2006/12/_9_11.html
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