巨人 高橋由伸監督誕生へ
率直なところ、どうなんだろう、としか思わなかったんだよね。そもそも現役選手への監督打診ということ自体、失礼なことではないのかとしか思わなかった。それは事実上の戦力外通告に等しいのではないか、とね。実際、高橋選手が戦力外に等しい選手なのかといえば、私はそうは思わない。
40歳というのは野球選手というかアスリートにしては高齢だ。それは事実であるが、一方で今季の代打での打率は4割近い.395、9打点。出塁率で言えば5割近い.489だ。無論、当人は代打に甘んじるつもりなんてないだろうし、何歳だろうがレギュラーを狙っていたはずだが、それを差し引いたとしても代打でこれだけの成績は決して他球団の「代打の切り札」と呼ばれる選手たちと比較しても何ら遜色はない(それどころか抜きんでているかもしれない)。
そんな選手に監督打診というのは、巨人フロントが何を考えているかさっぱり分からない。いや、分からないわけではない。原監督の後任として生え抜きで人気があり話題性と集客が見込める監督というと、現時点ではニューヨークを拠点としている松井秀喜さんか高橋由伸選手かという二択なのだろう。当然、ヤンキースで現在巡回コーチとしてある意味フロント入りしている松井秀喜さんへの打診など出来るわけもなく、といったところか。
ただ、高橋由伸選手は巨人としても功労者のはずだ。天才と呼ばれた打棒、甘いマスクで「球界のプリンス」とも呼ばれ、高橋由・松井・清原のクリーンアップで間違いなく一時代を築き、実績・人気共に申し分ない。そんな選手が引退試合はおろか、引退の引き際すら自ら選ばせてもらえないまま、外堀を埋めらえる形での監督就任をいったいどれだけの巨人ファンが喜べることなのだろうか。いちファンとしてこれは不運であり悲劇にしか見えない。
現実的な話をするならば、巨人にとってこの決断はマイナスのはずだとも思う。高橋由伸選手に監督経験はおろか専任コーチの経験すらないことがまず一つ。采配はチームの勝敗を大きく分けるところだが、彼にはそれを専念して学ぶだけの機会はほぼなかったはずだ。仮に今後、数年後に高橋選手が引退しその後監督になったとしても、原前監督のようにヘッドコーチとして采配やチーム運営を学ぶだけの場と時間は必要だったのではないか。選手直後に監督になった方の成功例を私はあまり記憶にない。野球人気低迷と言われる昨今、巨人にとっても球界にとっても数少ない人気を集められる人材をまるで使い捨ての監督かのような扱いには疑問しかない。もっといえば、巨人に来季に優勝する気があるのかさえ疑わしい決断だ。
もう一つは先に挙げたように代打としての成績、さらに言えば打者・高橋由伸を失う戦力的なマイナスだ。代打として打率.395、出塁率.485を失う意味は大きい。そして現在の巨人にその穴を埋められるだけの代打がいるとは到底思えない。若い選手に対する目標ないしお手本という意味でも選手と監督では、若手の接し方や捉え方も変わって来るのではないか。
近年では名将と言われながらここ数年迷走ともいうべき采配も少なくない原前監督による原政権の終焉は、同時に巨人落日に拍車をかける口火なのかもしれない。
NoTitle
本人やる気ないみたいだから
賭博やらなんやらで別の話題が欲しいじゃないでしょうか
2年ぐらい川相や斉藤やらにでも任せてから監督させればいいのに
今の巨人の戦力ボロボロだから
仮に監督引き受けても優勝できとは思えないし
それで叩かれる由伸は見たくないなあ